「薫玉堂」のお線香「横浜」

創業は安土桃山時代文禄三年(1594年)、日本最古の御香調進所としての伝統を受け継ぐお香の専門店「薫玉堂」。

先日東京ミッドタウンに寄った際、フラッとお店に入っていました。

店内には何十種類もの線香があり、いくつかについてはその場で試すこともできます。

はっきり言って、どんなのが好みなのかわからないので、適当になじみのある地名を冠した「横浜」を選びました。

港町・横浜をイメージしたのか、ウルトラマリンブルーのお線香です。

Img_20231103_183234057

試しに1本、火をつけてみたのですが、6畳間だとけっこう香りが充満して翌日以降も香りが残りました。

でも雅な雰囲気で、気分が変わっていいですね。

公式サイト:
https://www.kungyokudo.co.jp/

| | コメント (0)

国立劇場雅楽公演「安摩・二ノ舞」「新鳥蘇」観ました

国立劇場で雅楽公演を観てきました。思えば、小劇場ばかりで、大劇場の方に入ったのは初めて。小劇場よりロビーのシャンデリアとか豪華なつくり。

Img_20230930_133828401_hdr

 

国立劇場のロゴマークの飛天

Img_20230930_163800360

豪華なロビー

Img_20230930_151229335

鏡獅子の人形

Img_20230930_135016875

 

Img_20230930_135050192

Img_20230930_134812612_hdr

 

「安摩・二ノ舞」
この演目は、もともとは寺院の堂塔の楽慶供養などに催される舞楽法要で演奏されていたものだったそうです。
それも法要後に余興として行われるもので、まず最初に「安摩・二ノ舞」を演奏するのが慣例でした。
「安摩」は、「千と千尋の神隠し」に出てきた「春日様」のような、「雑面(ぞうめん)」と呼ばれる長方形の紙に三角や三つ巴などの
図形で顔を表した面を着けた舞人が2人で舞います。
その後、黒い面を着けた翁と媼が出てきて、「安摩」を真似して舞おうとするけれど、足がヨレヨレで上手く舞えない、という滑稽な「二ノ舞」が続きます。

「新鳥蘇 一具」 納序・古弾・当曲・後参

序・破・急を通しで演奏することを「一具」と呼ぶとのことですが、ベートーヴェンの第九で言ったら、合唱のある第4楽章だけでなく、全楽章を演奏するようなものですかね。この大曲は、1974年の復活上演以来、約半世紀ぶりの再演なのだそうです。
これも特徴的な面を着けます。三日月のような眉と目、頬には、韓国の伝統的な婚礼で花嫁が付けている様な赤い丸。この顔は、この舞楽が伝来した朝鮮半島の人をイメージしてるんだろうな。そして頭には鶏のトサカみたいな形をした「別甲(べつかぶと)」を被ってます。
舞人は6人(4人のときもあるらしい)。6人も舞うと本当に華やかです。後半は2人で舞います。

これで私の国立劇場通いも終止符を打ったわけなのですが、
仮にも「国立」を名乗るのに、10年近くも専用の劇場がなくて、あちこち間借りして公演を続けていくのってどうなんでしょうね。
まだ建て替えする建築会社も決まっていないと聞くし、今後どうなるのやら。

 

半蔵門駅のサン・マルクカフェ。ハロウィン仕様の紅芋とかぼちゃのパフェ。美味しかった🌕
Img_20230930_165317317

| | コメント (0)

国立劇場文楽公演『菅原伝授手習鑑』鑑賞しました

今の国立劇場で行われる最後の文楽公演かつ千秋楽の日に、急遽チケットを取って見にいってきました。

Img_20230924_102845806_hdr

 

Img_20230924_102811192_hdr

Img_20230924_142121158

 

千秋楽ということで、記念品が配られていました。ご祝儀袋みたいだから、5円玉でも入っているのかしら?と思ったら、袋自体が記念品らしい。何も入っていませんでしたね。

Img_20230924_175241624

Img_20230924_103223870

 

