最近のトラックバック

« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

2010年10月

日独交流150周年:イベント情報覚え書

2011年、日本とドイツの国交が樹立されてから150年を迎えます。それを記念するイベントが目白押しです。

その中で、近々行なわれるイベントをピックアップしました。(ほとんど自分の覚え書用ですが)

≪ クリスマスマーケット ≫

11月27日~12月25日
六本木ヒルズ クリスマスマーケット 2010

12月3日~25日
横浜赤レンガ倉庫クリスマスマーケット

大阪や札幌でもをやりますね。

11月19日~12月26日
ドイツ・クリスマスマーケット 大阪2010
http://www.skybldg.co.jp/event/xmarkt/2010/index.html

11月26日~12月24日
ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo
http://www.city.sapporo.jp/christmas-market/

≪ 展覧会系 ≫

11月23日~2011年2月6日
レンバッハハウス・ミュンヘン市立美術館所蔵 「カンディンスキーと青騎士展」三菱一号館美術館

http://mimt.jp/aokishi/

≪音楽系≫

11月30日~12月5日
ドレスデン聖十字架合唱団&ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
http://www.japanarts.co.jp/html/2010/chorus/dresdner/index.htm


日独交流150周年公式ホームページのイベント情報:

http://www.dj150.jp/events.php

ペーパードライバー講習⑦

先日、同僚の運転で出張に行ったのですが、やっぱり人に運転してもらうのは楽でいいわあ。

仕事が忙しくて時間がとれず、ほぼ1ヶ月ぶりの運転となりました。

今回は果敢に、自分から「(職場のある)○○の方を走りたいんですが」とリクエストしました。
それで、さらに果敢に、「その坂上っていっていいですか」と言って、半ば強引に職場の前の道を通る進路をとりました。
教官としては、「私をどこに連れて行くの」状態だったんじゃないでしょうか(笑)。

職場の前の道をさらに進むと、はっきり言って「裏道」と言えるような細い道路になり、対向車が来てもすれ違うこともできません。見通しもよくありません。
ペーパードライバーの分際で、そんなところに入っていくなんて、我ながら大胆すぎますね!

案の定、フェンスにぶつかりそうになったとか、人を避けようとして茂みに突っ込みそうになったとかで、2度も急ブレーキを踏まれてしまいました。

「どこを走ってもいいですけどね、対向車が来ても何とか出来るんなら。これは教習として走っているんだから・・・」と、暗に自分勝手に走ったことを責められました。ま、そらそうですよね。
謝罪をして、それからは教官のナビどおりに。

自分では、路上を走るのはだいぶ慣れてきたと思います。ただし直線コースならば。
やっぱり車線変更とか障害物(人、路駐)を避けるときとかは、ハンドルがふらつくなぁ。
緊張のあまり深呼吸をしていたら、なぜか隣の教官も深呼吸を・・・。また危険な運転をされると思ったのでしょうか。

とりあえず、しばらくまた行けないので、感覚を忘れないようにしなきゃ。

「予言ダコ」パウル死す

Kraken-Orakel Paul ist tot
「予言ダコ」パウル死す

3884_7_3

Die Fahne im Sea Life Oberhausen hängt auf Halbmast: Heute Nacht ist Kult-Krake Paul gestorben. Sein Körper soll in den kommenden Tagen eingeäschert werden.

オーバーハウゼン「シーライフ」では半旗を掲げた。
今夕、「予言ダコ」パウルが死んだ。その死体は近日中に焼却される。

記事、写真とも、Hamburger Morgenpostより


サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会(WM)で、ドイツの勝敗を百発百中で当てたとして世界中で有名になった、「予言ダコ」こと「パウル」が死んだそうです。
2歳半を過ぎていて、タコとしてはいい年だったから、まあ寿命だったんですね。
WM後は予言は引退ましたが、2018年大会の開催国について、イギリスと予想したそうですよ。

死体は焼却するとのことですが、さぞやいい匂いが・・・いや、なんでもない。

なお、水族館では「2代目パウル」君を育成する予定だとか。

でもWMはたった4ヶ月前のことなのに、ひどく昔のことのように思えます。

さて、2012年ヨーロッパ大会の予選、今までのドイツの結果ですが

2010年 9月3日 ベルギー戦      1-0
     9月7日 アゼルバイジャン戦 6-1
10月8日 トルコ戦       3-0
10月12日 カザフスタン戦      3-0

