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DVD『ラスト、コーション』感想

原題は「色|戒」、英語の題名は“LUST,CAUTION”。
「色」は「情欲」、「戒」は「戒め」そして「誓い」という意味があるとか。男の命を狙う女と、ターゲットである男の情事は、血が噴出しそうなほど激しく痛ましい。

日本の占領下にある上海から香港に来たチアチー(←石原さとみ似)は、抗日運動に燃える学生クァンに誘われて、愛国劇団に加わる。
日本の傀儡政府の特務機関として、抗日運動を弾圧しているイーが香港に来ていることを知り、学生たちは暗殺を企てる。チアチーを「貿易商の妻のマイ夫人」に仕立ててイーに接近することに成功するが、イーは突然上海に帰ってしまい、計画は頓挫する。
1942年、伯母を頼って上海に戻ったチアチーは、国民党の工作員として活動するクァンと再会。イーの暗殺計画への協力を求められ、再び「マイ夫人」としてイーを誘惑し、彼の愛人になる。

「信じられるのはお前だけ」と、激しくチアチーを求め、「そのときだけは生きている実感が得られる」と言うイーと、それに引きづられるかのように、自分を保てなくなり、この悪夢から逃れたいと願うチアチー。

暗殺決行の日、チアチーはイーから贈られた指輪を一緒に取りに行こう、と言ってイーを宝石店に誘い出す。それをイーに見せているうち、チアチーは「逃げて」と口走ってしまう。それですべてを悟ったイーは逃げて事なきを得、クァンら学生グループは捕らえられて、処刑される。そのころ、イーはチアチーの部屋にひとり佇んでいた。

私は、イーは女の正体を知っていて、それを承知で関係を持っているのかと思ってたのに、そうじゃなかったんですね。いつ暗殺されるか分からない立場にいるにしては、惚れた女には無用心だな。

激しいセックスシーンが話題となった映画ですが、女の服を引き裂き手を縛って後ろから犯し、自分の欲望を満足させたあとは「それじゃ」と言って立ち去るトニー・レオン、鬼畜です。『インファナル・アフェア』のナイーブな青年のイメージが見事に覆された。
冷酷で憂いを秘めたトニー・レオンもよかったけど、受けてたつ(?)チアチーを演じる新人女優タン・ウェイも凄かった。野暮ったい女子学生から、華麗なチャイナドレスに身を包んだ艶かしい妖婦へ、見事な変身を遂げます。
この映画、戦時中であることとかイーの「仕事」の描写は少ないけれど、1940年代の上海のファッションとか風俗とかが忠実に再現されていて、それも見ものですね。

一度は頓挫した暗殺計画に再び加わろうとしたのは、もう一度イーに会いたかったからじゃなかろうか。待っているのは「破滅」と分かっていて飛び込んだチアチーの強さ、潔さに対して、彼女をそんな状況に追い込んでしまったのにもかかわらず、彼女を支える術を持たないクァンの幼さ、未熟さが対比させられていたように思いました。

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