映画『ブリキの太鼓』感想
近所に大きな図書館があり、予約すればビデオも見られるので、見てみました。
映画は、オスカルの父マツェラートが死に、ダンツィヒを離れるところまでですね。街の風景、去年行ったばかりで見覚えがありました。
オスカルが叫んで街中のガラスが割れるシーン、すごかった。グロテスクな描写も原作どおり。診察室で割れた試験管から零れ落ちる胎児の標本、馬の耳から出てくる太いウナギ・・・。小人サーカスのベプラは10歳くらいの子どもが演じていましたが、ロスヴィータは「妖艶な幼女」というか年齢不詳な女の子でしたね。
オスカルとロスヴィータがベッドで抱き合っているシーンは、何とも落ち着かない気分に・・・。今なら児童虐待って言われそうな。
「成長の止まった子ども」自体、突飛な設定ですが、実はオスカルを演じたダーフィト・ベネント自身が「成長の止まった子ども」だったようです。
確かに、映画が1978年公開なので、撮影時は10~11歳のはず。でも7歳くらいにしか見えませんね。
今、彼は何をしているのかな~、と検索してみたら、まだ俳優さんとして活躍していました。
ギョロッとした目は昔の面影があるけど、オッサンになって・・・。
最新作は、フォルカー・シュレンドルフ監督作品『Ulzhan』。詳細は分かりませんが、カザフスタンあたりの山を舞台にした作品で、ダーフィト・ベネントは「シャクミ」という名のシャーマンの役らしいです。
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コメント
みんみん鳥さま、こんばんは。
『ブリキの太鼓』、本は読んでいないのですが映画は若い頃(!)観ました。
オスカル少年が不気味で、映像もグロくて、暗い印象しか残っていませんが…
オスカル役の俳優さんがまだ活躍していたなんて、ビックリです!
しかもオトナになっている! って、当たり前ですが(笑)、少年時代の彼は、本当にこのまま成長しないかも…と思わせるような迫力がありました。
投稿: Anna | 2010年6月12日 (土) 22時55分
Annaさま、こんにちは!
グロくて怖い作品でしたが、オスカル少年も普通にしているときはかわいいですよ(笑)。
小人サーカスのベプラがナチスの軍服を着ているのですが、子どもが大人の真似をしているようで、滑稽というかグロいな~、と思いました。
ドイツ語も難しくないし、ヒアリングの練習にいいかも。
私も何の気なしに検索して、出てきた写真見て衝撃を受けましたよ。トム・クルーズ主演の『レジェンド』というのにも妖精役で出ていたようですね。
投稿: みんみん鳥 | 2010年6月13日 (日) 17時19分