6月17日通りStr. des 17. Juni
6月17日通りをご存知ですか?ベルリンの真ん中、ブランデンブルク門から西に延びる通りです。その途中には戦勝記念塔Siegessaeuleがあります。
6月17日。この日付はドイツにとって特別なのです。
1953年当時、ドイツ民主共和国(DDR)は深刻な経済危機に陥っていて、国民にあまりに苛酷なノルマを課しました。
6月16日、東ベルリンのスターリン通り(今日のフランクフルター通りおよびカール・マルクス通り)で工事作業に従事していた労働者たちが、それに対してストライキを起こし、それがきっかけとなって、その翌日17日には全国規模の大規模な暴動に発展しました。どれだけの人がデモに参加したのかは不明ですが、40~150万人の間と言われています。
これに対し、DDRはソヴィエト軍の力を借りて暴動を鎮圧しました。
≪写真はTagesspiegelより≫
多数の死傷者を出したこの事件は西側にも衝撃を与えました。ティーアガルテンを東西に横断する大通りを「6月17日通り」と改称し、6月17日を東西統一まで旧西ドイツでは祝日として祝っていたのです。
今日のTagesspiegelの記事は、始まりはスターリン通りではなくて、フリードリヒスハインのランヅブルガー通りLandaburger St.の病院建設現場だった、という話。
病院建設現場の700人の労働者たちがデモ行進をし、その途中のスターリン通りの労働者たちにも行進を呼びかけた、ということだそうです。
初めてベルリンに行ったとき、この道を歩きました。ツォー駅の隣のティーアガルテン駅から、途中のジーゲスゾイレに上って、それからブランデンブルク門へ向かいました。「ここがあの歴史の舞台か!」って感動しましたね~。そこからあちこち掘り返しているウンター・デン・リンデンを進んで、アレクサンダープラッツ駅を目指しました。
正確な距離は分からないけど、新宿から銀座まで歩いたようなものかしら。足が棒になったけど、楽しかったですね。
さて、いよいよ明日はセルビア戦ですね。試合開始時間は、ドイツでは13:30なので、学校が休校になったり、企業などではその時間、仕事を中断し観戦してもいい、ってことにしたところもあるらしいですよ。
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