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DVD『コレラの時代の愛』感想

「51年9ヶ月と4日、男は待ち続けた」
「怪演」という言葉が誰よりも似合う(?)俳優ハビエル・バルデムが、ノーベル文学賞作家、ガルシア=マルケスの同名の小説を映画化した作品に出演。

事故で夫を亡くした72歳のフェルミナのもとに、フロレンティーノが現われる。「この日を待っていた。」

二人が出会ったのは1897年のコロンビア。郵便局員のフロレンティーノは、ラバ商人の娘フェルミナと恋に落ちる。しかし、娘を金持ちのもとに嫁がせたい父によって引き裂かれてしまう。
その後、フェルミナが医師フニベルと結婚したことを聞くが、フロレンティーノは夫が死ぬまで何年でも彼女を待ち続けると心に誓う。

フェルミナにとってはもはやあの恋は「幻想」、フロレンティーノは「影」でしかなかった。夫としては完璧なフニベルとは喧嘩ばかりだったが、それでも幸せな結婚生活を送ってきた。

一方フロレンティーノは、彼女にふさわしい社会的地位を得るために、叔父が経営する河船会社に就職し、ついには後を継ぐ。
そして、フェルミナの夫の葬儀の日、求婚者として彼女の前に現れたのだった。

フロレンティーノの求愛に最初は激怒したフェルミナだったが、次々と送られてくる恋文に、いつしか心を許すようになる。
そしてついにフロレンティーノの会社の船で、一緒に旅に出ることを承諾する。

53年と7ヶ月と11日、彼の夢は叶った。

内戦とコレラの蔓延に揺れる19世紀後半から20世紀初めにかけてのコロンビアを舞台に、ひたすら一人の女性を愛し続けた男の話。
だけど、はい、「純愛」というよりは立派な「ストーカー」です。

バルデムがね、あんなに見た目「フェロモンむんむん」な男がね、見事に「ウブな坊や」を演じてるのです。フェルミナの結婚式を見てショックを受けて、ベッドで泣き崩れているような。年をとっても、おくてそうな、人のよさそうな男に見えます。
しかし、一度女と関係を持ってからは、堰を切ったように600人以上の女たちとヤっちゃうのです。しかも一人ひとり名前と感想を手帳に書き付けて。
「永遠の愛と貞節を君に誓う」と言っておきながら…。
だけどそれは彼にとっては単なる「習慣」で、別に彼女への愛を裏切るものではない、という考えるところが、都合よすぎて苦笑を誘う。

私はフェルミナがフロレンティーノの求愛を受け入れると思わなかったので、あのラストに唖然としました。バルデムも、70代の老人を老けメイクで演じていましたが、フェルミナ役の女優も70代の女性として、裸を晒していました。でもあれってボディスーツなのかしら。
ロケをしたのはカタルヘナという街だそうですが、南米のむせ返るような熱気が伝わってくるような美しい映像です。


「永遠に愛し続ける」というのは一瞬ロマンティックですが、熱が冷めれば幻想に過ぎない。
しょせん恋とは熱病のようなもの、というアイロニカルな映画でした。

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