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2010年2月

冬季オリンピックOlympische Winterspiele

真央ちゃん、惜しくも銀メダル!でもキム・ヨナにあれだけ完璧な演技を見せられちゃね・・・。
フリーで使われたラフマニノフの「鐘」。荘重でドラマティックで、印象深い曲ですね。

さて、冬季オリンピックOlympische Winterspiele(オリンピッシェ ヴィンターシュピーレ)の競技名をドイツ語でなんと言うのか調べてみました。

*Ski Alpin(読み:シーアルピン)
Abfahrt(アップファート):滑走 
Super-G スーパーG、スーパー大回転
Riesenslalom 大回転
Slalom 回転
Alpine Kombination アルペン複合

*Freestyle-Skiing フリースタイルスキー

Buckelpiste(ブッケルピステ):モーグル
Springen(シュプリンゲン):エアリエル
Ski Cross:スキークロス

*Skispringen(スキージャンプ)
Normalschanze(ノルマールシャンツェ):ノーマルヒル
Großschanze(グロースシャンツェ):ラージヒル

*Nordische Kombination(ノルディッシェ コンビナツィオーン):ノルディック複合

*Langlauf(ラングラウフ):クロスカントリー
Sprintスプリント
Team-Sprintチームスプリント
Einzel:個人
Verfolgung(フェアフォルグング):パシュート
Massenstart(マッセンシュタート):マススタート、一斉スタート
Staffel(リレー)

*Snowboardスノーボード
Halfpipe ハーフパイプ
Snowboardcross スノーボードクロス
Parallel-Riesenslalom(パラレル-リーゼンスラローム):パラレル大回転

*Biathlon バイアスロン

*Eiskunstlauf(アイスクンストラウフ):フィギュアスケート
Einzel(アインツェル):個人
Paare(パーレ):ペア
Eistanz(アイスタンツ):アイスダンス

*Shorttrack ショートトラック

*Eisschnelllaufアイスシュネルラウフ):スピードスケート

*Rodeln(ローデルン):リュージュ
Einsitzer 1人乗り
Doppelsitzer (H) 2人乗り(男子)

*Bob ボブスレー

*Skeleton スケルトン

*Curling  カーリング

*Eishockey アイスホッケー

英語からそのまま入っている言葉も多いですね。

今日は午前中、スノボの女子パラレル大回転と男子スケートのパシュート(団体追い抜き)を見ました。
スケートのパシュート、カナダのチームが一糸乱れぬ滑りで思わず見とれてしまいました。

オリジンズの「スターティングオーバー」使用感想

ヨーロッパリーグのヘルタ・ベルリン対ベンフィカ・リスボン第2回戦、0対4で大負け・・・。

もう、こうなったら1部残留に全力を尽くして下さい・・・!

さて、オリジンズでボディクリームを買ったら、1月に発売したばかりの新製品のサンプルをいただきました。

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≪写真はオリジンズの公式サイトから≫

スターティング オーバー モイスチャライザー
スターティング オーバー モイスチャライザー <ライト>
各50mL 税込7,350円(本体7,000円)
※仕上りの異なる2種類(しっとり / さっぱり)をご用意しています。

「‘ミモザ’をはじめとする植物の力で、肌をふっくらと若々しく輝く肌へ導くフェイスクリームが登場。
肌に『もうひと花(=starting over)』咲かせます。」

そうね・・・。いくら「肌がきれいだから、もっと若いかと思ってた」と言われようとも(←何を自慢げに・・・)、もうアンチエイジングする歳よね。

化粧水→美容液→スターティングオーバーの順番でつけます。サンプルは「しっとり」タイプのみだそうですが、乾燥が気になるからOK。
甘いジンジャーエールと爽やかなグレープフルーツの匂い。クリームの薄ピンクの色は、ミモザの樹皮の色だそうです。固めのテクスチャーですが、ベタベタしません。


3回くらい使った印象ですが、劇的に変わったということはないのですが、心なしか肌が明るくなった気がしますね。それに保湿力もなかなか。今使っているクリームが終わったら、乗り換えようかな。