ということで、全勝してぶっちぎりの1位ですね。次の試合は、3月26日のアゼルバイジャン戦ですが、
11月7日に、スウェーデンとの親善試合がありますね。

DVD『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』感想

LAの元刑事がジョシュ・ハートネット、キリストの再来のような男が木村拓哉、香港マフィアがイ・ビョンホン。しかし日米韓のスター対決を期待して見ると、痛い目(笑)にあいます。

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 通常版 [DVD]


人体を生きたまま切断してオブジェにするという事件を追ううちに、犯人と同化してしまい、精神を病んだ末、警察を辞め探偵のようなことをしているクライン。彼の元へ、アジアで消息不明となった息子・シタオを捜してくれという依頼が入る。手がかりを求めてフィリピンに行くが、3人の男たちに襲われて死んだと聞かされる。しかし、香港にいるのではないかという情報が入り、クラインは香港へ向かう。

香港警察のメン・ジー刑事の協力を受けながら、シタオを探し続けるクライン。何故かあの事件の犯人のことがフラッシュバックのように記憶によみがえり、精神的に追い詰められていく。

シタオは、何故か相手の痛みを身代わりになって引き受けるという不思議な力を持っていた。自分も相当のダメージを受けるのにもかかわらず、彼のもとに押し寄せる人々の傷を癒し続けている。

香港マフィアのス・ドンポの愛人リリを、部下が人質にして逃走する。部下は流れ弾に当たり死ぬが、たまたまそこに居合わせたシタオは、リリを家に連れて行き、クスリの禁断症状に苦しむ彼女を介抱する。
必死でリリを探すドンポ。シタオの不思議な能力を知ったリリは彼の力になろうとするが、嫉妬のあまり逆上したドンポは、銃弾をシタオに打ち込む。銃弾を何発も浴びながらも死なないシタオに言いようのない恐れを抱いたドンポは、シタオを板に磔にする。

サスペンスというより、猟奇ホラー映画でした。
“人体オブジェ”もグロテスクで気持ち悪いし、シタオ=キムタクは常に血まみれで呻いてばかりだし。
イ=ビョンホンも、趣味の悪いシャツ着てるし、部下の制裁をするのに、ビニール袋に入れてトンカチで殴るとか、ちっともクールじゃないし・・・。
冷酷非情な役を演じていても、なんかイロモノ臭がするのはなぜか。
『グッド・バッド・ウィアード』と同時期に撮影していたので、中国ロケ地と香港を往復していたそうです。


監督、『青いパパイアの香り』のトラン・アン・ユンなんですよね。え~、全然イメージが違う。いったい何をやりたかったのか。

この「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン(私は雨とともに来る)」という映画で、雨が降っていたのは1度だけ。
フィリピンで襲われ山奥に捨てられたシタオが、甦ったシーン。(キムタクの顔をウジが這いまわってて気持ち悪かったですよ。)
「I(私)」とは、キリストのことか。
そのときから他人を癒す能力を持つようになったシタオですが、「なぜ」自分を傷つけてまで、他人の痛みを引き受けようとするのかがわからなかった。キリストが他人の痛みを引き受けるなんて話、聖書にはないし。

「インファナル・アフェア」で若き日のヤンを演じたショーン・ユーが、香港警察の刑事役で出ていましたね。

公式サイト:http://icome.gaga.ne.jp/main.html


クヌートの受難

Knut hat es nicht mehr gut

Eisbär Knut wird in seinem neuen Domizil von den drei großen Bärinnen gebissen. Stundenlang kauert er auf einem Felsvorsprung. Selbst treue Fans ertragen den Anblick nicht mehr. Ein Video zeigt das Leiden des einsamen Bären.