9月の頭にも行ったのですが、結構空席が目立っていたのに、今日はさすが千秋楽だったからか、そこそこの入りでした。
歌舞伎みたいに「待ってました!」などと掛け声が聞こえましたが、多分、いつもは来ていない人なんでしょうね。
あと、人物(人形)が登場するたびに拍手が・・・。いつもと違う雰囲気でした。

 

第1部公演
三段目
 車曳の段
 茶筅酒の段
 喧嘩の段
 訴訟の段
 桜丸切腹の段
四段目
 天拝山の段

三段目は、喧嘩や切腹など、派手なエピソードもあるけれど、主な舞台は田舎の百姓家なので全体的に地味なんですよ。
しかし、四段目、
政敵、藤原時平の家来が菅丞相(かんしょうじょう)を暗殺に来て、それを丞相の部下・梅王丸が取り押さえます。そして時平の家来から、時平が国家転覆を企んでいると聞くと、たちまち怒りの形相に。梅の花を口に含むとそれが火花となり、手にした梅の枝で家来の首を打ち落とします。ここ、本当にドラマチックで。

雷神と化した丞相は、髪を振り乱し太宰府を望む天拝山(てんぱいざん)に駆け登り、鳴り響く雷をバックにここから京の都へと飛び去る――
という劇的な幕切れでした。


今回、第1部は見る予定じゃなかったので、ラストの部分(第二部)を先に見るという変則的なことをやらかしたのですが、これはこれでよかったです。


聞いたところによると、第三部終演後、ほんとのほんとの最後の公演のあと、太夫さんたちが勢ぞろいするカーテンコール(?)があったそうです。
観たかったな~。

 

終演後、半蔵門駅前のタイ料理店「SHAWADEE」でパッタイとグリーンカレーのセットでランチ。

前から気になっていたけど、もう半蔵門も来ることないんだよな・・・、ということで。

Img_20230924_143415249

| | コメント (0)

映画「エリザベート1878」 感想

原題は『corsage(コサージュ』、コサージュ(胸元などを飾る小さな花束)、そして胴衣(コルセット)という意味です。
映画の中で何度も、コルセットで身体を締め上げるシーンが出てきます。これは、エリザベートを取り巻くすべてが彼女の精神をコルセットのように締め上げていたことの隠喩なのでしょう。

1877年のクリスマスイブ、40歳の誕生日を迎えたエリザベート皇后が容色の衰えにおびえ、宮廷のしきたりやその他諸々に窮屈さを感じている。
エリザベートが推したハンガリー政策で貴族と揉めたことから、夫の皇帝フランツ・ヨーゼフはもはや政治に口を出すことを許さない。
何かあればすぐ旅に出ていなくなる母親を、皇太子ルドルフやヴァレリー皇女ですら疎ましく思っている。
そして死に憑りつかれた彼女はある計画を思いつく・・・。

ラストはあっと驚くものでしたが、「え、この終わりかた、アリなの?」っていう終わり方でした。
どこかの映画レビューで「わかる~!」という人と「?」という人に分かれると思うと書かれていましたが、
途中までは私も、中年女の閉塞感や焦燥感、わかる~って感じでしたが、
ラストには度肝を抜かれて「え?」になりました。

エリザベート皇后といえば、「悲劇の美女」っていうイメージがありますが、本作のヒロインは、タバコを吸い中指を立てる、ロックな中年女です。「悲劇の儚げな美女」というイメージを思っている人にはちょっとこれは、ショッキングなヒロイン像かもしれませんね。

 

Img_20230903_122834042_hdr

公式サイト:
https://transformer.co.jp/m/corsage/

| | コメント (0)

ガウディとサクラダファミリア展 感想

先日、東京国立近代美術館で開催中の「ガウディとサクラダファミリア」展に行ってきました。バルセロナに行ったのがもう4年前のことだし、いろいろ情報を補完したくて。

Img_20230901_121914314_hdr

Img_20230901_121721178

平日だし入場は予約制のはずなのに、朝から長蛇の列。入場制限してこれだから、してなかったら混雑で身動き取れないとか、入場まで2時間待ちだったかも。

 