「ボルゲーゼ美術館」展感想

上野・東京都美術館に「ボルゲーゼ美術館」展を見にいきました。

ここ最近には珍しく暖かい日で、早くも桜が咲いていました。

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≪右端の銅像は小松宮彰仁親王像≫

土曜日でしたが、それほど混んでいませんでしたね。

「ボルゲーゼ美術館は、名門貴族であったボルゲーゼ家歴代のコレクションで知られており、世界に名だたるルネサンス・バロック美術の宝庫です。
 本展はその珠玉のコレクションから選ばれた、ラファエロやボッティチェリといったルネサンスを代表する巨匠を始め、バロック絵画の先駆けであり、「最初の近代画家」ともいわれるカラヴァッジョ、そしてジャン・ロレンツォ・ベルニーニなど、イタリア美術の最盛期を概観できる内容となっています。」公式ホームページより。

ベルニーニの手による「シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像」は、表情豊かで今にも喋りだしそう。
シピオーネ枢機卿が当時の教皇パウルス5世の甥であったことから、彼の夏の離宮(今日のボルゲーゼ美術館)は教皇庁の迎賓館としても使われました。完成直後の1615年には日本の支倉常長率いる慶長遣欧使節団がここを訪れて歓待されています。本展には支倉常長の肖像画も展示されています。

本展の「目玉」の「一角獣を抱く貴婦人」は、別の画家によって一角獣の代わりに車輪を加筆され「聖カタリナ」の絵だとされていましたが、20世紀に入って行われた修復で本来の姿を取り戻しました。瞳の色と背景の淡いグリーンがマッチしていてきれい。
ルビーのペンダントが印象的ですが、これのレプリカがショップで38,000円(チェーンは別、1万円)で販売されていました。

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もう一つの「目玉」が、カラバッジョの「洗礼者ヨハネ」。波乱に満ちた生涯を送ったカラバッジョですが、この作品も殺人を犯して逃亡中に描いたものとか。暗闇の中からヨハネの白い身体が妖しく浮かび上がる。なぜこんなに妖しく描く必要があったのか。カラバッジョはホモだったのか(←暴言)。それはともあれ、この劇的な光と影の表現は後世に大きな影響を与えました。

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紹介映像で見ましたが、大理石で飾られたこの白亜の館で、豪奢な調度品のなかに芸術作品が展示されている様子は、もう夢のよう!現地に飛んでああいう素晴らしい雰囲気の中で見てみたいものです。

「ホレンディッシェ・カカオ・シュトゥーベ」の「ザントクーヘン」

2月18日に行われたヨーロッパリーグの、ヘルタ・ベルリン対ベンフィカ・リスボン戦。1-1で引き分けでしたが、その1点というのが相手のオウンゴールっていかがなものか。でも運も実力のうちとも言うし。

さて、東京に行く用があったので、新宿に寄って伊勢丹の「ホレンディッシェ・カカオ・シュトゥーベ」で、焼き菓子「ザントクーヘン」を買いました。

「ザントSand」はドイツ語で「砂」のことなので、砂のようにほろほろしたケーキということでしょうか。
調べたら、もともとはウィーン生まれのお菓子みたいですね。

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スポンジケーキみたいに軽い感じのバターケーキ。バニラとレモンの香りがふわっとして、やさしいお味でした。

ヘルタ・ベルリンのTシャツとフリースジャケット届きました!

最下位を突っ走っているヘルタ・ベルリンですが、後半戦、これから巻き返すぜ!とばかりに「AUFHOLJÄGER」Tシャツを発売しました。

AUFHOLは「遅れを取り戻す、追いつく」、JÄGERは「ハンター」という意味があります。サポーター(笑)としては買わなくちゃと、オンラインショップで注文しました。初めて利用しましたが、買い物かご(Warenkorb)に入れて画面の指示通りに必要事項を入力するだけなので、ドイツ語で書かれていますが、そんなに難しくはなかったです。
注文してから2週間で届きました。

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目の醒めるような鮮やかなヘルタ・ブルー。

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背中には、後半戦の試合日程が描かれています。
Niemals Aufgebenは「決して諦めない、ネバーギブアップ」
Wir schaffen das!は「やってやるぜ!」って感じでしょうか。

一緒に頼んだのはレディスのフリースジャケット。写真では青っぽく写ってしまいましたが、きれいな藤色です。右腕にヘルタのエンブレムが入っています。
Mサイズなのですが、中肉中背の私でも結構キツキツ(笑)。

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気になるお値段は、「AUFHOLJÄGER」Tシャツが10ユーロ、フリースジャケットが29.95ユーロ。送料が25ユーロで、向こうの税金が6.38ユーロ引かれて、しめて58.57ユーロ(約7,500円)。

地球の裏側で応援してるので、絶対1部残留してちょうだいね、ヘルタさん!