シロクマのクヌートは新しい舎(いえ)で、3匹の大きなメスグマから咬まれている。彼は何時間も岩棚の上にうずくまっている。熱心なファンたちも見るに堪えないでいる。ビデオが孤独なクマのかわいそうな様子を示している。

http://www.tagesspiegel.de/berlin/knut-hat-es-nicht-mehr-gut/1960456.html;jsessionid=CD33F86848F79AF57DF822D60E07C95D



あらら・・・。同居が始まって約1ヶ月。最初は同居が上手くいっているように見えたのに。完全に「侵入者」とみなされたようですね。特にカチューシャからの攻撃が激しいようです。

やはり4匹もあの狭いスペースにいるというのがよくないんじゃないでしょうか。
クヌートの同居は来春以降の繁殖に向けてのことだったのでしょうが、代わりに例えばトスカが元クヌートのスペースに移されるのかと思っていましたが、それもなかったようですね。
・・・あ、でも昔はここにラース(クヌートのパパ)もいたのか。

記事には、ベルリン動物園側が何か対策をとるようなことは書かれてませんでしたが、何にせよ、岩から突き落とされたりして本当に危ないので、配慮して欲しいものです。

ギュンター・グラス著『テルクテの出会い』感想

ギュンター・グラス著『テルクテの出会い』
現代の世界文学 集英社

終戦直後の1947年、作家ハンス・リヒターの招きによって、若い作家たちが南ドイツの寒村に集まり、自作を朗読しお互いに批評しあった。これがいわゆる「47年グループ」の始まりで、それはその後も場所を変えて行なわれ、規模も大きくなっていった。
ギュンター・グラスが招かれたのは、まだ無名だった1955年。そこで一躍文壇の寵児となるのは、自伝『玉ねぎの皮をむきながら』に詳しい。
『テルクテの出会い』は、自分を世に出してくれた、いわば恩人のリヒターの70歳の誕生祝いとして書かれた。

300年前に、「47年グループ」の会合が行なわれたとしたらどんなふうになっただろう?

30年戦争も未だ終わらぬ1647年、詩人ジーモン=ダッハは、言葉による祖国統一の願いを込めて、全ドイツの詩人が集まる朗読会を招集する。しかし会場となるはずの宿には、スウェーデン兵が陣取っていた。
帰ろうとした詩人たちの前に、ゲルンハウゼンと名乗る胡散臭い男が現れる。男の申し出に乗り、近在のテルクテという小さな町に向かう。案内されたのは、ゲルンハウゼンの長年の女友達リブシュカが営む宿だった。

翌朝、さっそく会が始まる。朗読者が座る席の隣には、この集まりの象徴としてあざみの鉢植えが置かれることになった。彼らはあざみのそばで自作を朗読したり、文学的議論を戦わせたりした。時に猥談、時に政治談議に変わり、諸侯に宛てた詩人による平和宣言を読み上げようとするものもいた。しかし詩人たちの宗教的・政治的立場の違いが強調されるばかりで、話が進まない。

そして夕食時、いつの間にやらいなくなっていたゲルンハウゼンが「諸侯からの贈り物だ」とご馳走や装飾品を持って帰ってくる。さっそく宴会が始まる。
しかしそのご馳走は、みな近郊でスウェーデン軍から奪い取ったものだということが明らかになる。しかしダッハは彼の罪を認めつつ、欠席裁判を止めさせ、明朝当人にどうするつもりか決めさせることにする。

ゲルンハウゼンは自分の行いを悔いて泣くが、リブシュカは彼を嘲笑する。「いつか小説家になって、物語にお前のような宿屋の淫売を書いてやる」とゲルンハウゼンは罵り、リブシュカを殴りつけて川原に走り出す。(これが『阿呆物語』の作者として名高い、後のグリンメルスハウゼンである。)

そして再び、問題の平和宣言が議論にのぼる。しかしローガウが宣言そのものに反対する。喧騒のただ中、グリューフィウスがあざみの鉢植えを高々と掲げ、床に叩きつけた。しかしあざみは土と破片にまみれながら無傷だった。
叩きつけられても無傷なあざみに祖国ドイツを重ね、詩人たちは救われた気持ちになる。

長い議論の末、平和宣言は完成し読み上げられることとなった。ダッハは閉会の辞を述べる。
そこへ突然の火事。幸い全員が無事逃げ出すことはできたが、あれほどの議論の末にできあがった平和宣言の草稿は灰燼に帰した。
そして、この集会は彼らの生きているうちは再び開かれることはなかった。