4部構成になっていて、第1部「ガウディとその時代」でガウディの年譜やサクラダファミリア以外の作品を、そして第2部「ガウディの創造の源泉」で、当時の建築様式や彼が影響を受けたものを紹介。

メインは第3部「サクラダファミリアの軌跡」。実はサクラダファミリアは、ガウディが最初から手掛けた建築ではなくて、主任建築家としては2代目だそうだ。(現在主任建築家は9代目。)この部門は撮影可でした。

「降誕の正面」のメイン「ベツレヘムの星」の彫刻のレプリカ

Img_20230901_103940575

 

 

全体模型

独特な形の塔がたくさんあってわかりにくいけど、教会建築としてはオーソドックスなラテン十字型。

Img_20230901_104035064

 

身廊部(聖堂中心部の回廊)の模型

基本はゴシック建築にあるヴォールト天井のようだが、もっと枝分かれしていてまるで森の中にいるような感じ。、実際の建物の中では、ここに午前中は暖色系のステンドグラスの光が差し込むものだから、この世のものとは思えない空間が現れるんですよ。

Img_20230901_104246212_hdr

 

あとは、鐘塔頂華(しょうとうちょうか(ちょうげ))について、模型や映像で紹介されてしました。
鐘塔の先端部分。十二使徒に捧げられたそれは、ちょっとずつデザインが違うとのこと。(写真撮ってませんでした)
その他にも、マリアの塔の星の冠の模型とか様々な彫刻とかが展示されていました。

第4部は「ガウディの遺伝子」ということで、ガウディに影響を受けた現代建築の紹介をしてしめくくり。

 

図録は写真や説明が充実していて3,300円でしたが、買って損なし。グッズもいろいろありましたね。
混みすぎだろとは思いましたが、とても見ごたえのある展覧会でした。

バルセロナ・・・また行きたいなぁ。

| | コメント (0)

トリケラトプスの美しさに目覚めてしまった・・・。恐竜科学博感想

六本木の東京ミッドタウンで開催中の「恐竜科学博」に行ってきました。

ベルリンの自然科学博物館に、クヌートの剝製を見に行ったことがあるのですが、そこは恐竜の骨格標本の展示にも力を入れているところでして、そこで「恐竜ってかっこいいな・・・!」になったんですよね。まあその程度ですが。

白亜紀後期、現在の北アメリカ大陸西部に存在していたという、失われた大陸「ララミディア」。そこはトリケラトプスやティラノサウルスをはじめとする最後の恐竜たちの楽園だったそうです。

本展では、多彩な骨格標本と最新の技術を駆使し、ララミディアの生態系や恐竜の姿に迫ります。


群れからはぐれた幼いトリケラトプスの子どもが森の中をさまよい、その道中で「ララミディア大陸」の住人たちと次々に遭遇していく。そういうストーリー仕立てで展示が構成されていて、見学者は小さいトリケラトプスの影を追いかけるようにして展示を見ていきます。

Img_20230822_133834159_hdr

この幼体の影が道案内をしてくれます。

Img_20230822_133923060_hdr

 

Img_20230822_134024147

 

Img_20230822_134427739_hdr

 


大型翼竜ケツァルコアトルスの骨格標本、これが予想外に格好よかった!大きな翼は長さ10mにも及ぶもので、これが空から舞い降りてきたら小さい恐竜は生きた心地がしなかったろうな~。

Img_20230822_134235827_hdr

 

肉食系の大型海洋爬虫類モササウルスが海の中を泳いでいる風の展示。

Img_20230822_135048593 Img_20230822_135118808

 

さて本展の主役、「世界一美しい」と言われる骨格標本、トリケラトプスの通称「レイン」。現存する骨格標本のなかで最も完全で保存状態も最良のものだとか。

Img_20230822_135838685

う、美しい骨だ・・・!(←なんちゅう感想だ💦)

それから、結構な大きさの皮膚痕も展示されていましたが、皮膚が残っていることは珍しいそう。


それを相対して展示されているのが、ティラノサウルス・通称「スタン」

しっぽが長い・・・!かっこういい!

