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破門Exkommunikation の波紋

第59回ベルリン映画祭が2月5日開幕しました(~15日まで)。オープニングは、トム・ティクヴァ監督の "The International"(Finanzthriller金融スリラー?映画)。
それから、ベルハルト・シュリンクの『朗読者Vorleser』を映画化した『本を読む人』、フランソワ・オゾンの家族ドラマ『Rickey』なども公開されて話題を呼んでいるそうです。

そしてもう一つ、今ドイツで話題を呼んでいるのは、ローマ教皇がガス室を否定している司教の破門を撤回した、という話題。

米CNNによると、ローマ教皇ベネディクト16世は1月24日、非認可の儀式で聖職に任命されたとして、1988年に前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世により破門Exkommunikation されていた聖ピオ十世会、英国人のリチャード・ウィリアムソン司教ら4人の破門を撤回すると発表したそうです。

そのウィリアムソン司教は、先日スウェーデンのテレビ局に対し、「ナチスドイツの収容所で死亡したユダヤ人が20~30万人はいるが、ガス室で死んだ者はいない」などと主張しているとか。

この決定には、メルケル首相も抗議したそうです。
ヴァチカンによると、破門の撤回することで開かれた対話の妨げとなるものを取り除こうと思ったこと、撤回を決めた時点ではホロコースト否定発言のことを知らなかったこと、発言を撤回するようにと司教に要請した、といったことのようですが・・・。

http://www.oecumene.radiovaticana.org/ted/Articolo.asp?c=263696

聖ピオ十世会は、第2バチカン公会議(1962~65年)の決定に反対した故マルセル・ルフェーブ ル大司教が創立し、同公会議以前の教義、規律、秘跡、ミサなどに基づいて活動しているとのことです。
破門の理由は教義上のもので、ホロコースト問題とは関係がなかったようです。「異端」の教義にそれた子羊を迎え入れよう、と性急に事を運んだことが思わぬ事態に、といったところでしょうか。ベネディクト16世、「イスラム冒涜発言」といい、そんなのばっかりですね。
でもいまさらそんな人物の破門を撤回してもね・・・。「撤回」を撤回した方がいいのでは。

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ドイツ語」カテゴリの記事

コメント

Vorleser懐かしいですね。昨年夏まで大学の助教授と半分まで訳していました。(文庫本は持たず結果は知りません)裁判で司法修習生の昔の年上の女性が被告となって現れ、字の読めない元SSの彼女は収容所が火事になった時なぜ鍵を開けなかったのか場面で終えましたが、裁判所の場面と体の関係のあった時代とSSの頃とが同時進行し、接続法1、2式がバンバン出てきて日本語にするのに往生した覚えがあります。仕事では全くドイツ語は必要としませんが、ボケ防止のため、毎週月曜は神戸日独協会でドイツ言語学の先生とWELLEをキチンと訳し(これが意外と難しい)月2回はドイツ人のおばあさんと会話をしてますが、中々喋れず英語になったりします。45年間ヨーロッパには行っておらず毎年家内とバリ島(17回)に行き泳ぎ、エステとドイツ人と会話するくらいですが、ドイツ語の面白さは文法にあると思っており退職したら旧西ドイツゲーテで2ヶ月くらい勉強したいなと思いますがどうなることやら。昔、訪れたベルリンでは、クリスマスにカラヤンでドンカルロを聴き、壁の上から境界線の鉄条網をのぞきましたが、逃亡しようとして銃殺された壁に花輪が必ず飾ってあったのが印象に残っています。神戸の串カツ屋が店を出しており変わったなと思います。韓国ドラマのこともありますが、家内は250本位見てるので横でたまに見ますが、男優では、嵐の中へのやくざの親分、トカゲの小さな嘘の坊主役、チュモンで出たイ・ジェヨンが好きです。女優はチェガンヒ(酒の国)、パクチニ(銭の戦争)、チャンナラ(明朗少女成功記)なんかがいいですね。バリに関することならご連絡下さい。

M.INOUE さま、コメントありがとうございます!
『朗読者』、発売当時に読みましたが、なぜ彼女が少年に本を読ませていたか、その理由(文盲だった)にあっと驚いた記憶があります。原文では読んだことがありませんが、接続法がたくさん出てきて大変なんですね。ドイツ語の文法は、たしかに英語に比べれば約束事がたくさんあって大変ですが、慣れれば逆に分かりやすいですよね。どれが主語で目的語で、ということがすぐ分かるので。
45年前にヨーロッパに行かれた、ということは1964年。ベルリンの壁が出来てすぐ後くらいですね。さぞや緊張した感じだったのでしょうね。今は、壁のあたりはすっかり観光地化していました。
年配の方とお見受けしますが、毎年バリに行って泳ぐだなんて、素敵ですね!

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