時代は違えど、ドイツとドイツ語の将来を憂える心は同じ・・・。
ダッハをはじめこの小説に出てくる詩人たちは皆実在の人物だそうです。そして、この時代すでにドイツ語浄化のための文学サークルが存在していたとか。
となれば、「47年グループ」のように、この時代の文学者たちがドイツとドイツ文学のために集まったとしても、それほど突拍子もない設定ではないのかもしれませんね。

ぶどう狩り

山梨へぶどう狩りツアーに行ってきました。

朝8時に出発して、着いたところは「フジッコワイナリー」。
あの「フジッコのお豆さん♪」の「フジッコ」が経営するワイナリーです。

Kudamonogari_001

建物に入った瞬間からアルコールの匂いが充満していて、いるだけで酔っ払いそう。工場を軽く見学。
試飲コーナーでは、ワインのほかに、限定販売の佃煮やデザートの杏仁豆腐などもおいてありましたよ。
片っ端から試飲して、「穂坂シャルドネ」1,575円をゲット。渋みもなくて飲みやすいと思ったけど、これが辛口なんだ~。ワインはよくわかりません。

Kudamonogari_003


次は、お昼に山梨の郷土料理「ほうとう」を。すごいボリュームです。

Kudamonogari_007


ぶどう狩りは「見晴らし園」さんで。食べ放題と言われましたが、1房で十分満足。

Kudamonogari_011


それから河口湖へ出て、「ハーブ館」、

Kudamonogari_012


河口湖ミューズ館(与勇輝館)」を見学。

Kudamonogari_014


夜は南足柄にある「アサヒビール園」で、ジンギスカン食べ飲み放題。

Kudamonogari_019


一日中食べてばっかりで、しかもバスで移動だからほとんど歩かないし、「食い倒れツアー」の趣がありましたね。
ああ、体重計に乗るのが怖い・・・。

コールドストーンクリーマリーの「メルティン・ワッフル」

冷えた石の上でアイスを捏ねる、歌うアイスクリーム屋「コールドストーンクリーマリー」から、「メルティン・ワッフル」が新発売!

発売記念で半額(500円→250円)だったので、食べてみました。

私が頼んだのは、Pumpkin&Blueberryパンプキン&ブルーベリーのライクイット(一番小さいサイズ)。

Oktoberfest_009


ホクホクなかぼちゃ入りワッフル+アイスクリーム&ブルーベリー。こんなおいしいものを食べたのは久しぶりだ!一つだけでもかなりボリュームがあります。

ちなみに友人が頼んだのは、Apple&Custardアップル&カスタード。

Oktoberfest_010


さらに、一つ買うともう一つおまけ、という券をもらいました。また食べに行こう~。

韓国映画『グッド・バッド・ウィアード』感想

ブログの記事を書くために公式サイトを見にいったんですがね、何あれ。
「ムチャクチャデイイノダ!」という幼稚なキャッチコピーに、3原色で塗り分けた構成。なんか大学の学祭のチラシのよう。サイト製作者のナルシシズムの垂れ流しを見たようで・・・。なによりも、映画の雰囲気と合っていないのが致命的。

ま、それはおいといて。

Zatu_071

≪ 映画公開時、映画館に貼ってあったポスター≫


GOOD(いい奴)=パク・ドウォン 凄腕の賞金ハンター。
BAD(悪い奴)=パク・チャンイ プライドの高い馬賊のボス。テグと因縁がある。
WEIRD(変な奴)=ユン・テグ マヌケなこそ泥。に見えて・・・。


混乱が続く1930年代の満州。こそ泥のユン・テグは大陸横断鉄道に強盗を仕掛け、日本軍人から謎の地図を手に入れる。だがその時、列車が別の何者かに襲撃を受ける。襲撃したのはパク・チャンイの率いる馬賊たちで、彼らは偶然テグが手にした宝の地図を狙って来たのだ。さらにそこに列車に乗っていた賞金ハンターのパク・ドウォンも加わって、3人は宝の地図を巡って争奪戦を繰り広げることに・・・。

