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『超訳  ニーチェの言葉』感想

『超訳  ニーチェの言葉』
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ著/白取 春彦訳
定価 1,785円 ディスカバー・トゥエンティワン社

超訳ニーチェの言葉


なんだかこの頃ニーチェがひそかなブームになっているようです。
学生の頃ハマって『ツァラトゥストラはかく語りき』を読んでインテリ小娘を気取っていた私には、ちょっと嬉しい傾向です。

「神は死んだ」という主張や、「永劫回帰」「超人思想」など、20世紀の哲学思想に多大なる影響を与えた、19世紀ドイツの哲学者ニーチェ。

難解な思想で知られてますが、実は前向きで明るい、いっそ清々しい言葉を多数残しています。
本書は、それらの中から現代人のためになるものをセレクトした「名言集」です。訳も今風と言うか、軽い感じでとっつきやすいですね。

「今のこの人生を、もう一度そっくりそのままくり返してもかまわないという生き方をしてみよ」
「死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。いつかは終わるのだから、全力で向かっていこう」
「喜ぼう。この人生、もっと喜ぼう。喜び、嬉しがって生きよう」

私が大いに共感したのがこれ。

「類は友を呼ぶというけれど、同じ考えの者ばかりが集まり、互いを認め合って満足していると、そこはぬくぬくとした閉鎖空間となってしまい、新しい考えや発想が出てくることはまずなくなる。
 また、組織の年長者が自分の考えと同じ意見を持つ若者ばかりを引き立てるようになると、その若者も組織も、確実にだめになってしまう。
 反対意見や新しい異質な発想を恐れ、自分たちの安定のみに向かうような姿勢は、かえって組織や人を根元から腐らせてしまい、急速に頽廃と破滅を促すことになる。」(p86)

ニーチェは生前は不遇を囲っていた人で、出した著作があまりに斬新過ぎて、アカデミックな世界から無視されていました。それでこんな言葉が出たんでしょうね。

しかしまあ、ほんのさわりだけを抜き出して読むようなことは、

「何かめぼしいものはないかと探す泥棒の眼で本のあちらこちらを適当に読み散らし、やがて本の中から自分に都合のいいもの、今の自分に使えるようなもの、役に立つ道具になりそうなものを取り出して盗む」

に等しいかもしれない。(↑この手の本にこの言葉が載っているというのは自虐か?)

でもこれを読んでニーチェに興味持つ人がいるかもしれないし、こういう企画も「アリ」だと思います。。

ハードカバーの立派な本ですが、持ち歩きしやすいように、もっと安くて薄いともっとよかったです。

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