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映画『縞模様のパジャマの少年』感想

毎月15日は恵比寿ガーデンシネマ15周年ということで1,000円で見られました。

原作はアイルランド出身のジョン・ボインのベストセラー児童小説。去年の今ごろ、「イギリスでベストセラー」という新聞記事を読んだばかりだったので、もう映画化?とびっくりしました。

 8歳の少年ブルーノは、ナチス将校である父親の昇進に伴って、ベルリンから田舎に引っ越す。自宅近くにはフェンスに囲まれた「農場」があり、中の人々は縞模様のパジャマを着て働いていた。
ある日、遊ぶことを禁じられた森を抜けて「農場」のそばに行くと、同い年だと言う少年シュムエルと出会う。二人は有刺鉄線越しに友情を深めていく。
 
 ブルーノは毎日のように親の目を盗んでシュムエルの元に通うが、シュムエルがユダヤ人であり、「農場」と思っていたのが強制収容所で、昼でも着ている「パジャマ」が囚人服であることが分かってくる。ブルーノの父親は、善き家庭人であると同時に、この強制収容所の所長として「ユダヤ人虐殺」という任務を遂行していた。
 最初は夫の仕事に無関心を装っていた母親も、収容所で本当は何が行われているかを知るや、夫を非難する。ブルーノも、「パパは本当にいい人なの?」と不安を覚え始める。
父親は、妻子をここから離れさせることに決める。ブルーノは引越し当日に、シュムエルの元に向かい・・・。

途中でラストが分かってしまったのですが、「まさかそんな」と思い、でもやっぱりそのとおりだったので打ちのめされました。無邪気な思いつきが、こんな悲劇を引き起こそうとは・・・。

子どもの目線で話が進行するので、一見のどかな感じです。しかしブルーノが友達と飛行機ごっこで街を駆け抜けるのと同じ場面で、ゲットーからユダヤ人が連行されている、などさりげなく悲劇的な当時の状況も盛り込まれています。

人形遊びが好きなブルーノの姉が、若き将校に恋して、あっという間に「軍国少女」に変わってしまう。人形は地下の物置に放り込まれますが、裸に剥かれたおびただしい数の人形がうずたかく積まれているシーンは、ガス室で虐殺されたユダヤ人たちの最期を思い出さずにはいられません。

ブルーノ役の子が、印象的な青い瞳、折れそうなほど華奢な手足で、でも好奇心いっぱいの男の子を演じていてよかった。

この映画も英語作品ですが、あまり気になりませんでしたね。『愛をよむひと』は、出演者が有名なハリウッド女優だったり、主人公の名を英語読みしてたから余計気になったのかしら。

公式ホームページ http://www.movies.co.jp/pyjamas/flash.html

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