題名は、『続・夕陽のガンマン』の原題の『The Good, The Bad And The Ugly』をパクってるらしい。
雑多な満州の街での銃撃戦や、『ベン・ハー』を思わせる、砂漠での人馬入り乱れた追撃シーンなど、見どころは満載。しかもCGを使っていないそうで、迫力も満点です。

メインキャラクターを演じるのはソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソンと、韓国を代表するトップ俳優たち。

チョン・ウソン、何やっても決まる、クールでスマート。闇市でのロープを使ったアクションとか、砂漠の大チェイスで馬を走らせながら銃を回して撃つガンファイトとか、格好よすぎて、面食いの私はクラクラしましたよ。

イ・ビョンホンもスーツと黒革の手袋をビシッと着こなした、花形満ヘアの悪役を演じ、鍛え抜かれた彫刻のような肉体を惜しげもなく披露していましたね。
ユン・テグの名を聞いて逆上し、相手を冷酷に切り刻むときの表情、怖かったですよ。
でもテグとの因縁が明かされた辺りからイロモノ的な雰囲気が出てきて残念。

でもね、チョン・ウソンもイ・ビョンホンも、所詮ソン・ガンホの引き立て役に過ぎないのです。
チャンイがドウォンを巻き込んで、3人での決闘に持ち込もうとするのも、正攻法ではユン・テグに勝てないからと言っていたし。
最後にユン・テグとチャンイの因縁が明かされます。ユン・テグは、ドウォンが追っている「指狩り魔」の正体で、チャンイの指を切り落としたのもテグだった。
一日も忘れたこともない、というチャンイに対し、「俺は忘れた、お前も忘れろ」と笑うシーンは背筋が寒くなりましたね!
コミカルな言動で笑わせておきながら、突然ナイフを突きつけるような演技はさすが、ソン・ガンホ。

ストーリーも破綻していると言うか、最後のほうには宝のことなどそっちのけ。砂漠の阿片窟のシーンなど無駄な場面も多かった。
「西部劇をやりたかっただけとちゃう?」ような映画ですが、3人3様の格好よさを楽しめる、コテコテで痛快なアクション映画です。

「グッド・バッド・ウィアード」公式HP:http://www.gbw.jp/

グッド・バッド・ウィアード 特別版

リュドミラ・ウリツカヤ著『通訳ダニエル・シュタイン』感想

『通訳ダニエル・シュタイン』上・下
リュドミラ・ウリツカヤ著/前田和泉訳
新潮社 新潮クレスト・ブックス 
定価 (上)2,000円(下)2,200円(税別)


通訳ダニエル・シュタイン(上) (新潮クレスト・ブックス)


ユダヤ人であることを隠してゲシュタポでナチスの通訳を務め、そこで手に入れた情報をもとに、ゲットーのユダヤ人を脱出させた男、ダニエル・シュタイン。実話を基にした物語。

というあらすじを見て、その脱出劇を描いていると思ったら違った。それよりももっとスケールの大きい、愛と寛容についての物語だった。本書は、ダニエルを取り巻く周囲の人間が書いた手紙や新聞記事、インタビューなどを散りばめ、「モンタージュ」的な手法でこの類まれな人を描いている。

 ゲットー脱出を手引きしたことがバレたダニエルは、逃亡し修道女のもとで15ヶ月間匿われる。そこでキリスト教と出会い、残りの人生を神に捧げることを誓う。
 洗礼を受け神父になった彼は、戦後、イスラエルに渡り宗派を超えた教会を目指す。しかし、「ユダヤ人のキリスト教徒」である彼への風当たりは、ユダヤ人はもとより、カトリックやイスラム側からも強かった・・・。

 ホロコースト、ユダヤの歴史、パレスチナ情勢、キリスト教の教義・・・複雑な話のように思われるかもしれない。ところがぐいぐいと引き込まれてしまう。それはひとえに、ダニエルの魅力によるものである。
 飄々としてユーモアを漂わせ、祭服よりも着古したセーターを好み、いつも悩める人々のために駆けずり回っている。ユダヤ教の祭服を着た男と、スクーターで二人乗りだってへっちゃらだ。
そんな型破りさゆえに、敵も多いが、心を寄せずにはいられない。

