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DVD『幸せはシャンソニア劇場から』感想

映画『コーラス』の監督とマチュー先生を演じたジラール・ジュニョが再びタッグを組んで描く人間ドラマ。

幸せはシャンソニア劇場から [DVD]


1936年のパリ。ミュージック・ホール「シャンソニア劇場」が不況のために閉館することになった。そこで長年裏方として働いていたピゴワルはショックで酒に溺れる毎日。そんな中、アコーデオンを弾いて小銭を稼いでいた息子のジョジョが補導される。扶養能力なしと判断されたピゴワルは、離婚した妻にジョジョの親権を取られることになった。息子を取り戻すには、定職に就く必要がある。ピゴワルは、売れないコメディアンのジャッキー、照明係のミルーらかつての仲間を集めてシャンソニア劇場を再建しようとする。

そんな中、歌手志望のドゥースが前支配人を訪ねて劇場を訪れる。借金のカタに劇場を手に入れたギャラピアは彼女に一目ぼれし、オーディションを受けるように勧める。

やがて迎えた初日の評判は、ドゥースの歌以外は散々なもので、日を追うごとに観客は減っていった。ドゥースはミルーと恋仲になるも、大手の劇場に引き抜かれてシャンソニア劇場を去る。

ピゴワルの友人で、20年間家に引きこもり一日ラジオばかり聴いている「ラジオ男」ことマックスは、ラジオでドゥースの歌を聴いて驚く。それは昔、劇場の座付き作曲家だったマックスが恋人ローズのために作った歌で、彼女は他の男の子を妊娠し失踪してしまったのだった。
ドゥースのもとを訪れたマックスは事情を話し、「シャンソニア劇場を救って欲しい」と彼女に懇願する。

すっかり意気消沈したピゴワルを元気づけようと、母親のもとに引き取られたジョジョを、ミルーとジャッキーが迎えに行く。

街の失業者たちが主人公、という時代を反映したマックスの舞台は大当たり。ミルーは金庫番として劇場に寝泊りするようになる。
メーデーのお祭りに、劇場の皆も繰り出す。ミルーもジャッキーに金庫番を代わってもらいドゥースと出かける。
しかし、ドゥースとミルーの仲に嫉妬したギャラピアが、手下を使って劇場を襲撃。ミルーの代わりにジャッキーが殺されてしまう。
ギャラピアの仕業と気づいたミルーは拳銃を手に飛び出すが・・・。


『コーラス』で父親を待ちわびていた小さな男の子・ペピノが大きくなっている~!美少年!
本作では、父親を気遣うしっかり者の息子ジョジョを演じています。1995年生まれですって。これからが楽しみですね。


親子愛、恋、友情を描いた人情話、古きよき時代へのオマージュに留まらず、1936年という「時代」も描かれていましたね。

1936年は、左派政党が連合政権(人民戦線)を構成し、労働者たちが権利を求めて立ち上がった年でもあります。
工場に乗り込んでストを煽ったりしているミルーは、本名をエミール・レボヴィッチといい、名前から推測するに、東欧系ユダヤ人でしょうね。当時は「平等」を掲げる共産党に入党するユダヤ人が多かった、とどこかで読みました。

顔役ギャラピアは、人民戦線に対抗する右派政党に献金して便宜を図ってもらおうとしており、ジャッキーに党の集会をやらせたりしています。

なかなか社会派のドラマでもありました。

公式サイト:http://www.chansonia.jp/

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