最近のトラックバック

« DVD『クララ・シューマン 愛の協奏曲』 | トップページ | ベルリンで編み物が流行 »

DVD『戦火のナージャ』感想

ニキータ・ミハルコフ監督『太陽に灼かれて』の続編。ドイツとソ連、両国合わせて数千万規模とされる莫大な戦死者を出した第2次世界大戦を舞台にした壮大なスケールの作品です。

 1943年5月。KGBの幹部であるアーセンティエフ大佐は、スターリンに呼び出され、コトフ元大佐の捜索を命じられる。
 革命の英雄として名高い元陸軍大佐セルゲイ・コトフは、かつてスターリンに背いた罪で逮捕され、すでに処刑されたはずだった。ところが実は政治犯として収容所で生きていたというのだ。
 
 コトフとアーセンティエフの間には深い因縁があった。1936年の夏、かつての恋人マルーシャの夫のコトフを強引にクレムリンへと連行したのは、ほかならぬアーセンティエフ自身だった。マルーシャとの仲をコトフの巧妙な策略によって引き裂かれたと信じるアーセンティエフは、スターリンの大粛正に乗じて憎き恋敵を葬ったのだ。
 マルーシャを取り戻したアーセンティエフは、彼女とコトフの間に生まれたひとり娘ナージャを自分の娘として密かに育てている。

 1941年6月。ソ連への侵攻を開始したドイツ軍の戦闘機によって、コトフのいた収容所はまたたく間に火の海と化す。その混乱に乗じて逃げ出したコトフは、逃走中にある川に身を潜める。ドイツ軍から逃げ惑う大勢の農民と、橋を破壊しそれを押しとどめようとするソ連軍の凄まじいパニックを目撃する。
 同じ頃、ピオネール(党の少年少女団)に所属していたナージャは、意思の強い少女へと成長し、今なお5年前の夏に突然姿を消した父親コトフへの思慕の念を抱いていた。そのことを諫めるアーセンティエフに反発したナージャは、彼の表情から父コトフが生きていることを悟る。
 同年8月。ナージャは、子供や傷病兵とともに赤十字の船に乗り込み、海上で3機のドイツ軍機と遭遇する。傷病兵の一人が近づいてきた敵機の兵士を射殺すると、相棒を殺された敵のパイロットは「赤十字の船を攻撃してはならない」という戦争協定を無視して攻撃を仕掛けてきた。船は沈没し、危ういところを司祭に救われたナージャは、機雷にしがみついて海を漂いながら洗礼を授けられる。そして浜辺への生還を果たす。

 同年10月。懲罰部隊に一兵卒として加わったコトフは、雪と霧に煙る平原でドイツ軍の進撃を阻止するための要塞の建造に従事していた。やがて若い士官候補生のエリート部隊が合流し、要塞造りは急ピッチで進められる。しかし思いも寄らない方向からドイツの戦車軍団が押し寄せてきて、貧弱な装備しか与えられていないコトフの部隊は為す術もなく敵に蹂躙される。生き残ったのはコトフとほんのわずかな仲間だけだった。

 一方、父親を捜しながら各地を放浪するナージャは、とある田舎の村でドイツ兵に見つかり乱暴されそうになるが、村の娘に助けられる。犯人探しに来たドイツ軍は、村人全員を火あぶりにする。自分のせいで起きた悲劇を目の当たりにして衝撃を受けるが、「自分はパパを探すために神に生かされたのだ」と自分を納得させる。
 従軍看護婦になったナージャは、熾烈なモスクワ攻防戦で瓦礫の山と化した都市部で、血まみれの重傷を負った若い兵士を助ける。まだ女の子とキスしたこともないと告白するその兵士に「君の胸を見せてくれ」と懇願され、上着を脱ぐがその直後に兵士は息絶える。

 お互いがどこにいるのか知る由もなく、戦場をさまようコトフとナージャ。思い出すのは、1936年の美しい夏の日・・・。

う~ん。結局父と娘は再会しなかったわ・・・。でも58条違反(政治犯)から129条違反(多重横領罪)に変わったこともあるし、コトフとスターリンの間にはどんな因縁が?莫大な財産か何かをコトフが隠蔽してて、その行方はコトフしかわからないとか。それがコトフが生かされていた理由?
映画の冒頭、コトフがスターリンの顔をケーキに押し付けるという夢をコトフが見てますが、これが因縁・・?なわけないか。

続編があるのかしら?と公式ホームページを見たら、やはり3部作でした。すでに『THE CITADEL(要塞)』と題された次回作の製作に取りかかっているとか。監督が描きたいのは、独ソ戦そのものなのか、という印象を受けました。

アーセンティエフが調査をしている1943年の時点と、コトフやナージャの行動を描く1941年の時点を行ったりきたりしているので、時系列が分かりにくかったです。

コトフを演じるのはニキータ・ミハルコフ監督自身、娘のナージャ役を演じるのは、監督の実の娘であるナージャ・ミハルコヴァです。ナージャちゃん、『太陽に灼かれて』の頃の天使のような容貌からだいぶ逞しくなりましたね。
ナージャは、海で遭難中、ほとんど無理やりに洗礼を授けられますが、これもあとで意味をもってくるのかしら。

アーセンティエフ役のオレグ・メンシコフも昔ファンだったの~。パスカル・グレゴリーほどシワシワになっていなくて嬉しいです。

公式ホームページ: http://www.senka-nadja.com/

« DVD『クララ・シューマン 愛の協奏曲』 | トップページ | ベルリンで編み物が流行 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« DVD『クララ・シューマン 愛の協奏曲』 | トップページ | ベルリンで編み物が流行 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