ヘルタ・ベルリン オンラインショップ

www.herthashop.de

第60回ベルリン国際映画祭「ベルリナーレ」開催

オリンピック開催ですっかり陰に隠れてしまいましたが、第60回ベルリン国際映画祭「ベルリナーレ」が2月11日から開幕しました。(21日まで)。
開会式には、マックス・ラーベ&パラストオーケストラの演奏もあったようです。

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Mit einer glanzvollen Gala am Potsdamer Platz haben am Donnerstagabend die 60. Internationalen Filmfestspiele in Berlin begonnen. Mehr als 1600 Zuschauer waren in den Berlinale-Palast am Potsdamer Platz gekommen. Trotz Schneefalls und bei schneidendem Wind standen Hunderte Filmfans am Roten Teppich, um die Premierengäste zu sehen - darunter die versammelte Riege deutscher Filmprominenz mit Mario Adorf, Michael Gwisdek, Jürgen Vogel, Senta Berger, Martina Gedeck, Iris Berben, Tom Tykwer, Wim Wenders und Sibel Kekilli.

ポツダム広場での華麗なガラとともに、木曜日の晩に第60回ベルリン国際映画祭が始まった。1,600人以上の観客が、ポツダム広場のベルリナーレ・パラストに集まった。雪と身を切るような風にもかかわらず、何百人もの映画ファンが、スターたちを見ようとレッドカーペットのそばに立っていた。
その中には、マリオ・アドルフ、ミヒャエル・グヴィスデック、ユルゲン・フォーゲル、ゼンタ・ベルガー、マルティナ・ゲデック、イリス・ベルベン、トム・ティクヴァ、ヴィム・ヴェンダースとシベル・ケキリ、とドイツ映画界の大御所たちがいた。

RBBの記事より、写真も)

オープニング作品は、プレミア上映となる中国映画で、「トゥヤ―の結婚」で2007年に金熊賞を受賞した若い世代の中国の映画作家 、ワン・チュアンアン監督の新作 「Tuan Yuan」 (「Apart Together」)でした。

12日にはフリッツ・ラングのサイレント映画「メトロポリス」のオリジナル版を修復したものを、ブランデンブルク門の前で上映し、寒さと雪にもかかわらず2000人の人が見たそうです。

ベルリナーレのコンペティション部門に参加するのは、18カ国から出された計26作品で、そのうち18作品は世界初上映のもの。
このうち20作品が最優秀映画に授与される金熊賞を争います。今年はドイツから3つの作品が、コンペティション部門に参加しています。

日本からは、山田洋次監督の最新作「おとうと」が特別招待作品として、クロージング作品に選ばれました。

審査員は、ドイツのヴェルナー・ヘルツォーク監督、ハリウッドスターのレネー・ゼルウィガー、イタリアの監督であり作家であるフランチェスカ・コメンチーニ、ソマリアの小説家ヌルディン・ファラー。

≪ベルリナーレ公式サイト≫ www.berlinale.de

EURO2012予選組み合わせ決定でドイツは

サッカーWMまであと半年ですが、早くもEURO2012年の予選リーグの組み合わせが発表されました。
ドイツはAグループです。

<グループA >
ドイツ
トルコ
オーストリア
ベルギー
カザフスタン
アゼルバイジャン

はっきり言って、楽できそうな組み合わせです。オーストリアはまた「コルドバの奇跡」とか言い出すのかしら。

2012年大会は、ポーランドとウクライナ共催でやるんですね。そういえば、私が去年行ったグダンスクでも試合が行われるようで、スタジアムの建設している最中でした。

<ユーロ2012の公式ホームページ>
http://www.uefa.com/uefaeuro2012/index.html

<DFBのサイトのドイツ代表ページ>
http://team.dfb.de/

三國万里子著『編みものこもの』のマフラー・その1

あちこちの編み物愛好者のブログで、「これは買い」と太鼓判を押されている、三國万里子著『編みものこもの』(文化出版局)。

【送料無料】編みものこもの [ 三國万里子 ]

