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映画『クヌート』感想

母親に育児放棄され、人間の手で育てられた、ベルリン動物園のホッキョクグマ(シロクマ)の赤ちゃん、クヌートの成長記録。その合間に、厳しい北極で生きるシロクマの母子と、ベラルーシの大地に生きる、母を人間に殺されたヒグマの兄妹を姿を追います。

Knut

≪写真は公式ホームページより≫

哺乳瓶でミルクを与えられるクヌート。その前足は、誰にも教えられていないのに、母の胸を探るように宙をかいています。
シロクマの繁殖はきわめて難しく、神経質な母熊が産んだ子を食べてしまうこともあるそうです。人工飼育となるとなおさら、成功するのは奇跡に近いと言われています。それを成し遂げたのが、
飼育係のトーマス・デルフラインさんを中心にしたベルリン動物園のスタッフ。トーマスさんは24時間泊り込みでクヌートの世話にあたったそうです。

トーマスさんに甘えて「笹鳴き(仔熊が安心しているときにする鳴き方)」するクヌート。
トーマスさんと一緒に泳ぐ練習。開園前の二人だけのお散歩。小さなクヌートの可愛さは
破壊的です。(今のオッサンくさい(笑)クヌートを知っているだけに余計に・・・)
トーマスさんが今はもうこの世にいないということが余計哀れを誘います。

クヌートは、このお散歩の途中で自分の両親に会ったんですね。シロクマ舎の前を通りかかると、自分の子と知ってか知らずか、父親のラース(オスはもともと子育てしないそうですが)、母親のトスカが近寄ってくる。ガラス越しの対面。クヌートは、ちょっと興味を示したけど、それだけ・・・って感じでした。

地球温暖化で絶滅の危機に晒されているシロクマに関心を向けてもらおうと、クヌートは連日メディアに登場しました。クヌートの名を冠した環境プロジェクトも出来たようです。
日本版の映画は、このクヌートの映画をきっかけに「環境保護」に興味を持ってもらおう、という目論見があって、そこのところを強調してますね。しかし映画自体は、北極の厳しくも美しい氷の世界、ベラルーシの美しい自然風景しか出てこないので、あまりその辺に考えが行かないかもしれない。
これなら『北極のナヌー』の方がよほど危機感が募ります。

あと、北極の母子とベラルーシのヒグマのエピソードの入れ方が中途半端。推測ですが、クヌートのエピソード(例:泳ぎの練習)に対応する場面がそれぞれあるのに、編集で短くカットしちゃったんじゃないかしら。少なくとも、そう思わせる展開でした。
ドイツ版の映画予告を見ても、サントラなんかもけっこうポップな感じでした。(日本版は叙情的な音楽が付いてましたが。)だから、オリジナルはもっと違った内容かもしれませんね。

ドイツの公式ホームページhttp://knut-und-seine-freunde.de/

画像や予告編がダウンロードできます。

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