岩崎夏海著『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』感想
経営学を論じてるとは思えぬ「萌え絵」がインパクト大の表紙とライトノベルのようなノリ。話題の『もしドラ』ですが、図書館で昨年5月に予約したのが、半年たった今、ようやく順番が回ってきました。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
著者:岩崎 夏海 |
川島みなみは、病気で入院した親友の代わりに、弱小野球部のマネージャーになった。「この野球部を甲子園に連れて行く」という目標を達成するため、ドラッカーの組織経営についての本『マネジメント』を参考にしながら、野球部の改善に乗り出す。
欧米では「マネージャー」というのは、指導監督するもの、責任者のことですが、日本ではほぼ「お世話係」。
野球部のマネージャーが何をすればいいのか知らなくて、本屋で「マネージャーについての本下さい」と言って渡されたのがドラッカーの『マネジメント』。
野球少女だったのに、野球部のマネージャーの役割について知らないというのはちょっと不自然なんだけど・・・「女子マネがなんで俺たちに命令するんだよ!」って反発する男子もいないし、監督さえも手のひらで転がしているし、ドラッカーのマネジメント哲学の展開に沿って都合よく(?)物語も展開しています。
でも確かに分かりやすい。みなみが参考にしたという『マネジメント』のエッセンシャル版をさっそく予約しました。
マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]
著者:P・F. ドラッカー,上田 惇生 |
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