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映画『ベルンの奇蹟』感想

ドイツ代表のキャプテンKapitän、ミヒャエル・バラックには「準優勝の呪い」がかけられているらしいです。
レバークーゼン時代にリーグ準優勝
バイエルン時代にチャンピオンリーグ(CL)で準優勝
2002年WMでドイツ準優勝
今はイギリス・プレミアリーグのチェルシーに在籍中ですが、今季のCLでも準優勝で終わったそうです。「
シルバーコレクター」と言われているとか。
しかし、今度こそ奇蹟を起こし、「準」のとれた「優勝」を手にして欲しいものです。
・・・と書いたところで、
負傷して出場が危うい、という記事が出てました。フリングスの出場も微妙だし、どうなるんだ!?

それはそうと、景気付けに(?)ゼーンケ・ヴォルトマン監督作品「ベルンの奇蹟Das Wunder von Bern」をDVDで観ました。
1954年のWMスイス大会でドイツが優勝したときのことを元にしたドラマです。これにある家族の再生を絡ませて、敗戦で打ちひしがれていたドイツの国情をも描かれています。

敗戦後のドイツ、11歳のマチアスは地元のサッカーチームのラーン選手を父親のように慕っていた。
そこへ父親が11年ぶりにソ連抑留から帰ってきた。生きる希望も自信もなくなって、それでも一家の主として家族を支配しようとする父親に、家庭はギクシャクし始める。サッカーに夢中な息子に苛立ち、ついには禁止を言い渡す。しかし父親も苦しんでいたのだ。少しずつ立ち直り、捕虜生活でのことを話せるようになったころ、家庭にも笑顔が戻ってきた。

ドイツはなんとか勝ちあがり、そして迎えた7月4日、決勝戦の日。対するは4年半無敗を誇るハンガリー。父はマチアスを車に乗せ、決勝戦の会場のベルンまで連れて行く。そして奇蹟は起こった――。

これはサッカー映画と言うより、「父と子の絆」を描いた映画と言えます。
父親がサッカーを禁止するのも、マチアスが自分よりもラーン選手を慕っているのに対する嫉妬からのようなものだし、マチアスが家出してスイスに行こうとするのは、単なる応援のためというより、ラーンに「理想の父親」像を求めていたからなんでしょう。それだけに、お互いに歩み寄り、絆を取り戻していく姿は感動的。
「ドイツの男は泣かない」と息子を叱咤したのに、家を出て行った長男からの手紙に泣き出す父親を、「ドイツの男だってたまには泣くよ」と息子が慰めるラストシーンに涙を禁じ得ません。(←大げさ)ちなみにこの親子、実生活でも親子だそうです。

サッカーシーンも迫力満点。監督は元サッカー選手で、ラーン役をはじめとする俳優も、サッカーの上手い人を起用したとか。また当時の風俗が描かれていて興味深いです。長男はバンドを組み黒人音楽を演奏したり共産思想に憧れてたりするし、姉は米兵とダンスに興じている。ほかにも「アディダス」創始者アディ・ダスラーの新スパイク発明秘話、決勝戦の伝説的名実況など見どころ満載です。

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