Img_20230822_135944257

 

入場料が結構するからなのか、夏休みなのにもかかわらず見学者が少なめでゆったり見れたのでよかったのですね。

 

| | コメント (0)

日本橋 teal に行ってきました。

以前インスタグラムで見かけて気になっていたお店。日本橋に行ったので足を延ばしてみました。

兜町にある渋沢栄一旧邸跡地の日証館の1Fにあります。

 

Img_20230822_114301323_hdr

Img_20230822_114305608_hdr


歴史的建造物の中にあるチョコレートとスイーツのお店で、カフェが併設されています。

雰囲気のある店内(撮影許可もらってます)

Img_20230822_114817108


チョコやスイーツはもちろんテイクアウトもできます。
お昼少し前だったのであまり待たずに済みましたが、そのあとからすごく並んでいたのでラッキーでした。


ショーケースの中の宝石のように美しいケーキの中から、ネクタリンのホワイトチョコレートタルトとカフェオレを頼みました。

 

Img_20230822_115739500

 

タイル貼りのテーブルがレトロな雰囲気。

Img_20230822_121552994

甘さがドンピシャ私好みでした。←思い出したらまた食べたくなってきたわ。

インスタとか見ていると、あの界隈にお洒落なカフェがいっぱいできてきているみたいなので、探検するのも面白そうですね。

公式インスタグラム:
https://www.instagram.com/teal_tokyo/

| | コメント (0)

「イマーシブミュージアム」展に行きました

日本橋のコレド室町で開催中の、「イマーシブミュージアム」に行ってきました。

イマーシブImmersiveは英語で「没入感」を意味することばで、VRなどの進化したデジタル技術を活用することで、絵や物語の世界に入り込んだかのような体験を演出できると注目されています。

本「イマーシブミュージアム」展では、ゴッホやスーラなどのポスト印象派の絵画が大きな部屋の壁や床いっぱいに映し出され、次々に展開する映像を床に座って見ながら「没入感」を楽しむことができます。

 

Img_20230822_105307855_hdr

 

Img_20230822_105325438

 

  最初、画面に小さな球体のようなものが次々に出てきて動いていく、そしてそれがスーラの点描のタッチになり、「グランド・ジャット島の日曜日の午後」につながっていく。
また、色とりどりのリボンのようなものが風に舞っている、そしてそれがゴッホの筆のタッチにつながり、花弁のようなものが降り注ぎヒマワリの絵が現れる。
立方形がセザンヌの「ガルダンヌから見たサント・ヴィクトワール山」へ、肉感的なマネキンがゴーギャンの『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』、
そんな感じで点や線が見る間に変容していきます。

その変化の速さ、鮮やかさに圧倒されますが、その感覚を「没入」というのかは正直わかりませんでした。

こういうのを体験するのは初めてでしたが、あらかじめ「絵の中に入り込むぞ」などという自覚をもって見た方がより満足度が高かったかも。
ただ映像を見て終わり、になりかねないので。
3回ぐらい見ればよかったな。

併設のカフェやショップスペースには、登場した絵画や画家に関連した飲食物やグッズが売っていたり、
AIがゴッホのタッチで似顔絵を描いてくれるコーナーもありました。「ウ~ム?」とかなんとか唸り声が聞こえるのがびっくりしたよ。

08023222_c_621013

 

う~ん、似てるかな・・・?どうだろ

公式サイト:https://www.immersive-museum.jp/

| | コメント (0)

メズム東京のアフタヌーンティー第8弾『サパー(Supper)』

2021年夏に提供された、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作「最後の晩餐」をモチーフにした『サパー(Supper)』が再登場しました。
前回と変わったところは、最初に出される野菜モクテルと、イタリア・ローマの伝統菓子のマリトッツォには旬のマンゴーを使用しているところですね(前回はイチゴ)。

Img_20230711_144426661_hdr

 

 

 

