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DVD『少女ヘジャル』感想

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トルコのクルド人弾圧により孤児になったヘジャルは、エブドゥおじさんに伴われ親戚の家に預けられたが、その晩武装した警官に襲撃される。親戚はクルド人の分離主義者だった。その向かいの部屋に、孤独な生活を送る元判事ルファトが住んでいた。たった一人生き残ったヘジャルは、行き場もなくルファトの部屋の前にたたずむ。
 少女はトルコ語を話さず懐こうともせず、ルファトもどうしていいかわからない。二人の間の橋渡しをしてくれたのは、家政婦のサキネだった。彼女は本当はクルド人だったが、それを隠してトルコ人として暮らしてきた。

 やがて服を買ってやったり、クルド語を覚えようとするルファトに対し、ヘジャルは少しずつ心を開くようになる。

ヘジャルの服に入っていたメモを手がかりに、エブドゥを訪ねるが、そこは故郷を追われたクルド人たちが暮らす山あいの居住区のようなところで、エブドゥ自身も友人の家に居候している状態だった。ヘジャルをそこに返すことはためらわれ、ヘジャルの両親の死を知ったルファトは、養子縁組を考える。
そこへ、親戚の死を知ったエブドゥが、ヘジャルを心配して様子を見に来る。ヘジャルはママに会う、と村に帰ることを選んだ。

ルファトには海外に住む息子が一人いますが、今は疎遠である。おそらく仕事、仕事で一緒にブランコに乗ったり釣りに行ったりしたこともなかったんじゃないか。
息子にしてやれなかったことをヘジャルにしてあげているのかな~、と思いました。ラストシーンの、ヘジャルを見送るルファトの寂寥感にはこちらも胸が詰まりました。

ルファトは、サキネとヘジャルにクルド語で話すのを禁じますが、ここにトルコにおけるクルド人の微妙な立場が浮き彫りにされています。

トルコには1,900万人近くのクルド人がいると言われていますが、トルコ政府は長らくクルド語の使用を禁止したりして、クルド人を弾圧してきました。それが逆にクルド人の分離・独立運動を促したのでした。
トルコ東部の山間では、クルド人民族主義者のゲリラと政府軍の間で10年以上にわたり戦闘が繰り広げられてきました。
「ヘジャル」とはクルド語で「虐げられた」という意味だそうです。このような名をつけたヘジャルの両親も、おそらくゲリラ活動の闘士だったのでしょう。

ルファトがヘジャルの服を買いに行って、ヘジャルがトルコ語を話せないのを店員に言訳するのに、「ドイツ育ちだから」と言っていましたが、上手いなと思いました。

保守的な老人がクルド語を覚え、つまり相手の文化を知ろうとする姿に、クルド人問題を克服していこうというこの映画のテーマがあるのかな、と思いました。
ただ、大仰なストップモーションとBGM、ルファトに想いを寄せる近所の老婦人の存在が、なんか蛇足でした。

http://www.annieplanet.co.jp/hejar/index.html

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