「THE ハプスブルク展」
六本木ヒルズから、乃木坂の国立新美術館へはしごしました。
この二つってすごく近いんですね。知らなかった・・・。
しかも途中に、ウィーンの紅茶専門店「DEMMERデンメア」があるではないですか。
しかしまだ夏に買った「横濱ベイ」も飲み切っていないので、購入はまた今度、と思って中にも入らなかったのですが、カフェも併設されているようでした。
国立新美術館では、「THEハプスブルク」展を開催中。
「日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国(当時)とが国交を結んで140年の節目に当たる2009年、ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館の所蔵品から、ハプスブルク家ゆかりの名品を核に選りすぐった絵画75点と華麗な工芸品など、計約120点を一堂に展示します。」(チラシより)
平日の金曜日だし、そんなに混んでいないかと思いきや、けっこう混雑していました。
まずハプスブルク家の肖像画が展示されています。チラシに出ている「11歳の女帝マリア・テレジア」、有名な白いドレスの「オーストリア皇妃エリザベート」の前では黒山の人だかり。シシィ(エリザベート皇后の愛称)のこの絵って、こんなに大きかったのね・・・。
次いでイタリア、ドイツ絵画と続きます。ジョルジョーネ、ティントレット・・・名だたる画家ばかりです。
聖書から題材をとっている絵が多いので、ダブるのは当然なのですが、「生首」絵画が3点も。
クラナッハの「サロメ」はあまり血生臭くないからいいとしても(?)、「ホロフェルネスの首を持つユディット」が伊・独それぞれ出ています。イタリアの方は、ユディットも優雅な衣装を着て自然体で首を持っています(笑)が、ドイツの方は、振り返りつつ不敵に微笑むユディット、傍らには首(胴体側)の断面が・・・。
縦長キャンバスに等身大の肖像画を考案したというザイゼネッガー。どこかで聞いた名だと思ったら、『エロイカより愛を込めて』でエーベルバッハ少佐の家の所蔵品に入っている、ってエピソード(第1巻)があったな~。
デューラー「薔薇冠の祝祭」のコピー、という作品に興味を惹かれました。
聖母の右にいるのはハプスブルク家の神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世。左はローマ教皇ユリウス2世だそうです。(オリジナルはプラハにあるとか。)
工芸品と武具の部門では、明治天皇がオーストリアに贈った画帖と蒔絵の棚が特別出品されていました。ここは特に渋滞していました。
そしてスペイン、フランドル・オランダ絵画と続きます。
ベラスケスの「白衣のマルガリータ・テレサ」「皇太子フェリペ・プロスペロ」はこのコーナー。皇太子は鈴やら護符やらいっぱいぶら下げていますが、これは病弱だった彼を守るための「おまじない」だったそうです。
久しぶりに西洋絵画を堪能しました。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- シアターコクーン『罪と罰』感想(2019.01.19)
- 「呼応する木々 in GINZA SIX GARDEN」(2018.09.05)
- 音楽堂ニューイヤー・コンサート「日本の音でお正月!」2016 感想(2016.01.17)
- 『始皇帝と大兵馬俑』展 感想(2016.01.15)
- 「河鍋暁斎」展感想(2015.06.28)
コメント