【野菜モクテル&グリッシーニの生ハム巻き】

Img_20230711_144939317_hdr


天才画家であるとともに彫刻家、建築家、科学者、哲学者、様々な分野で才能を伸ばした「万能の天才」と称されたレオナルド・ダ・ヴィンチ。動物への尊敬と愛情よりベジタリアンになったという史料があることから、野菜を使ったモクテルです。モクテル表面に描かれているのは、ダ・ヴィンチが理想とした身体プロポーションである「ウィトルウィウス的人体図」です。いかにもダ・ヴィンチ!黄色野菜ジュースとマンゴーやパイナップルをベースにしていて、だからそんな野菜の味はしてませんでしたね。
ちなみに前回は、洋梨とジャスミンティーのモクテルでした。

 

まるで絵の具箱のようなボックスで提供されるスイーツ&セイボリー
それと、赤ワインと白ワインを模したペアリングモクテルは、メズムのアフタヌーンティーではおなじみですね。

Img_20230711_152532305_hdr

 

細かい説明は、前回の時のブログを参考にしてください。
http://doitsugo-mode.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-83b84f.html

 


メズム東京の現在の企画は、アンリ・ルソーの作品『夢』をモチーフにした「Dream」。
そのうち行こうと思っているのですが、あのトロピカルで不可思議な雰囲気な絵がどのように表現されているのか楽しみです。

| | コメント (0)

メズム東京のアフタヌーンティー「The Kiss」

メズム東京のアフタヌーンティー企画「アフタヌーン・エキシビジョン」第7弾は、ウィーン出身の画家グスタフ・クリムトの超有名作「接吻(The Kiss)」(ドイツ語だと「der Kuss(デア クス)」。
(去年の10月くらいに行って、記事にしないで放置していたんですが、やっぱり備忘録として残したいと思って・・・)

 

Klimt9

「接吻」は、1907年から1908年にかけて描かれた作品で、現在はウィーンのベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館に所蔵されています。クリムト自身と恋人エミーリエがモデルとも言われており、固く抱き合う男女の構図や、金箔を多用した絢爛豪華な作品です。

この絵がどんなふうにアレンジされて登場するのでしょう・・・?こちらです!

Img_20221124_142553

 

(以下、ホームページより引用)

https://www.mesm.jp/news/o239410000001qkh-att/press_release_AE_kiss.pdf


アール・ヌーヴォーを代表する画家の一人であるグスタフ・クリムトの作品に思いを馳せながら、彼が生まれ育ったウィーンをはじめとするオーストリアの食文化を、8種のスイーツ&セイボリーとペアリングモクテルで表現しました。豊かな文化や芸術が行き交う、オーストリアの美しい街並みを旅するかのようなひとときをお楽しみください。

 

《グーゲルフプフ(クグロフ)》
オーストリアではどの家庭にもグーゲルフプフ型があると言われるほど、広く国民に愛されるお菓子です。日本でも“クグロフ”の名前で親しまれるようになりました。今回は本場オーストリアの製法を再現してバターたっぷりの生地で仕上げております。クグロフの中には、バター生地とぴったりなまろやかな甘みのチョコレート、そして味のアクセントとしてオレンジを加えています。あのマリー・アントワネットも愛したと言われる伝統的な味わいをご堪能ください。

Img_20221124_142608

《モーン スフレ》
オーストリア人が、好んでお菓子作りに使用するケシの実を混ぜ合わせたスフレ。“モーン”はドイツ語で“黒ケシ”を意味します。ケシの実の香ばしい風味とプチプチとした食感が特徴で、添えられた生クリームとの相性が程良く、味わい深い一品です。

Img_20221124_142618

《スコーン》
オーストリアで家庭料理の食材として親しまれているジャガイモを使用したスコーン。中に含まれるチーズの塩味がしっかりときいており、ふんだんに使用したジャガイモの食感が後引く美味しさのセイボリーです。

Img_20221124_142623

《クラップフェン》
オーストリアではカーニバルが開かれる冬の時期の定番スイーツとしてポピュラーなクラップフェン。“揚げパン”を意味し、外側はカリッと、内側はふんわりと仕上げたパンが、アプリコットのジャムを包んでいます。ウィーンではよく紅茶が飲まれるため、アプリコットジャムはアールグレイ風味に仕上げました。味わい深い生地とアプリコットアールグレイのジャムの上品な甘さが、寒い季節にもぴったりの一品です。

Img_20221124_142628

《リンツァートルテ》
オーストリア第二の都市リンツ発祥の焼菓子リンツァートルテ。シナモンをしっかりときかせた生地に、イチゴやラズベリーのジャムをのせ、表面を格子柄に焼き上げました。シナモンのスパイスと、しっとりとした食感の上品な甘い生地が、中央ヨーロッパのお菓子ならではの味わいです。←このリンツァートルテが絶品だったの!