驚くべきことに、神父ダニエルには実在のモデルがいて、彼を巡るエピソードはほぼ実話なんだそうである。

オスヴァルト・ルフェイセンがその人で、生まれながらのユダヤ人でありながら、キリスト教徒であるがゆえにイスラエル国籍取得を阻まれ、裁判沙汰に なったこととか、前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世と旧知の仲で、バチカンで対面したとか(この場面には、ラツィンガー枢機卿、現法王ベネディクト16世らしき人物も登場する)。

 ダニエルが手引きして脱出させたユダヤ人たちは、「黒い森」に隠れ住んだ。映画『ディファイアンス』(ダニエル・グレイグ主演)にも、ゲットーから脱出した300人のユダヤ人が合流するエピソードがあるけど、それと関係あるのかしら。

まあ、とにかく読んでください。

横浜赤レンガ・オクトーバーフェスト

あいにくの雨でしたが、週末は赤レンガ倉庫で開催中の
「横浜オクトーバーフェスト」に行ってきました。
どうせ、ドイツビールが飲めるだけのビアガーデンだろ、
とタカを括っていたのですが・・・。

Oktoberfest_001


行ったとき、ちょうどバイエルン民謡のバンドのステージをやっていて、
みんな立ち上がって肩組んで踊ったり歌ったりと異様な盛り上がり。
一緒に行った友人など、電車ごっこしている一群に
連れて行かれたりしてましたよ。
みんな、もしかして毎晩通っている?というぐらいノリがよくて、
圧倒されました。一人で来なくてよかったよ。

Oktoberfest_004


「イチ・ニ・サン、カンパ~イ」!
ってそこは
「Ein(アイン),Zwei(ツヴァイ),Drei(ドライ),
Prosit(プロージット)!」
とやって欲しかったけど・・・。
そうそう、席に座っていると「カンパーイ」って言いながら
回って来る外人さんとかいて面白かったな~。
・・・酔っ払いめ。

Oktoberfest_007


さて、ビールですが、いろんな種類があって面白かったですよ。
とりあえず、
左がエルディンガーのヴァイツェン(黒)1,400円、
右がケストリッツァー(黒)900円です。

Oktoberfest_005


ほかにデポジット(保証料)として、1000円がかかります。グラスを返せば1000円も戻ってくる仕組みです。
ほかにも、ホフブロイとか本場ミュンヘンのオクトーバーフェスト公式ビールとかありましたね。

つまみはソーセージの盛り合わせを。

Oktoberfest_008


超満員だったので、席を確保できたのはステージが終わったあと。
友人と「ドイツではクナイペ(居酒屋)は行ったことあるけど、もっとすごいね」とか「他の国で、こうやって飲むってあるのかね」なんて話をしました。友人は「フランスでは見なかったな~」と言ってましたね。


横浜赤レンガオクトーバーフェスト公式ホームページ:
http://www.yokohama-akarenga.jp/oktoberfest2010/

ギュンター・グラス著『ひらめ』感想

ギュンター・グラス著『ひらめ』上・下
現代の世界文学 集英社

この小説は、グリム童話の『漁師とその妻』をモチーフに取っています。

ある漁師が吊り上げたひらめを逃がしてやる。ある日ひらめが恩返しにやってきて、漁師に言われてその妻イルゼビルの望みを叶えてやる。しかしそれがだんだんエスカレートしてくるので、妻を元の粗末な小屋に連れ戻したという話である。
グラスはこの「ひらめ」を、男性に母権制社会からの解放を助言するメフィストフェレスのような役割を演じさせている。
そして、「ひらめ」の歴史的役割を裁く女性解放法廷が、ベルリンの元映画館で開かれた。

その裁判の様子などを、現代の作家である「私」が、妊娠中の妻「イルゼビル」に対して物語る、一種の「枠小説」の形をとっています。もちろんグラスのことだから、一筋縄ではいかなくて、奔放かつグロテスク。

