ドイツ大統領、辞任へ
Bundespräsident Horst Köhler tritt zurück
≪ 31. Mai 2010: Bundespräsident Horst Köhler erklärt überraschend seinen Rücktritt. ≫
2010年5月31日、ホルスト・ケーラー・ドイツ大統領は思いがけなく辞任を表明した。
http://www.tagesspiegel.de/mediacenter/fotostrecken/politik/bundespraesident-horst-koehler-tritt-zurueck/1848802.html?p1848802=2#image
よくネタ元にしているTagesspiegelのサイトへアクセスしたら、トップ記事がドイツ大統領の辞任のニュースでびっくり!
ケーラー元大統領は5月21日にアフガンを電撃訪問。同行したラジオ局とのインタビューで「経済的利益を守るために緊急時には軍事介入も必要」と、ドイツの権益保護を主張する発言をして、批判を浴びていたそうです。
あとから、アデン湾の航路を海賊から守るといったことを念頭に置いたものであり、アフガニスタンにおけるドイツの役割について言及したわけではない、と釈明したそうですが、ドイツ国内でも反対が多いアフガン派兵、それを擁護する発言と取られても仕方がないですね。
それゆえ、5月31日、自らの発言が「誤解を招いた」として辞任する意向を示しました。
だからってそんな簡単に辞めちゃうなんて、日本の首相みたいな・・・。
ドイツの大統領は、国家元首とはいえ政治的な実権がほとんどない象徴的存在。任期5年で選挙で選ばれます。
ケーラー氏は2009年5月に再選されたばかりなのに・・・。任期途中の辞任は戦後、初めてのこと。
次の大統領を選ぶ選挙は6月30日。各メディアではさっそく「シュロス・ベルビュー(大統領官邸)の次の主は誰?」と予想合戦を始めています。
去年ドイツに行ったとき、ちょうど大統領選の真っ最中で、毎日のようにこのニュースが流れていたな・・・。
◎ 昨年書いたドイツ大統領選の記事↓
http://doitsugo-mode.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/die-wahl-des-bu.html
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