【送料無料】編みものこもの [ 三國万里子 ]
価格:1,365円(税込、送料込)

P.34に載っている生成りのマフラーを編んでみました。
指定糸:クロバーエクセレント 生成り(60-361)150g
指定針:14号2本棒針
幅12cm、長さ169cm

でしたが、家にあった毛糸ピエロのソフトメリノで編みました。ソフトメリノは、編みやすいしチクチクしないので、大好きな糸です。指定の糸より細いので、針も13号で編みました。

ピエロ♪ ★スペシャルプライス45%OFF!【214-9】ソフトメリノ(レッド)[毛100% 並太 赤]

透かし編みなんて難しそう、できるかしら?
と思ったのですが、これ、見た目より簡単ですよ!基本は裏2目、表3目のゴム編みだし。細い糸を太い針で編んでいるので、ふわふわな感じに仕上がりました。
3玉で編みきって、幅は約10cm、長さは約170cmくらいです。二巻して結んでちょうどいい長さ。薄手なのでコートの下でも巻けるし、これは重宝しそう。

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≪不揃いな編目ですが、拡大してみました。≫ 

『編みものこもの』は他にも、可愛くて私でも編めそうなマフラーやミトンなどのアイテムがいっぱい。
私もこの本は「買い」だと思います。

DVD『4ヶ月、3週と2日』感想

ルームメイトの中絶手術を手助けする女子大生の、長い一日を描いた『4ヶ月、3週と2日』。2007年のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞。『狙われたキツネ』と同じ、チャウシェスク政権下のルーマニアの状況が描かれています。

4ヶ月、3週と2日 デラックス版

1987年のルーマニア。大学生オティリアは、同室のガビツァの中絶手術を手伝うべく奔走していた。恋人から金を借り、安ホテルに向かったが、予約したはずの部屋が取れていなかった。やっとのことで他のホテルに部屋を取ったが、今度は体調不良のガビツァの代わりに、手術を頼んだモグリの医者を迎えに行かされる。

指定したホテルの部屋を取らず、本人も来なかったこと、それに金を満足に用意していない。しかも、妊娠2ヶ月と聞いていたのに、実は4ヶ月だった。4ヶ月を過ぎてからの中絶は殺人罪に問われる、とモグリの医者は腹を立てて帰ろうとする。しかし中絶をどうしてもしなければならないガビツァたちは、体で払うことに同意する。

チャウシェスク政権下では、ルーマニアでは人口増加政策にのっとり、中絶・避妊が禁止されていました。もっとも特権階級は別なようで、『狙われたキツネ』でも、秘密警察官の子どもを身ごもったクララは専門の病院で中絶できました。しかしこの映画のようにモグリの医者にかかって違法に中絶するしかないのが現状だったようです。

手術後のガビツァをおいて恋人の家を訪ねるオティリア。彼の母の誕生日に招かれたのだ。しかし「母のために花を買ってこなかった」と文句を言う恋人に苛立ちを抑えきれない。ガビツァの中絶を手伝ったことを恋人に打ち明け、「もし私が妊娠してたらどうする?」と問うが、恋人は「なんとかする」などと煮え切らない態度をとる。

恋人の家族とその客たちは、自分とは関係ない話題で盛りあがっている。そんななか、ひとり上の空のオティリア。
パーティのシーンでは、カメラは彼女を真正面に据えワンカットで撮っています。早く帰りたいというオティリアの焦りがよく伝わってきました。

電話しても出ないガビツァを心配してホテルに戻ると、タオルに包まれた胎児がバスルームに放置されていた。オティリアはそれを抱えて夜の街を歩き、医者から言われたとおりに高層ビルのダストシュートに投げ込んだ。

友人のために奔走するオティリアに対して、ガビツァ本人は能天気で腹がたつほど。自分のことなのに、なんか他力本願というか無責任というか。お金すらオティリアに用意させるとは。なんでこんな子のためにオティリアはそこまでしなきゃならないんだろう。胎児を自分で処理せず「ちゃんと埋めてね」には呆れた・・・

