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ドイツの流行語大賞 Wort des Jahres 2018

さーて、毎年恒例、ドイツ流行語大賞。(例によってうまく訳せていませんが・・・。)

Gesellschaft fur deutsche Sprache(GfdS:ドイツ語協会)ではその年に流行った言葉、「流行語大賞 (Wort des Jahres)」をリサーチし、その結果を“Der Sprachdienst”という雑誌に公表しています。

 

2017‟Jamaika-Aus”に続き、‟ Heißzeit (読み:ハイスツァイト)高温時代”が2018年の流行語大賞に選ばれました。

順位は以下の通り。

 

参照したGfdSのWort des Jahresのページ:

https://gfds.de/wort-des-jahres-2018/

 

1.Heißzeit (読み:ハイスツァイト)

今年の夏も異常気象と言えるほど暑い夏でした。このHeißzeit、直訳すれば「暑い時期」ですが、Eißzeit(アイスツァイト:氷河時代)に対応するような、気候の変動と捉えられています。日本語だとまだ適切な訳語がないみたいですが、「高温時代」「熱波時代」といったところでしょうか。

2.Funklochrepublik(読み:フンクロッホレプブリーク)

 Funkは「通信網」、lochは「穴」、republikは「共和国」、というわけで、モバイル通信網が貧弱なドイツを揶揄した言葉ですね。連邦議会選挙での争点にもなったし、新しい5Gモバイル規格が必要かどうかも議論の対象になりました。

3.Ankerzentren (読み:アンケルツェントレン)

移民問題に絡んだ用語で、Ankerと言っても船のアンカーではなくて、「»Ankunft, Entscheidung, Rückführung«, 到着→判定→強制送還」という手続きの頭文字をとったもの。そのために一時的に収容されるZentren(センター、施設)ということです。

4.Wir sind mehr (読み:ヴィーア ジント メーア)

ドイツ東部の街ケムニッツで起きたネオナチの暴動への抗議として、9月に反ネオナチ、反人種差別を掲げた無料のコンサートが開かれ、この小さな街に6万5千人もの人が訪れました。

5.strafbelobigt (読み:シュトラーフベロービヒト)

Straf は「罰」、belobigtは「表彰される」・・・相反するような単語がくっついていますが・・・。

ネオナチやテロ組織などの活動を監視するドイツの連邦憲法擁護庁長官でありながら、右翼寄りの姿勢や発言が問題視され、9月18日に更迭されたハンス=ゲオルク・マーセン氏。しかしながら次のポストが格上の内務省政務次官だったことから、「昇格人事」と世論が反発し、最終的には特別顧問という形で落ち着いたようです。

6.Pflegeroboter (読み:プフレーガーロボーター)

Pflegeは「介護」、Roboterは「ロボット」。ドイツでも介護労働者が不足しているということで介護ロボットの導入が叫ばれているようです。

それになんと、あの「ペッパー」君、ドイツで介護ロボットとして利用できるかどうかをハレの大学病院で検証中とのことです。

7.Diesel-Fahrverbot (読み:ディーゼル-ファーフェアボート)

「ディーゼル運転禁止」

昨年「ディーゼルサミット」を開き、クリーンなディーゼルエンジンの開発のために数百万ユーロを投入することに同意したのにもかかわらず、ドイツ国内のいくつかの都市では、EU内での二酸化窒素の排出規制をクリアするために、ディーゼル運転規制を採択しました。

8.Handelskrieg (読み:ハンデルスクリーク)

Handelsは「貿易」、kriegは「戦争」。貿易戦争。アメリカのトランプ大統領が、中国に対し鉄鋼とアルミ製品に追加関税を課したことを指します。

9.Brexit-Chaos (読み:ブレグジット-カオス)

Brexit(イギリスのEU離脱)をめぐりChaos(大混乱)が引き起こされています。

Brexit自体、Britain と Exitからなる造語ですが、

Brexiteers(brexit賛成派)やBregretter(Brexit反対派)なる派生語が生まれてきています。

10.die Mutter aller Probleme (読み:ディ ムッター アラー プロブレーメ)

ケムニッツでイラク人とシリア人がドイツ人を殺害しました。この事件を受けて反移民デモが発生したのですが、CSU所属の内務大臣のホルスト・ゼーホーファー氏が、「Migration移住はすべての問題の母」と発言しました。