裁判の傍聴を許された「私」は、裁判の関係者の中に、新石器時代から現代に至るまで、様々な時代に滞在していたときに関係のあった料理女たちを見出している。
新石器時代の原母というべき、3つの乳房を持つアウラ。「私」は漁師エーデク。ひらめを捕らえ、後々の時代までひらめから助言を受けるようになる。
鉄器時代のヴィガ。
祭司メストヴィーナ。
14世紀のドロテーア。狂信的なキリスト教徒。
15世紀、デブの修道女マルガレーテ。料理をつくることで修道会の財産を増やす。
18世紀、ジャガイモをプロイセンに移入したアマンダ。
アマンダの孫娘、ゾフィー。投獄された恋人を救うために、毒キノコ料理をつくる・・・。


陪審員の中の一人、グリゼルデとの浮気に勘付いたイルゼビルは、彼女を招き、「私」の手料理を食べながら二人で結託して「私」を攻撃する。「結局この人、マザコンなのよ」。「私」はそれに耐えながら、ひたすら教会のオルガニスト、ウラ・ヴィツラフを想う。

この妻妾直接対決は、最新作の自伝『箱型カメラ』にも出てましたね。この『ひらめ』は私小説じゃないですが、この小説執筆中に、アンナ夫人と離婚し、ウラをほうふつとさせるウテ夫人と結婚したそうです。

最終的に、ひらめは海に帰されるという判決が下る。「私」は女性たちと一緒に、ひらめをバルト海に放す。
イルゼビルが女児を出産する。

童話のイルゼビルは、次々と大きな住居を欲しがったが、現代のイルゼビルたちは女性の解放を要求する。

このころ華やかなりし女性解放運動を揶揄しているかと思いきや、この小説は実は、グラスの女性賛歌なのではないかと思います。

ペーパードライバー講習⑥

今日は代休だったので、久しぶりに路上へ。久しぶりなので、どうかな、いけるかな?と思いましたが、教習車にもだいぶ慣れてきたようでスムーズに道路に出られました。でも交差点を曲がるとき、スピード落としきらなくてかなりふくらんじゃいましたがね。

今日は一番交通量の大きいルートを何回もグルグル回ったり、キツイ坂道を走りました。

下りの坂道って、アクセル踏んでいなくても加速するんですね。気がついたらすごい速度に(それでも60km)なっていて、思わず「怖い!」って叫んじゃいましたよ。

教官に「エンジンブレーキかけて」と注意されて、ああそうだ、とギアを動かして。
それでそのままアクセルも踏まずにいたらどんどん減速してしまい、「ここは40kmで走る道路ですよ」とまた注意されました。あぁ・・・(ため息)。


駅前の道を走っていると、道が狭い上に路駐も多いです。私としてはぶつからないように出来るだけ避けて走っているつもりでも、「ぶつかりそうだからもっと向こうに行って」と注意されることがしばしばありました。思わず「(見通しが)甘かったか」と呟いたりして。

また、横道から車が出ようとしているのにそのまま突っ走ろうとしてしまいました。教官が補助ブレーキを踏まなかったら、確実にぶつかっていたことでしょう。

車両感覚がなく、危険予測もできない女・みんみん鳥。

そんなドライバーに命を預ける教官は、保険いっぱいかけているのかと思いきや、そうではないようで。多くは語らなかったけど・・・。

でもだいぶ感覚がつかめてきたぞ。
武者修行のために、沖縄か北海道に行って運転してくるかな。

「バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン」展感想

1919年にドイツ、ヴァイマールに誕生した造形芸術学校、バウハウス。ヴァイマール、デッサウ、ベルリンと拠点を変え活動し、1933年、ナチスの台頭とともに閉校を余儀なくされました。
しかしその機能的でスタイリッシュなデザインは、今なお世界中のデザインや建築に大きな影響を与え続けています。

本展では、バウハウスのキッチン関連の作品を紹介し、新しいデザインとは、新しい女性像とは、新しい生活様式とは、ということを問い直そうとするものです。

造形大学の多くが女性に門戸を開いていなかった1919年当時、バウハウスでは多くの女学生を採用し、彼女たちはテキスタイルを扱う織物工房で学びました。
ということで、「新しい女性像」のテーマについては女学生たちのテキスタイル作品の展示がありました。水色とグレーの縞の光沢のある布地で作ったワンピースがありましたが、今見ても全然古くない。
食器類、現代では当たり前の同一規格の資材を使った実験住宅「アム・ホルン・ハウス」のパネル展示がありました。
(これを見にヴァイマールまで行ったなあ・・・)