オティリアが夜の街を彷徨うシーンでは、手持ちカメラでブレブレの画面でしたが、それが彼女の不安や揺れる想いをつぶさに描き出していました。パーティのシーンでもそうですが、ひたすらヒロインに密着したカメラワークが、臨場感溢れる場面を作り出しています。

ジェルボーの「シシィチョコレート」

カフェ「ジェルボー」は、1858年創業のハンガリーのブダペストにある老舗。ハプスブルクの皇妃エリザベートをはじめ、リストなど多くの文化人たちに愛されました。東京・青山に海外初の支店があります。「THEハプスブルク展」でも出展してましたね。
これは横浜そごうの催事場で購入しました。

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シシィチョコレート 1,050円

「シシィ」の愛称で知られるエリザベート皇妃が好んだ、すみれの砂糖漬けをブレンドしたホワイトチョコレート。シシィの肖像画などでラッピングされています。


白地に青いスミレが散っててきれい。花の香りがかすかにして、クランチがちょこっと入っていておいしかったです。

カフェ「ジェルボー」の公式サイト http://www.gerbeaud.jp/index.html

公式サイト見たらケーキが実においしそう・・・。

ヘルタ・ミュラー『狙われたキツネ』感想

『狙われたキツネ』
ヘルタ・ミュラー著/山本浩司訳
三修社  1,900円+税

ヘルタ・ミュラーはルーマニア生まれのドイツ系少数民族出身の女性作家。2009年のノーベル文学賞を受賞した。本書はその代表作の一つ。
原題は"Der Fuchs war damals schon der Jaeger"。直訳すれば「キツネはそのときすでに猟師だった」。

冒頭からなんだかリリカルな描写が続く。ポプラは空の熱気を切り裂く“緑のナイフ”であり、経血は“スイカの血”。ドナウ川に浮かぶアザミの綿毛は“国外逃亡の途上で撃たれた死者”の枕を思わせる。
しかし主人公アディーナが暮らす国は、「黒い瞳」と「カールした前髪」を持つ独裁者が支配する国。「黒い瞳」が組織した秘密警察(セクリターテ)が昼も夜も目を光らせており、国境付近には夜しか耕してはいけない畑がある。国外逃亡に失敗した人たちの死体が遺棄されている、その畑で出来た小麦から作られたパンを、人々は長い行列を作って買い求める。
たびたび停電するのでペンライトを持ち歩くような過酷な窮乏生活、贅沢三昧の特権階級、職権乱用や不正行為の横行、そして秘密警察だけではない、同僚、近所の人間、誰もが密告者になりうる、そんな閉塞した状況が綴られていく。

一介の教師であるアディーナも、学校の勤労奉仕についてちょっと批判的な発言をしただけで、秘密警察にマークされるようになる。
留守のあいだにキツネの敷物の足が切り取られていた。家宅侵入の形跡をわざと残しており、アディーナは精神的に追い詰められていく。

アディーナの友人クララは、パヴェルという妻子ある男と不倫していたが、男は秘密警察の職員だった。
ある日、クララのもたらした情報で、自分が逮捕者リストに載っていることを知ったアディーナは、友人パウルと共に田舎に身を隠すことにする。

いる終わるとも知れない逃亡生活の後、独裁者が逃げ出したというニュースを聞き二人は街に戻る。
市街戦による破壊の傷痕も生々しい街で、独裁者処刑のニュースを見てショックを受ける。

チャウシェスク処刑のニュースは私もテレビで見た覚えがあります。宮殿のようなところに住んでいたとか・・・。そうか、あれから20年か・・・。

ヘルタ・ミュラーのノーベル文学賞の受賞理由は「凝縮された詩と率直な散文によって、収奪された人々の風景を描いた」とのことですが、「なんで今さら・・・」感が無きにしも非ず。
しかし国家によって市民生活が監視されている状況は現在でも存在してますからね。
日本でも、身近なところでは、監視カメラが街のいたるところにあるし、テロ活動防止のため、という名目で外国人の指紋捺印や入国制限をしています。

ある程度はいたしかたない、って言えるレベルならいいけれど、一歩間違えればたやすく「監視国家」になってしまう状況が今そこにある。
受賞はそれに対する警鐘なのでしょう。