日本語だと「母」より「根源」のほうがしっくりくるか。

移民問題がらみで、流行語大賞に4つもランクイン。それだけこの問題が大きな影響を及ぼしているってことなんですね。

江川卓著『謎とき 罪と罰』

ロシア文学者江川卓氏が、『罪と罰』に秘められた多くの秘密を解説。
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謎とき『罪と罰』 (新潮選書) [ 江川卓 ]
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この本があったからこそ、文庫本で2冊もある『罪と罰』を終わりまで読めたし、ロシア文学にハマるきっかけになった本。

観劇前に予備知識として読むもよし、観劇後に内容を深掘りするのに読むのもよし、です。



たとえば、
主人公の名、ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコリニコフの由来は?
「ロジオン」は洗礼名で、教会暦によると」ギリシャ語の「ロドン(薔薇)」に由来する。
「ロマーノヴィチ」は父称で、父親が「ロマーン」という名であったことを示す。
「ラスコリニコフ」は、17世紀にロシア正教会から分裂した「分離派(ラスコーリニキ)」に由来する。
これくらいならちょっと調べればわかること。謎解きの著者によれば、隠された意味があるという。
イニシャルが全部「R」となるが、ロシア語のR音は「P」で表されるから「PPP」。これを裏返すと、「666」、つまり悪魔の数字になるというのだ。
ドストエフスキーは、きっと「666」を意識して、主人公の名をつけたに違いない、と力説する。

また『罪と罰』のキーワードともいうべき「ラザロの復活」についても、こんな風に解説されている。
ラスコリニコフの母が自分の息子の下宿部屋について、「ここはお棺みたいだ」と評するが、
ここで使われる原語「グロープ」は、ラザロの復活のくだりでも使われている。
ラザロの墓の前に来たイエスがその姉妹マルタに、(墓をふさぐ)石を取り除けるように命じると、マルタは答えた。「主よ、もう臭くなっております。墓(グロープ)に入って4日ですから」
ラザロ=ラスコリニコフであり、ラスコリニコフが最後に「復活」することがここで暗示されている。

・・・という感じに豊富な知識と、ときにこじつけすれすれの推理力で、この作品に秘められた謎を解いていくわけですよ。
ね、わくわくするでしょ?読むしかないでしょ?
『白痴』や『カラマーゾフの兄弟』など他の「謎とき」シリーズも面白いのでぜひ読んでみてください。

シアターコクーン『罪と罰』感想

ドストエフスキーの大作『罪と罰』が、三浦春馬主演で舞台化。
「ロシア文学に燃えたこともある私がこれ見ないでどうするよ?」と鼻息荒く観てきました。
(まだ公演中なので、差しさわりのないところだけ書きます)

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舞台は、帝政ロシアの首都、夏のサンクトペテルブルク。
頭脳明晰な貧乏青年ラスコリニコフ(三浦春馬)は自分が「特別な人間」として、 「人類が救われ、その行為が必要ならば、法を犯す権利がある」という独自の理論を持っていた。
そして強欲で狡猾な質屋の老婆を殺害し、奪った金で世の中のために善行をしようと企てている。

そんな中、酒場で出会った酔っぱらいの退職官吏、その後妻カテリーナ(麻実れい)ら貧乏な家族を見ると質入れで得たお金をすべて渡してしまうのであった。
ついに殺害を決行するが偶然居合わせた老婆の妹まで手にかけてしまい、罪の意識、幻覚、自白の衝動に苦しむことになる。
そうして意識を失い数日間も寝込んだ彼を親友ラズミーヒン(松田慎也)が見守り、 結婚のため上京してきた妹ドゥーニャ(南沢奈央)と母プリヘーリヤ(立石涼子)も心配をする。
一方、老婆殺人事件を追う国家捜査官ポルフィーリ(勝村政信)はラスコリニコフを疑い心理的に追い詰めていき、 さらに謎の男スヴィドリガイロフ(山路和弘)の登場に翻弄されていく。
そして退職官吏の娘・娼婦ソーニャ(大島優子)の家族のためへの自己犠牲の生き方に心をうたれた彼は...
数々の普遍的なテーマに触れながら、 人間回復への強烈な願望を訴えたヒューマニズム大作!
(あらすじは公式ホームページから引用)


階段状になった舞台、ところどころガラクタのようなものが積み上げられています。
わらわらと人が出てきて音楽が始まったと思ったら、一人の人物が階段を駆け下りてきて、「僕は何だ?」それがラスコリニコフ。もう芝居が始まっていた!