でもね、感想を一言で言えば、ちょっと物足りなかったですね。施設自体小さいから、展示数が限られるのはしょうがないけど・・・。
目玉と言えば、バウハウスの教師たちの住宅≪マイスターハウス≫のキッチンを再現した実物大模型がありましたね。公式サイトにも紹介ありませんが・・・。

Bauhaus_002


≪バウハウス展で買ったクリアファイル。赤字に黒で格好いい!≫

公式ホームページ:http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/10/100918/


ついでに同じ敷地内にある旧新橋停車場

Undoukai_011

ドイツ統一20周年

2

10月3日、ドイツで統一20周年を祝う式典が各地で開催されました。
ベルリンのライヒスターク(国会議事堂)前の広場でも花火が上がりました。(写真はTAGESSPIEGELから)

9月に行ったときには、ドイツ統一に絡んでいろんなニュースとか新聞記事とか出ているのかな、と思ったら何も出ていなくて。記念式典やるのかな、と思ったくらい。

でもあれから20年が経ったのね・・・。
1989年の「壁崩壊」もそうだったけど、ドイツ統一も、「電撃結婚」並みの素早さで行なわれたのでした。
だって、壁は崩れたけど「統一」までは時間がかかるだろうと、誰もが思っていたんですよね。

しかし東西格差は依然として残り、ベルリンの壁は崩れても、「心の壁」はなかなか崩すのは難しいようです。
とはいえ、統一されてから20年。いまだに東西の違いを言い続けることよりも、移民問題とかユーロ危機などの経済問題とかの方が関心が高いとのことです。

「Die Mausマウス」のケーキの型

ドイツのTV教育番組「Die Sendung mit der Maus (マウスと一緒)」から生まれた、ドイツの国民的キャラクター、マウス(ドイツ語で「ねずみ」)。
この番組は、マウスがぞうのエレファントとあひるのエンテとともに、もののしくみやいろんななぞを解いて分かりやすく紹介するもの。

Home_logo

(画像は「マウス」のHPから)


その「マウス」のケーキの型を、友人が合羽橋の「おかしの森」というお店で発見しました。(1,005円。)

Sn3j04050001


マウスだけでなく、その仲間たちの型も売っていたそうです。

ドイツの「KAISER社」のオリジナルの型で日本での製造販売元は貝印㈱。ケーキのレシピ+デコレーションの例も付いているそうです。
ただ約34センチの縦長なので、家のオーブンに入るか注意が必要。

今ざっとネットで検索してみましたが、オンラインでは売っているところないみたいですね・・・。
欲しい方、ぜひ合羽橋まで遠征を!
(「おかしの森」は、浅草雷門から、合羽橋商店街に向かってひたすらまっすぐ歩いて約10分弱くらいのところにあるそうです。)

「合羽橋商店街からもスカイツリーがよく見えるのでお買い物+見物が出来て一石二鳥です。」(友人談) 

マウスのホームページ(日本語):http://maus.jp/

ミハエル・ネグリン(すみれ色のレースバレッタ)

レースバレッタ、値上がりするそうですよ。1月くらいからそんな話が出ていたそうですが、来月から一気に4,000円アップだそうです。
あれだけ凝ったつくりなのに、お買い得だな~とは思っていたのですが、しかし一気に4,000円とは・・・。
円高なのに強気だな。

さて、それとは関係なく、久々に一目惚れしたアイテムに出会いました。

Sumire_001


淡いすみれ色のビーズに、ブロンズ色のメタルビーズの組み合わせ。土台のレースはカーキ色です。華やかな中にも落ち着いた感じがあって、着物とかにも合いそう。

は~、服を買うときは5,000円でも躊躇してしまうのに、なぜネグリンには14,000円ポンと出せちゃうのでしょう。不思議。

それはそうと、銀座三越のネグリンのお店、改装に伴い小さくなってしまったんですね。


« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