最近のトラックバック

« ドイツ対セルビアは、0-1でドイツの負け | トップページ | ドイツ、決勝リーグ進出! »

『白バラ』の少女時代

第2次世界大戦時代のドイツで行われた、ナチスに対する抵抗グループ「白バラ」。彼らは1942年から1943年にかけてナチスに対して抵抗を呼びかける6種類のビラを作成しました。しかしミュンヘン大学でビラを撒いているところをゲシュタポに逮捕され、ハンス・ショルほか5名がギロチンで処刑されました。
日本では、映画『白バラの祈り』などで知られていますね。

その中心メンバーは、ミュンヘンの大学生であったハンス・ショル及びその妹ゾフィー。彼らは普通の学生で、「打倒ナチス!」というよりは、兵士として前線に赴きその惨状を目の当たりにして、「こんな戦争はおかしい、やめなくちゃならない」と思い、ビラを作ってドイツ人の良心に訴えようとしたのです。

しかし素顔の彼らはダンスや音楽に夢中の普通の学生で、ゾフィーには婚約者もいました。その婚約者、フリッツ・ハルトナーゲルとの、死の直前までの6年間の往復書簡がこれ。

≪ Damit wir uns nicht verlieren: Briefwechsel 1937-1943 ≫

Damit wir uns nicht verlieren. Briefwechsel 1937-1943BookDamit wir uns nicht verlieren. Briefwechsel 1937-1943

著者:Fritz Hartnagel,Sophie Scholl
販売元:Fischer Taschenbuch Vlg.
Amazon.co.jpで詳細を確認する

16歳の少女と4歳年上の若い中尉。少女はドイツ南部のウルムの女学生。彼氏は軍人で遠い駐屯地にいるので、毎日のように手紙を書いています。でも書いていることは、「次はいつウルムに帰って来られるの?」とか学校の出来事などたわいもないこと。学校の授業は嫌いだけど、頭の回転は速く、また豊かな感受性の持ち主でした。
それから、当時の青少年はヒトラー・ユーゲント、女子はBund Deutscher Mädel (BDM) に加入することが義務付けられていましたが、ゾフィーはそのBDMでリーダーを務めるほど活動に積極的に取り組んでいました。本文にもFahrt(遠足、野外活動)に出かけた、と楽しそうに報告しています。
その後、「ナチス以外は認めない」というナチスのやり方に疑問を持ち離れていくのですが・・・。

恋人のフリッツ・ハルトナーゲル氏は、戦後ゾフィーの姉エリザベートと結婚し、2001年(84歳)まで生存していました。
生前は、この往復書簡を世に出すことを拒んでいましたが、死後に息子が編纂し出版したとのこと。
しかしよくこんなにたくさんの手紙、取っておいたな~。原書は解説を入れて496ページあります。

実はドイツ語の勉強会で読み始めたんですが、たいしたこと書いてないんだけどむずかし~。略語とか、人間関係や、何について話しているのか、背景が分からないところもあったり・・・。1回に10ページ進めばいいほう。
でも「ヒンデンブルク号(飛行船)を見にいったのよ」などという時事ネタが興味深い。当時の青少年がどんなふうに生活していたかを窺える貴重な資料だと思います。

« ドイツ対セルビアは、0-1でドイツの負け | トップページ | ドイツ、決勝リーグ進出! »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ドイツ対セルビアは、0-1でドイツの負け | トップページ | ドイツ、決勝リーグ進出! »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