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DVD『シンドラーのリスト』感想

第二次大戦下、1100人のユダヤ人をナチスの虐殺から救った実在のドイツ人実業家の姿を、ドキュメンタリー・タッチで描いた大作。

1939年、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーは、一旗揚げようと、ドイツ軍に侵攻されたクラクフにやって来る。彼は巧みにドイツ軍の幹部たちに取り入り、古い工場を払い下げてもらう。ユダヤ人会計士シュテルンに経営を任せ、ゲットー(居住区)のユダヤ人たちを無償の労働力として雇い入れ、軍用ホーロー容器の事業を始める。事業はたちまち軌道に乗っていった。
1943年2月、ゲットーが解体され、ユダヤ人たちは近郊のプワシュフ収容所に送られることになった。ゲットーが閉鎖される当日、馬を走らせていたシンドラーは、小高い丘からその様子を目撃する。親衛隊員たちは罪もない人々を次々に虐殺していった。
1944年、敗色濃いドイツ軍はプワシュフ収容所を閉鎖し、ユダヤ人はアウシュヴィッツへ送られることになった。
シンドラーはユダヤ人を救い出すため、故郷のチェコに工場を移す、という名目でユダヤ人収容者を金で購う。「労働力」として急ぎリストアップされたのは1100人。途中、女性囚人がアウシュヴィッツへ移送されたが、シンドラーは役人に賄賂を渡し、彼女たちを救い出す。
彼の工場は武器弾薬の製造にも、不良品を作ることで抵抗する。やがて1945年、ドイツ無条件降伏の日を迎える。ナチ党員であるシンドラーは、戦犯として逮捕される前に、ユダヤ人たちに別れを告げ去っていった。

ユダヤ人の味方をすることは、かえって自分の命を危うくすることだというのに、全財産を投げ打ってまでそれをしたのはなぜだろう。
シンドラーは酒と女を愛する享楽的なところもある男で、ユダヤ人のことも単なる「安い労働力」としか見ていなかったのですが、ユダヤ人を虫ケラのように扱い、いとも簡単に命を奪うナチスの残虐行為に衝撃を受けます。
彼は「ユダヤ人を救わなくては」という使命感に燃えていた、と言うよりは、ただユダヤ人たちを見殺しに出来ないという思いに突き動かされていただけのように見えました。ユダヤ人のもとを去るときに「この車を売れば、あと10人は救えた。この金バッチを売れば、あと1人は…」と泣きじゃくるシーンは、こちらも涙、涙。
シンドラーの下で働きながらも、心を許さず酒を勧めても口にしなかったシュテルンが、アウシュヴィッツに送られることになり、シンドラーに「戦争が終わったら一緒に飲もう」と言われて、「今、飲みましょう」と応えるシーンが印象に残りました。シンドラーは、戦後さまざまな事業に手を出しては失敗を繰り返していたそうですが、きっとシュテルンのようなパートナーに出会えなかったんでしょうね。

3時間を越える映画でしたが、一気に見ました。モノクロ撮影なのですが、ゲットー虐殺のシーンで、一人だけコートが赤く彩色された少女が出てきます。この「赤」の意味は何なのでしょうか。演出としては、少々あざとい感じがしないでもないが・・・。

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