休憩をはさんで前半と後半、前半はジェットコースターのような目まぐるしい展開で、後半はラスコリニコフを追いつめるポルフィーリィとの対決、といった心理劇とでもいうか。
あと面白かったのは、メインで芝居している人物の脇で誰かしら人がいて、
その人たちが扉とか机とか小道具とかを持ってきて、そこで場面転換→次の場面が始まるとか、
チェロとか伴奏する演奏者も舞台に乗っていて一緒に演技(?)しているとか、
そういう演出は初めて見ました。

ラストシーンは、ゴルゴダの丘に向かうキリストのようでした。
階段状の舞台は、このためにあったのかと思ったほど、神々しくて素晴らしかったですね。

舞台はラスコリニコフが自首してシベリア流刑に旅立つところまででしたが、

できれば改心するラストまでやってほしかった。それがこの小説のキモだと思うので。

席がほぼ天井に近い二階席だったので、役者さんの細かい表情とか動きとかは見えず。
でも緊迫したセリフ回しにグイグイ引き込まれましたね。
3時間半の長丁場、主人公はほとんど出ずっぱりでしたが、
あのテンションで演技し続けるの、本当にすごいです。
ポルフィーリィもよかった。

ついでに、小柄で華奢なソーニャに向かって話すときに、身体を二つに折りたたむかのように身を屈めるラスコリニコフに萌え。
身長差を調べたら、三浦さんが178cmで大島さんが152cmで、30cm近くあるのね。


ほんとうに久しぶりの観劇でしたが、もう一度観たいと思いました。

公式ホームページ:http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/19_crime/

ベルンハルト・シュリンク著『階段を下りる女』感想


語り手の「ぼく」はドイツ在住の弁護士。仕事のために訪れたシドニーのアートギャラリーで階段を下りる女の絵を発見する。

それは40年前、グントラッハという富豪の男が若い妻イレーネをモデルに描かせた絵で、後にイレーネは画家シュヴィントのもとに走る。
腹いせにグントラッハはその絵を傷つけてはシュヴィントに修復させる。そんなことの繰り返しに音を上げたシュヴントは、絵と引き換えにイレーネを返す契約に同意する。
イレーネに恋をした「ぼく」はそのことを彼女に教え、逃げる手伝いをする。一緒に逃げるつもりだったが、彼女は一人で消えてしまった――。


「ぼく」はドイツに帰らず、イレーネを探す。彼女がオーストラリアのある島で不法滞在していることが判明し、すぐその場所へ飛ぶが、彼女は「ぼく」が来たことは意外だったようで、「ぼく」のことはほとんど覚えていなかった。
イレーネはがんで余命いくばくもないことから、死ぬ前にグントラッハやシュヴィントに会うためにあの絵を展示した、と語った。
ほどなくして2人はやってきたが、彼らの興味はもはやイレーネにはなく、あの絵の所有権についてであり、すぐに2人は去っていった。
残されたイレーネは、「もし二人で逃げていたら、どんな人生だったか」という想像の話を「ぼく」にせがんだ。

そんなある日、近所で山火事が起こる。イレーネを乗せて「ぼく」は船で沖に出る。しかし目を離したすきにイレーネはまた消えてしまっていた――。


イレーネがグントラッハやシュヴィントのもとから逃げ出した理由は、「戦利品としての妻」や、「画家にとってのミューズ」という与えられた役割を生きるのではなく、自分自身の生を生きたかっただけ。
死を前に彼らに会おうと思ったのも、それを確認したかったから。
自分にも消えた理由を聞く権利があるとやってきた「ぼく」は、彼女にとってピエロでしかなかったかもしれない。
そんな二人が「もしも二人で逃げていたら」なんて話をするなんて、不毛以外の何物でもない。しかしそれが、少なくとも「ぼく」にとって「救い」になった。
イレーヌの死で、今度こそ彼女を永遠に失った「ぼく」は、今までの人生と決別することを決意する。まるでその作り話こそが、本当の彼の人生だというように。

美しいけれど、内容が薄いなぁ、と思いました。
自分勝手に生きてきた女が、未練たらたらの男を利用しただけ、と言ってしまえば身もふたもないけど、男と女って、そんなもんかもしれないし。



ところで、
作者シュリンクは、ゲルハルト・リヒターの「エマ、階段を下りるヌード」にインスピレーションを受けてこの作品を書いたそうだ。

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ついでにシュヴィントは、「マルセル・デュシャンの『階段を下りる裸体』に対する反論として、この絵を描いた」と書かれている。

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階段を降りる裸体 No.2 / Nude Descending A Staircase, No. 2


