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DVD『カティンの森』感想

カティンの森 [DVD]

「カティンの森」事件とは、第2次世界大戦中にソ連のグニェズドヴォ近郊の森で、数千人のポーランド軍将校らがソ連の内務人民委員部(NKVD)によって銃殺された事件。
映画は、実際に遺された日記や手紙をもとに、「カティンの森」事件の真実を、ソ連軍に捕らえられたポーランド軍将校たちの姿と、彼らの帰還を待つ家族たちの姿をとおして描きます。

1939年9月17日、ドイツ軍に西から追われる人々と、ソ連軍に東から追われた人々が、ポーランド東部ブク川の橋の上で出くわした。前者のなかには、クラクフから夫のアンジェイ大尉を探しにきたアンナと娘ニカ、後者には大将夫人ルジャがいた。アンナとニカは川むこうの野戦病院へ、大将夫人はクラクフへ向かう。

アンジェイや友人のイェジら将校たちは、ソ連軍の捕虜になり東へと移送された。アンジェイは、目撃したすべてを手帳に書きとめようと心に決める。ソ連占領地域に取り残されたアンナはクラクフへ戻ろうとするが、国境を越える許可が下りなかった。
同年11月、アンジェイの父ヤンを始めとするクラクフの大学教授たちがドイツ軍に逮捕され、ベルリンのザクセンハウゼン収容所に送られた。

1940年春、アンナとニカは国境を越えてクラクフの義母のもとに戻る。義父ヤン教授死亡の報が届くなか、アンジェイの生存を信じ、家族は帰りを待ち続けた。
その頃アンジェイは、大将、空軍中尉ピョトルらと共に別の収容所に移送される。イェジはその場に残された。

1943年4月、ドイツは一時的に占領したカティン(ソ連領)で、"虐殺された多数のポーランド人将校の遺体を発見"と発表した。「クラクフ報知」に載った犠牲者のリストに、大将とイェジの名前はあったが、アンジェイの名はなかった。大将夫人はドイツ総督府に呼び出され、ソ連の虐殺行為を非難するプロパガンダの文書を読み上げるよう強要されるが、ルジャは拒否する。

1945年1月18日、クラクフがドイツ占領から解放された。
死んだと思われていたイェジがアンナのもとを訪れ、アンジェイの死を告げる。アンジェイに自分の名前が入ったセーターを貸したために、彼の代わりにリストに名が載ったのだった。
生き残ったイェジは、親ソのポーランド軍の将校として、「カティンの森」事件はドイツの仕業、というソ連側の公式見解を繰り返す。しかし大将夫人ルジャに裏切り者となじられ、良心の呵責に耐えられずに自殺してしまう。

ワルシャワ蜂起に参加したアグニェシュカは、戦後、カティンで発見された兄ピョトルのロザリオを受け取る。彼女は兄の墓碑をつくり、そこに「1940 年カティンに死す」と記した。彼女は反ソ宣伝の罪で逮捕され...。

父親を虐殺されたアンナの甥タデウシュは、レジスタンス活動をしていた。戦後、美術学校入学の手続きに行った帰り、ソ連を受け入れられない彼は、親ソのポスターを破り捨てる。秘密警察から逃げまわるが、最後は警察の車にひき殺される。

アンナのもとに、夫の遺品が密かに返された。「カティンの森」事件がソ連の仕業であるとの証拠を調べていた大学教授に、イェジが頼んでおいたからだ。
日記には、移送されてからの出来事が克明に記されていた…。


この衝撃的な事件は、第二次世界大戦終了後も、ソ連の支配下にあったポーランドでは調査されることもないまま、隠蔽されてきました。
しかしソ連崩壊後、ようやく調査が行なわれるようになり、ロシア政府も、「カティンの森」事件はソ連が行なったと認めました。ポーランドはロシアに対して謝罪と補償を求めていますが、ロシアは応じず、それでロシアとポーランドの関係は悪化しています。

そんな中、2010年4月10日に現地でおこなわれるポーランド主催の追悼式典に参加する予定だったポーランドのレフ・カチンスキ大統領ら多数の政府高官が、搭乗した政府専用機がスモレンスクの空港付近の森林地帯に墜落して死亡するという惨事が起きました。
そんなこともあって事件は新たな注目を集めましたが、ポーランドではまだ第2次世界大戦が終わっていないのだな、と思った出来事でした。

公式ホームページ:http://katyn-movie.com/pc/

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