Img_20221124_142636

《ザルツシュタンゲン》
日本で人気の塩パンのルーツとも言われるザルツシュタンゲンは、オーストリア発祥のパンです。塩味が強く、弾力のある食感のパンで、シャキシャキのアスパラガスと肉厚のベーコンを挟み、食べ応えのある一品に仕上がりました。

Img_20221124_142640

《ザッハトルテ》
オーストリア・ウィーンのスイーツと言えば、ザッハトルテ。19世紀、オーストリア外相に仕えていた料理人のフランツ・ザッハーが考案したケーキです。しっとりした口当たりのチョコレート生地に、砂糖でシャリシャリとした食感に仕上げたチョコレートをコーティングしています。甘さをおさえたチョコレート生地と中の甘いアプリコットジャムのバランスが絶妙な一品です。

 

Img_20221124_142658

 

《アップルシュトゥルーデル》
“渦巻き”を意味するシュトゥルーデルは、ウィーンを代表するデザートの一つで、薄くのばした生地で具材を何重にも巻いて提供する焼菓子です。パリッと軽い食感の自家製生地で、シナモンをきかせたリンゴやレーズン、クランベリーを包み込んで仕上げました。

Img_20221124_142703

甘いものを食べた後にしょっぱいものがくる、という繰り返しがよかったです。

ペアリングモクテルは、白ワイン、赤ワインをイメージしたもの。白ワイン風のは、マスカットジュースをベースにセージやレモンバームを加えたものだそう赤ワイン風は、グレープジュースをベースにチャイコーディアルでスパイシーな風味をプラスし、グリューワインに似た感じ。
ペアリングモクテルに白ワイン・赤ワインをイメージした飲み物を持ってくるのは、「The Supper(ダ・ヴィンチの「最後の接吻」)」でもありましたね。

 

で、真打登場です。

Img_20221124_150014

 

ノンアルコールのモエ・エ・シャンドンをふんだんに使用したシャンパンジュレのパフェ。挨拶に来られたパティシエの方にお聞きしましたが、シャンパンの濃さがちょうどよくなるようにいろいろ試行錯誤したそうです。

恋人たちを包み込む黄色い背景部分を丸いレモンチュイールで表現。仏様の光背のようで度肝を抜かれました。人物の部分はホワイトチョコレートにプリント。パフェ上部のレモンクリームの層とシャンパンジュレの層はキャラメルチョコレートで仕切られてます。
すっきりさわやかなジュレの中に浮かぶ、四角いチョコレートで男性が身にまとう衣装を、赤スグリで女性が身にまとう衣装を表現されています。パフェの下の方は、青リンゴクリームと、リンゴのブランデーであるカルヴァドスをアクセントにしたガナッシュで、濃厚な甘みで締めています。

ペアリングモクテルは、ミントンのようなエレガントな花柄のティーカップに注がれたピーチの香りのするお茶でした。ピーチジュースをベースに、グレナデンシロップやローズレモネード、チャイティーをブレンドしたとのことでしたね。このピーチベースのモクテルと、メインのシャンパンジュレのパフェを一緒に食べることで、人気のカクテル「ベリーニ」を連想させるような味わいにあるそうです。

メインがパフェというちょっと珍しいアフタヌーンティーでしたが、今回も大満足でした。

 

ついでに着ていった着物の紹介をば。

Img_20221124_154926

菊がメインのグレーの小紋に、黒地の帯を合わせて。帯締めは、・・・今見ると赤が明るすぎてイマイチだったな。

| | コメント (0)

«「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」 感想