「階段をおりる」ことは、夢占いだと、過去に戻りたいとか心身の不調を表していることが多いらしいのですが、

この作品も、「あのときああしていれば」という想いが、主題なんでしょうね。

DVD『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』感想

年末はアイヒマン祭りだ!(←どんな祭りだよ・・・)

1961年、イスラエルのエルサレムでは、歴史的な裁判が開かれようとしていた。被告は、アドルフ・アイヒマン。第二次世界大戦下のナチスの親衛隊の将校であり、“ユダヤ人問題の最終的解決”、つまりナチスによるユダヤ人絶滅計画(ホロコースト)を推進した責任者である。15年による逃亡生活の果て、アルゼンチンで身柄を拘束されたアイヒマンは、イスラエルに移送されエルサレムの法廷で裁かれることになった。
このテレビ放映権を獲得したのが、アメリカの若き敏腕プロデューサー、ミルトン・フルックマンである。「ナチスがユダヤ人になにをしたのか、世界に見せよう。そのためにTVを使おう」(あらすじは公式サイトより引用)


ミルトンが監督に起用したのは、才能があるにもかかわらず、マッカーシズム(1950年代に猛威を振るったアメリカの反共産主義に基づく社会運動)の煽りで職を失っていたユダヤ系米国人ドキュメンタリー監督レオ・フルヴィッツ。
当局の許可は下りたものの、3人の判事の了解が取れていない状況の最中、フルヴィッツはエルサレムに到着。判事たちが難色を示す理由がカメラが目立ちすぎることだったので、壁に穴を開けてそこから撮影することを思いつく。

政治の壁、技術的な問題、さらにはナチの残党による脅迫などさまざまな壁を乗り越え、4月11日、裁判は初日を迎えた。

法廷で112人に及ぶ証人が、生々しくホロコーストの体験を語った。ホロコーストの残酷な実録映像も証拠として流された。それを見聴きし撮り続けている現場のスタッフの方が体調を崩すほどの壮絶なものだった。

それでもアイヒマンは顔色一つ変えることなく、罪状を否認していく。
アイヒマンは「怪物」ではなく、我々と同じような平凡な男だったはずだ。何がそんな男を何千人もの子供を死に追いやる人間に変えたのか。人は、状況下によっては誰でもファシストになる可能性があるのだ。

それをカメラの前で暴き出したいフルヴィッツだったが、アイヒマンはなかなか表情を崩さない。
焦りとイラ立ち、そして無力感から監督を降りようとすら考えたが、逗留先のホテルの女主人から、「あの裁判のおかげで、周りの人も興味を持ってくれるようになったし、私のようなホロコーストの生存者は『ホロコーストについて語ってもいいんだ、嘘だと言われなくてもすむんだ』と思えるようになった」と感謝され、思いとどまる。

こうして4ヶ月の間、フルヴィッツらによって撮影された映像は、世界37カ国でTV放映された。アメリカの3大ネットワークでも放映され、イギリスのデイリーニュースは速報で伝えた。ドイツでは人口の80%がこの放映を観たといわれている。
そして死刑判決が下り、1962年6月1日、アイヒマンは絞首刑に処せられた。

アイヒマンという男の「人間ドラマ」を撮りたい、「凡庸な悪」を証明したい監督フルヴィッツと、裁判を「ショー」と割り切り視聴率を取りたいプロデューサーのミルトン。
その信念の違いもあるも、「真実を世界に知らしめたい」という情熱は同じ。アイヒマン裁判の裏話としてとても興味深い映画でした。
公式サイト:http://eichmann-show.jp/


ところで、南米にナチスが逃亡することができたのって、裏で当時のアルゼンチン大統領、フアン・ベロンが支援してたからんですね~。
ということが今読み始めたガイ・ウォルターズ著『ナチ戦争犯罪人を追え』に書いてありました。

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ほんとは大掃除しなきゃならない・・・けど、ちょっと読んでみようか。

『検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男』『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』感想

最近、amazon prime で映画を観ることにハマっているのですが、
戦後、南米に逃亡した元ナチス幹部、アドルフ・アイヒマンの逮捕に尽力したユダヤ系ドイツ人の検事、フリッツ・バウアーについて描いた作品を立て続けに観ました。
アイヒマンが南米に潜伏していたことは知っていましたが、逮捕の陰にバウアーがいたことは初めて知りましたし、元ナチスが政府の中核にまでいたことも初めて知りましたね。

