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DVD『ずっとあなたを愛してる』感想

『ブロデックの報告書』のフィリップ・クローデルがメガホンを取った!


ずっとあなたを愛してる [DVD]DVDずっとあなたを愛してる [DVD]


販売元:角川映画

発売日:2010/09/09
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 15年の刑期を終えたジュリエットは、歳の離れた妹のレアのところに身を寄せる。家族はレアの夫リュック、病気で口が利けなくなったリュックの父、そしてベトナムから迎え入れた2人の養女がいた。
ジュリエットが当時6歳の息子を手にかけて服役して以来、両親から姉の存在を忘れろと刷り込まれてきたレアは、失われた年月を取り戻そうと決意していた。

題名の『ずっとあなたを愛してる』は、昔姉妹でよく歌った童謡の歌詞から。
その思い出があるから、15年間も離れて暮らして、ほとんど見ず知らずの人のような存在のレアのもとに身を寄せる決心をしたジュリエット。

実際、彼女に対する風当たりは強かった。
仕事の面接に行ったら、服役理由を聞いただけで追い返されたり、リュックも「自分の子を殺した女に子守をさせるなんて」と偏見を隠さない。

この映画は、我が子を手にかけた母の葛藤を描いたものではありません。それはもうとうの昔に自分の中で折り合いをつけたということでしょう。

知的で聡明な女性、しかし今は深い悲しみを抱え殻に閉じこもっている女性が、家族や友人たちに癒され、次第に心を開いていく過程が丁寧に描かれます。
ジュリエットを演じているのは、『イングリッシュ・ペイシェント』のクリスティン・スコット・トーマス。化粧っ気もなく、ほとんど表情も変わらないんだけど、徐々にリラックスしていく様子が手に取るように分かります。上手い女優さんです。


ぎこちなさはあれど、子どもたちはジュリエットに懐いていったし、レアの同僚ミシェルも、実は刑務所で教員をした経験があり、ジュリエットに理解を示した。
リュックもジュリエットを信頼するようになり、娘たちの世話を頼む。

病院の秘書として採用が決まったジュリエットは、ひとりで住む家を探し始める。一方、レアはジュリエットの部屋で古ぼけた幼い男の子の写真とメモを発見した・・・。


人を殺した人は、これからどうやって生きていくのか。
カン・オスと違って、自らの意志でそれを行なった彼女は赦しを求めていない。
彼女が罪を犯したのは、重病の息子を楽にしてやるため・・・でしたが、でも罪には変わりない。釈明の余地はない。だから彼女は裁判でも語らなかった・・・。

でもちょっと疑問なのは、親が「楽にしてやりたい」と思うほど重症だったのなら、周りの人だって気がついただろうに、ジュリエットが話さなかったというだけで15年も服役?よくわかりません。

小説家がなんで映画を撮るの?と言う質問に、クローデルは「この作品は映画という表現がふさわしいと思ったから」って、公開当時のインタビューで答えていた記憶が。
確かに小説だと地味すぎるかも。
主演の二人の熱演で、しみじみと心に残る映画になったと思いました。

余談ですが、ベトナム人の養女の上の子の役は、クローデルの実の(←?)養女が演じているそうです。


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