狙われたキツネ 新装版Book狙われたキツネ 新装版

著者:ヘルタ・ミュラー
販売元:三修社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

DVD『そして私たちは愛に帰る』感想

第21節ヘルタ・ベルリン対ブレーメン。1-2で負けました。はぁ・・。
でもゲカスが1点入れたじゃない。よかったよ。

ドイツ・ハンブルクと、トルコ・イスタンブール。
2000キロに渡ってすれ違う3組の親子の物語。ファティ・アキン監督作品。
原題は“Auf der Anderen Seite”

第1章「イェテルの死」
ドイツ、ブレーメン。
ハンブルクの大学で教授を務めるネジャットは、やもめ暮らしの父親アリと暮らし始めたイェテルが、実は娼婦だと聞いて驚く。しかしそれはトルコで大学に通う娘の学費を稼ぐためだった。
2人の仲を勘ぐり、無理やり抱こうとするアリに嫌気がさし、イェテルは出て行こうとする。それを止めようとしたアリはイェテルを誤って死なせてしまう。

ネジャットはイスタンブールに渡り、イェテルの娘アイテンを探す。トルコにとどまることを決意した彼は、ドイツに帰るという男からドイツ語専門書店を買い取る。

第2章「ロッテの死」

アイテンは政治活動家で、当局の手を逃れるために、すでにドイツに渡っていた。
アイテンは大学に潜り込み、そこでドイツ人学生ロッテと知り合う。彼女のおかれた状況を聞き、ロッテはすぐに自分の家に匿うことを決意する。保守的な母親スザンヌは、それをよく思っていなかった。

そんなある日、アイテンは逮捕される。政治的亡命の許可を申請したがそれは却下され、アイテンはトルコに強制送還の後、投獄される。ロッテはアイテンを助けようと決意し、イスタンブールへと渡る。

ロッテはひょんなことから、ネジャットの家に下宿することになる。
やっとのことで面会できたロッテとアイテン。アイテンは、銃の隠し場所を教え、活動家仲間に渡すよう頼む。
首尾よく銃を手に入れたロッテだったが、銃の入ったバッグを子どもたちに掏られてしまう。捕まえようとして、逆に撃たれて死んでしまう。

第3章「天国のほとりで」

ロッテの死を聞き、母スザンヌがイスタンブールにやってきた。ネジャットのところに身を寄せるスザンヌ。娘の遺志を継ぎアイテンを助けたいという彼女に、アイテンは謝罪の言葉しか言えない。

トルコに強制送還されたアリは、息子に会わせる顔がないと、ひとり故郷トラブゾンに向かった。
ネジャットはスザンヌに犠牲祭の由来を訊ねられたとき、父親が「お前のためなら神をも敵に回す」と言ってくれたことを思い出す。
ネジャットは父に会いに行く。

トルコ移民を多く抱えるドイツ、EU加盟で揺れるトルコ。そういう社会情勢が背景にありますが、テーマ自体は「愛」とシンプル。
親子だから相手のことを分かっていると思いがちですが、分かり合えないこと、すれ違うことの方が多かったりする。

アイテンを助けようとする娘の行動を批判した母親が、アイテンを赦し、抱きしめるシーンにしみじみしました。

冒頭のドライブのシーンが、実はラストシーンに繋がっているとか、構成が凝っている。イスタンブールの街の風景も美しい。
空港で、第1章でイェテルの棺が飛行機から降ろされ、第2章では逆に、ロッテの棺が運び込まれる。この対称が見事。

『そして、私たちは愛に帰る』公式サイト
http://www.bitters.co.jp/ainikaeru/

そして、私たちは愛に帰る [DVD]DVDそして、私たちは愛に帰る [DVD]

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2009/09/16
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ドーナツプラント×映画『ニューヨーク、アイラブユー』コラボドーナツ

友人がオーランド・ブルームのファンで、今度この映画に出るんだよと教えてくれました。そこでサイトを見にいったらこんなニュースを発見。

NYで誕生した「ドーナツプラント」で、NYが舞台のラブ・アンサンブルムービー『ニューヨーク,アイラブユー』にちなんだ、3つのドーナツ(各290円)を発売!

