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DVD『ベルリン陥落1945』感想

原作が『ベルリン終戦日記―ある女性の記録』を映画化した、『ベルリン陥落1945』を見ました。


みなさん、DVDのパッケージに騙されちゃいけません。飛行機が飛び交いブランデンブルク門が炎に包まれる、なんてシーンは出てきません。
ここまでパッケージがサギなのは、『MY FATHER』以来だわ。
確かにヨーゼフ・メンゲレは出てくるけど、戦後南米に潜伏中のときの話だし、アウシュヴィッツなんて出てこないのに、「死の天使―アウシュヴィッツ収容所 人体実験医師』みたいな題名よくつけるわ。

映画はほぼ原作どおりの展開でした。

1945年4月26日、ソ連軍がベルリンに入城。ソ連兵からの陵辱から身を守ろうと、筆者(←昔のエマニュエル・ベアールにちょっと似ている)はソ連軍の少佐に接近しパトロンになってもらいます。この少佐、教養人でむやみに彼女に女を求めないことから、筆者の日々は比較的平穏に過ぎていった。
ある日、友人のエルケが訪ねて来る。少佐から分けてもらった食糧で、同じアパートの女たちで集まってお茶会を開く。
「ロシア語で『辞書はある?』ってなんて言うの?」
「強姦に辞書は必要ないわよ」
みんな大笑いするけど、せつな過ぎます・・・。そばで聞いていた男たちは、ショックを隠そうとヒステリックに笑うしかない・・・。

ヒトラーが自殺し、ベルリンは降伏した。勝利に酔いしれるソ連兵士たち。ドイツ人たちはそれを、言い知れぬ不安とともに見ていた。

アパートの屋根裏には若い娘が住んでいて、その恋人も戦場から戻ってきて一緒に隠れている。
ところが、娘がソ連兵に襲われそうになったとき、恋人は銃で撃ち殺そうとする。
ドイツ人の武器の保持はご法度。ちょうど筆者のところに来ていた少佐は、筆者をかばい、それを不問に付す。
「裏切り者」とみなされた少佐は、シベリアに送られることになった。
ちょっとこの辺は原作と違いますね。

別れの夜、少佐を次第に愛し始めていた筆者は、自分から彼を受け入れる。

夫・ゲルトが帰ってきた。筆者はこれまでの日記を彼に見せる。
「恥知らず」と彼女を罵り、出て行った。

男って弱いですね~。お前に彼女を非難する権利があるのか。
ほかにも目の前で妻が強姦されるのを見て、気が変になった男や、ドイツの敗戦を知り将来を悲観して服毒自殺する男なんかも出てきました。

しかしこの映画を見るのは、あのパッケージを見て独ソの激しい銃撃戦を期待した男性が大半じゃないでしょうか。で中味は怖気を奮うレイプシーン満載の映画なわけで・・・。
彼らはニヤニヤ見るのだろうか。それとも「看板に偽りあり」と愕然としながらも、陵辱される女性の辛さに思いを馳せてくれるのだろうか。

いずれにせよ、私だったら、オリジナルどおりのパッケージで、原題を生かして題名は『ベルリンの女たち』とつけるな。
原題は単数形だけど、他の女たちだってみんな生き延びるために耐えたのだから。

公式サイト:http://www.anonyma.film.de/(本国)


追記:

どこかで見かけたけど、国際版のパッケージが戦争アクション映画風でした。日本版はそれを踏襲したようです。中味見てよ・・・。


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コメント

みんみん鳥さま、こんばんは。
ご感想、読ませていただきました。

パッケージに難アリでしたが、中身は良い作品ですよね。
女って強いんだな~と感じました。
それに引き換え、男はみな情けなかったですね…。

ところで、みんみん鳥さま、ドイツに行かれるのですね!
うらやましいです~~
私はいまカレーソーセージ博物館に行きたくてたまらないのです。
旅行記、楽しみにしていますね!

Annaさま、こんばんは!

『ベルリン陥落』、やっと見ましたよ!いい作品なのに、扱いが酷すぎます・・・。

職場の迷惑顧みず、ドイツに行きま~す!
キール近郊のUボートと、ベルリンでは、もう一つの動物園・ティーアパルクのシロクマさんたち&クヌートを見る予定です。
カレーソーセージ博物館って、チェックポイント・チャーリーの近くにあるんですね!HP見ましたが、キッチュな感じで楽しそう!
時間があったら寄ってみたいです。(たぶんあの辺行くし・・・。)

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