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オーストリアの流行語大賞

オーストリアにも、「流行語大賞」があります。
グラーツ大の
Forschungsstelle Oesterreichisches Deutsch(オーストリアドイツ語研究所)が発表しています。

1 Audimaxismus(読み:アウディマクシスムス)

ウィーン大学にAuditorium Maximum 略してAudi Maxと呼ばれる大講堂があって、10月後半、学費無料、教育政策の改善などを訴えてそこを学生が占拠しました。これにちなんで「Audi Max主義」という言葉が生まれました。
この学生運動はドイツに飛び火して、11月後半、ドイツでも学生デモが行われました。

2 Kuschelkurs(クッシェルクアス)

kuschelは、直訳すれば「あたたかくてフカフカしている」という意味の俗語。政治的な状況で調和とバランスの取れた、つまり「ソフト路線」というニュアンスでしょうか。

3 Ungustlvermutung(ウングストルフェアムートゥング)

カバレットのプログラムから出た言葉で、「進行中の出来事に苦情を言う人がUngustlvermutungに当てはまる」としています。
„Ungustl“は、オーストリアドイツ語で「不愉快な、食欲を失わせるような人物」を指します。

この他にも、Un-Wort des Jahres 「嫌な言葉大賞」というのもあります。2009年の第1位は

1 Analogkäse(アナログケーゼ)

Käseはチーズのことですが、チーズとは関係なくて、「模造、コピー商品」に関係がある、とのこと。

2 Exiljude(エクシルユーデ)

「流浪のユダヤ人」という意味ですが、これは選挙期間中に、極右のFPÖ(Freiheitliche Partei Österreichs:オーストリア自由党)の議員がユダヤ博物館の館長を「アメリカから来た流浪のユダヤ人」と言ったことに対して、議論が起きました。

3 Herkunftskriminalität(ヘルクンフツクリミナリテート)

Herkunftsは「起源」、Kriminalitätは「犯罪」です。
犯罪を犯す人はその出自に関係がある、という趣旨のことをオーストリアのマリア・フェクター内相が発言。

オーストリアの政治家って、人種差別的な発言をする人が多いのか・・・?

「今年の標語」Spruch des Jahres 2009は、

Reiche Eltern für alle!(ライヒェ エルターン フュア アレ!)

「すべての人に金持ちの両親を!」

子どもの教育が、両親の社会的地位に左右されるというのは、日本だけの話ではありません。

「今年一番嫌な標語」Unspruch des Jahresというのもあります。

Wer alt genug ist zum Stehlen, ist auch alt genug zum Sterben

直訳すると「盗みに入れる歳になったなら、死ぬのにも十分な歳だということだ」なんですが・・・。

今年起きたスーパーマーケット強盗と、犯人の若者の死がマスコミによって報じられたことに関係がある、と受賞理由の文の中で語られています。

オーストリアのこと、よく知らないのですが、だいたいこんな感じの解釈でいいのかな・・・。

ところで、ドイツのUnwort des Jahresはまだ発表されていないようです。

≪Forschungsstelle Oesterreichisches Deutschのホームページ ≫

www.oewort.at

≪ 流行語大賞の記事(原文) ≫

http://www-oedt.kfunigraz.ac.at/oewort/2009/08_Presse/Wort%20des%20Jahres%202009-Pressemitteilung.pdf

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