Doughnut_004

上・「ナタリー・ポートマン」(オレンジハニー)
ナタリー・ポートマンが、映画の中で花嫁を演じていることをイメージしたドーナッツ。
オレンジの香りがふわっとします。

右・ニューヨーク,アイラブユー(トリプルベリー)
映画『ニューヨーク,アイラブユー』のキーカラー「赤」や「LOVE」をイメージ。ストロベリー、ラズベリー、クランベリーをふんだんに使用。
ベリーの甘酸っぱさがおいしい。

左・オーランド・ブルーム(ビター・コーヒー&ヴァローナチョコレート)
オーランド・ブルームが大のコーヒー好きということからイメージをした、チョコがけドーナッツ。この中ではこれが一番好き。

ドーナツプラントのドーナツは、ふわふわ系というよりどっしり系。さすがに3つ続けて食べたら気持ち悪くなった・・・。

ドーナツプラントの公式サイト

http://www.doughnutplant.jp/topics/2010/01/post_81.html

映画『ニューヨーク,アイラブユー』 http://www.ny-love.jp/

ギュンター・グラス『女ねずみ』感想

『女ねずみ』Die Rättin ギュンター・グラス著
高本研一・依岡隆児訳
文学の冒険シリーズ 国会刊行会 定価2,800円+税

1986年に書かれたグラスの作品を読んでみました。物語の舞台である1984年はねずみ年であり、オーウェルの「1984年」の年でもあります。

作者の夢に現れる女ねずみが、核戦争による人類滅亡後の世界のヴィジョンを語る。
その一方で作者は、死にかけた森をテーマにしたビデオ制作を、オスカル・マツェラートすなわち『ブリキの太鼓』の主人公に持ちかける。(オスカルは今やビデオ制作会社の社長である。)そのビデオにはグリム兄弟およびグリム童話の人物が登場する。
オスカルは、ポーランドにいる祖母アンナ・コリヤイチェクの107回目の誕生会に行き、世界中に散らばった一族の者たちと祖母の誕生日を祝う。
汚染の進むバルト海に、女5人の乗った船がくらげの調査に乗り出す。しかし本当は、彼女たちはひらめの助けを借りながら、水没した伝説の都市ヴィネータを探している。
そしてハーメルンのネズミとりの伝説やリューベックの贋作裁判、東西ドイツという「贋作国家」について、これらが同時並行で語られる。

まー、しっちゃかめっちゃかもいいところ。
現代によみがえるグリム童話、ハーメルンのネズミとり伝説についての過激すぎる仮説、人類滅亡後に現れた、「ねずみ人間」の興亡・・・。

船に乗った女たちについては、『箱型カメラ』で種明かしされていましたが、グラスが関わった女たち(奥さんや愛人)なんですね。巻毛の女船長ダムロカが2番目の奥さんで、だとか、臆面もなくよくやるな~。

核戦争で人類滅亡後、ねずみだけは生き残る。ダンツィヒの街を埋め尽くすねずみ。市庁舎やネプチューンの泉、聖マリア教会、みんな行ったばっかりだよ・・・。

「ねずみ人間」の描写が変に細かくてグロテスク。金髪碧眼で、ねずみの頭部と人間の体を持っているとか・・・。

リューベックでは、1950年代に、聖マリア教会や聖霊病院の修復された壁画が、実は画家マルスカートが当時の様式そのものの筆致で描いたものだった、つまり「贋作」だったとして、裁判沙汰になったという事件がありました。しかも、「実は自分が描いたんだ」と言っても専門家すらも信じてくれないから、画家本人が自分を相手取って起訴したという・・・。その絵はもう洗い流されてしまったそうですが、行く前にこの本を読んでいたら、リューベックの街をもっと楽しめただろうな、と思いましたよ。

女ねずみ (文学の冒険)Book女ねずみ (文学の冒険)

著者:ギュンター・グラス
販売元:国書刊行会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ミハエル・ネグリン(グリーンのレースバレッタ)

「黒髪にエメラルドはよく似合う」とエロイカも言ってましたが、グリーンって黒に実に映えますね~。

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明るいのと暗い色味の2種類のグリーンのビーズ、パール、ゴールドと、華やかな中にも落ち着いた感じ。きれいですね~。自分で言うのもなんですが、いろいろ見せてもらったなかでこれが一番似合ったし、珍しい色味なので即刻お買い上げ。


できれば同じグリーンのネックレスを揃えて、マックス&パラストオーケストラのコンサートに行きたいな~。・・・いつ来日してくれることやら。

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