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映画「わが教え子、ヒトラー」感想

 ヒトラーを「笑い」の対象にする、しかもそれをユダヤ人の監督が撮った、ということで、ドイツでも賛否両論を巻き起こした作品。

 1944年末、敗色濃厚なドイツ。宣伝相ゲッペルスは戦意高揚を狙ってヒトラーに新年の演説をさせようとするが、当のヒトラーは身も心も病んだ状態。ゲッペルスは、かつてヒトラーに演説指導をしたユダヤ人俳優グリュンバウムを呼び寄せる。

 家族や同胞の解放を条件にこの仕事を引き受けたグリュンバウム。隙あらばヒトラーを殺そうとするが、あまりに弱々しく、父親からの虐待という幼少期のトラウマに苦しむヒトラーの姿を見て、逆に同情が芽生えたりして・・・。

 芥子色のジャージを着て犬の真似をさせられるヒトラー。グリュンバウムの移送をめぐる煩雑な事務手続き、誰かとすれ違うたびに「ハイル」と挙手して敬礼。(ヒムラーなど、器具を使って常に敬礼の角度に腕を固定している。)

 ヒトラーやナチスを徹底的に戯画化していて、最後の最後まで(ブラックな)ユーモアの連続。でも、逆に全編がドタバタしているので、どうもメリハリがなくて、「笑い」を通じて深刻なテーマを考える、という趣旨が私には読み取れなかった。(私に「笑い」のセンスがないだけかも知れないけど。)
本作が遺作となったウルリッヒ・ミューエ(『善き人のためのソナタ』)の名演が際立つだけに、どうにも残念。

 個人的には、『ヒトラー 最期の12日間』でヒムラー役を演じたウルリッヒ・ネーテンが、本作でも同じ役をやっているのがツボ。

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