「ナチスの戦争犯罪の時効まであと7年に迫り、フリッツ・バウアー検事が中心となってナチ犯罪追及センターが設立された。彼の調査で、ナチス親衛隊アドルフ・アイヒマンの逃亡先がアルゼンチンであるとの情報を掴む。」

『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』



「1950年代後半のフランクフルト。ナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに逃亡中のナチス親衛隊中佐・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。
アイヒマンの罪を法廷で裁くため、国家反逆罪に問われかねない危険も顧みず、その極秘情報をモサド(イスラエル諜報特務庁)に提供する。しかしドイツ国内に巣食うナチス残党による妨害や圧力にさらされたバウアーは、孤立無援の苦闘を強いられていくのだった…」

(両方ともAmazon Prime の作品紹介より引用)



フランクフルトで検事総長をしていたフリッツ・バウアーは、戦後のドイツが過去を忘れ、元ナチス党員が公職に就くことを禁じたにもかかわらず、政府高官にまでいる状況を憂慮し、「ドイツは過去と向き合わねばならない」と元ナチスを逮捕し法廷で裁いた「フランクフルト裁判」の立役者です。
(この辺りは、『顔のないヒトラー』という映画で詳しく描かれています。)

2作品とも、実在のバウアー氏に外見を似せてきているし、執務室とかのセットもあらすじもほぼ一緒なのでどっちがどっちのエピソードだったかこんがらがるんですが、
どちらの作品にもバウアーの考えに共鳴し、手足となって働く若き検事が出てきます。
前者の作品では、血気盛んなヘル検事。もうすぐ子どもが生まれ金が必要ということで、内通を引き受けますが、最後は改心(?)しますが、内通者であったことがバウアーにバレて職場を去ります。

後者の作品では、(当時違法だった)男と同衾する写真をばらまかれたくなければ、モサドに情報を流したバウアーを国家反逆罪で告発しろと脅されても、バウアーを守るために自首するアンガーマン検事。
バウアーは若い世代に期待していました。
『アイヒマンを追え!』の方で、討論番組で若者たちに、「ドイツ憲法を誇るものいいが、本当に誇るべきは『善行』というもので、自分たちが父や母、息子として何を行うかが大切だ。」というようなこと語りかけていました。

元ナチスたちを追うのも「ユダヤ人の個人的な復讐」と批難されていましたが、そうではなくて、

この若い世代への期待が、バウアーが元ナチスたちを追う原動力だったんでしょうね。
またこの作品で知ったのですが、バウアーが同性愛者で、ドイツでは当時、同性愛は刑法175条で禁じられていたんですね。
嘘みたいな話ですが、19世紀のドイツ統一まもない1871年に制定され、廃止されたのは20世紀の再統一の1994年になってからのようです。
作品中、バウアーの性的指向がクローズアップされるのは、ユダヤ人同様、同性愛者もナチスの迫害対象であったことも示しているのかな。
これをネタにバウアーは失脚させられようとしてましたが、結局その「文春砲」みたいのが出たかどうかは映画では出てこなかったな。

J.S.PANCAKE CAFEの「ふとっちょあおむしとさなぎのモンブランパンケーキ」

J.S.PANCAKE CAFEの“はらぺこあおむし”フェア、12月の限定ケーキは、「ふとっちょあおむしとさなぎのモンブランパンケーキ」。

12月といえばクリスマスシーズンで、どこもかしこもチョコとイチゴのケーキを出しているのに、モンブランっていうのは、逆に新しいな。
モンブランのあの形状がさなぎを表しているのかな。


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ふわふわのパンケーキの上にモンブランのペースト(正式にはなんて言うんだ、あの形状のクリーム?)とマロングラッセが乗っていて、お好みでメープルシロップをかけて食べます。
手前にあるのはカボチャのペーストとホイップクリーム。
美味しかったです。


話変わって、横浜のタカシマヤに行ったら、入口付近にトナカイの馬車やシロクマの親子のディスプレイを発見。
この動物たちがユラユラ揺れてとてもかわいいです。



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J.S. PANCAKE CAFE の「焼きりんごのパンケーキ」

J.S. PANCAKE CAFEでは、「はらぺこあおむし」とコラボレーションしたフェアを実施中~!
しかも4か月にわたるもので、月替わりで限定パンケーキが登場するとあらば、期待大ですよ。

べつに熱心なあおむしファンじゃないけどね。
嫌いじゃないのよ、メルヘンな世界。
お店の中も、あおむしのパネルがそこかしこに・・・。


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さて、11月の限定メニューは「焼きりんごのパンケーキ」

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はらぺこあおむしが食べたりんごから出てくる姿を表したんだそうです。

