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DVD『ナンニ・モレッティのエイプリル』感想

「イタリアのウディ・アレン」と言われる映画監督ナンニ・モレッティの、'93年3月~'97年8月にかけて起こった出来事を日記形式で綴った映画。

右派政党から左翼民主党へと揺れ動く、90年代のイタリア。選挙運動や集会のドキュメンタリーを撮影していたナンニ・モレッティは、その傍ら、ついに長年温めていたミュージカル映画の撮影に取りかかる。ところが初日になって、急に撮る勇気が出なくなり、撮影を中止してしまう。
一方妻シルヴィアは出産を控えている。出産日が近づくと、仕事をしていても気もそぞろ、撮影どころではない。ナンニは仕事場を抜け出して病院へ行き、出産に立ち会う。94年4月。選挙での左派の勝利に沸く町をバイクで駆け抜け、わが子ピエトロの誕生に両手を挙げて喜ぶ。
入浴を手伝ったり、歌を歌ってやったりと、子育てに余念がないナンニ。気乗りしない撮影の仕事も続けていく。
44歳の誕生日を迎えたナンニは、友人に余命を定規で示される。町をバイクで走りながら、自分の撮りたい映画を撮ろうと誓う。これまで集めていた雑誌の切り抜きをバラ撤き、ミュージカル映画の撮影に入るのだった。

始終落ち着かなくて、仕事中もフラフラどっか行ってしまうボスでは、周りのスタッフも苦労するよな~。落ち着かない理由は、妻の出産だけではなくて、子どもっぽい男が「子どもも生まれるんだから大人にならなきゃ」「でもなぜならなきゃいけない?」と、自分の中で思いがせめぎあっていたからだと思います。不惑をすぎてモラトリウム。それが、「余命はあとこれだけ」と定規で示されて、時間には限りがあるということに気づいて吹っ切れたのかなー、と。
最初から最後まで淡々と、ナンニの煮詰まりぶりを映し出しているわけですが、最後のミュージカルのシーンでは落ち着いていましたね。「50年代のトロキストの菓子職人」が主人公で、コックの格好をした男女のダンサーたちがお菓子を作っている。ケーキが次々とベルトコンベヤで運ばれていって、すごくキュートでハッピーな感じ。
公開当時、映画館まで見に行ったのですが、音楽が気に入ってサントラ探し回ったな~。見つからなかったけど。

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