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映画『MY FATHER』感想

『MY FATHER』(映画公開時)のDVD、レンタルビデオ屋でやっと見つけたよ~!もう一度見たくてずっと探していたのよ!

1985年。戦後南米に逃亡したナチスの大物、アウシュヴィッツ収容所で人体実験を行い、「死の天使」と呼ばれたヨーゼフ・メンゲレ医師の遺骨が発見された。この死が「偽装」ではないかと疑うユダヤ人団体の要請を受けて、弁護士ミンスキーがメンゲレの息子ヘルマンのもとを訪れる。ミンスキーの求めに応じ、息子は8年前父と会ったときのことを話し出した。

実話を基にした、ドキュメンタリータッチの映画です。DVDの『死の天使――アウシュヴィッツ収容所人体実験医師』という無駄に猟奇的なタイトルに引くかもしれませんが、これは父と子の関係を描いた、まっとうなヒューマンドラマなんですよ(力説!)。

逃亡中の父の元を訪れ、なぜあんな非道なことをしたか、と糾弾する息子に対し、あれは実験・研究であって人殺しではないと断言する父親。その信念のあまりのゆるぎなさに、息子は自分を見失いそうになる。分かり合えない以上、父親を裏切るか、守るかしか選択肢はない。息子が下した決断は――。

息子が求めたのは、父が悔い改め、全世界に向かって謝罪することではない。そのことが、いかに自分を傷つけたかを理解し、「すまなかった」と謝罪してくれることではなかったか。父親を理解したい、という言葉は、父親にも自分を理解して欲しいことの裏返しなのではないか。泣きながら父親を糾弾する息子をみて、なんとなくそう思いました。

父親を見るヘルマンの顔は、常に「ほんとうに自分は父親を裏切ることができるのか」という不安で揺れています。できないからこその苦悩、葛藤なのでしょう。罪人の子はやはり罪人なのか、という問いかけに対するヘルマンの答えは、「どんな父親でも絆を断ち切れない、それこそが子の罪」でした。

多くの人に見てもらいたい映画です。超個人的な意見ですが、『戦場のピアニスト』のドイツ将校役より、『ヒトラー・最後の12日間』のナチス幹部役より、「役者トーマス・クレッチマン」を堪能できる映画だと思います。映画公開時は原題どおりの『MY FATHER』だったのに、DVDになったときにマニア受け狙いのタイトルに変えた配給会社のセンスを疑います。

ところで今、トーマス・クレッチマン何しているんでしょうか。現在公開中の『NEXT』という映画に脇役で出ているらしいですが・・。ドイツ本国では、児童文学が原作の『Die wilden Huehner und die Liebe』という映画にヒロインのパパ役で出ているみたいです。日本でいつか公開されないかしら。

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