パンケーキに乗った焼きりんごはシナモンのいい香りがするし、ドライいちじくやナッツがアクセントになっています。

最近、チョコとか竹炭味とか変わり種が多かったので(というか限定モノしか食べてない(笑))こういうノーマルな生地のパンケーキ、逆に新鮮。

それにナッツやドライフルーツと一緒にというのも、あまりないよね。

話変わって、横浜に出たら、ジョイナス(相鉄の駅ビル)に、巨大ツリーとそうにゃんサンタがいて、思わず激写してしまいましたよ。

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『帰ってきたヒトラー』感想

1945年に自殺したはずのヒトラーが、2014年のベルリンにタイムワープ。物まね芸人として大ブレイクするという、荒唐無稽のコメディー。


ティムール・ヴェルメシュ原作の同題小説は、2012年にドイツで発売され、同国内で250万部を超えるベストセラーとなったそうです。

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テレビ局をリストラされた青年・ザヴァツキは、ヒトラーを物まね芸人として売り出し、テレビ局に返り咲こうと画策。彼を連れて、ドイツ中を行脚して「現代にヒトラーが甦ったら人はどう反応するか」という企画を、ドキュメンタリー形式で撮影することに。
驚いたことに、それほど拒否反応はなく、それどころか「何かの撮影?」とノリノリで一緒に自撮りをしたり、抱きついたりする人も。
ヒトラーが「現在困っていることはなんですか?」と問うと、「昔はよかった。次に選挙に出たら投票するよ」などと現在の政治に不満を漏らす人もいた。


ヒトラーは当初こそ戸惑うものの冷静に状況を判断し、次第にその立場を利用しはじめた。
ヒトラーは昔と同じことを語っているだけだった。偏狭なイデオロギー、世界制服の野望、ユダヤ人憎悪。ただ、その振る舞いがモノマネ芸人の痛烈なブラックジョークと勘違いされただけなのだ。

ヒトラーの動画は人気を呼び、テレビに登場するや否や、得意の話術で一躍人気者に。
ところが、ヒトラーの起用を決めたテレビ局長のベリーニが気に食わない副局長のゼンゼンブリンクの企みで、ヒトラーの人気は急落。テレビ界から干される。

しかし、暇な時間で本を書いたところベストセラーになり、もともと映画監督志望だったザヴァツキが監督で映画化されることに。
しかしザヴァツキの恋人がユダヤ系だと知ったとたん、ユダヤ人への偏見をあらわにするヒトラーに嫌悪し、自分と出会うまでの過去がまるでわからないヒトラーに「もしかして本物なのでは」と疑念を抱き始め…。


そうなんだよ。
ヒトラーが語っていたことって、ユダヤ人がらみを抜きにしたら、ちょっと言い方が過激だけど、よくある内容というか政策なんですよ。

「強いドイツ」とか、貧困や失業問題をどうするかとか・・・・「ユダヤ人排斥」を「移民」に置き換えたら、状況は当時とそんなに変わっていないと言えるかもしれない。
当時は、「ユダヤ人がドイツ人の仕事を奪う」と言っていたけど、今は「移民がドイツ人の仕事を奪う」になる。

混沌とした世界情勢の中、多少過激でも「進むべき道はこうだ」と示してくれる人に民衆がなびくのは、今も昔も変わらない。
今のアメリカがそうだしね。

コメディーなんですが、ヒトラーをおちょくることはせず、インターネットを使いこなすスマートなデマゴーグとして描いています。
そこが
「現代にヒトラーが現れたら・・・」の反応がリアルにありそうと思わせたり、
ブラックジョークの極みと思わせるところでもあります。

「呼応する木々 in GINZA SIX GARDEN」

銀座シックスで9月2日まで開催中だった「呼応する木々 in GINZA SIX GARDEN」を先日見てきました。


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地上約56mのところにある屋上庭園の樹々がライトアップされて、その光の色が、まるで呼吸しているかのようなテンポで変化していきます。

秋の紅葉から

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凍てつく冬の空のような色へ。
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素人にはイルミネーションとの違いがよくわからないのですが、この光の芸術は「チームラボ」というグループ?のデジタルアート作品だそうで、
チームラボは、「『Digitized Nature』をテーマに、非物質的であるデジタルアートによって、"自然が自然のままアートになる"プロジェクトを展開している」とのこと。
最近はやりのプロジェクションマッピングもデジタルアートの一種なのかな。
またこれから冬にかけて、イルミネーションが楽しみですね。

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