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2012年2月

ベルリンで編み物が流行

Tagesspiegelの記事によると、ベルリンの若い女性たちの間で今、編み物が流行っているそうです。

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Stricken galt als spießig und öko. Nun machen es viele junge Frauen – weil es guttut und plötzlich cool ist. Ein Selbstversuch.

編みものは俗ッぽくてエコな趣味だとと見られていた。今や大勢の若い女性がやっている。――それはためになるし、突如としてかっこいい趣味だと思われるようになったからだ。自分を試すことにもなる。

≪ 記事・写真ともTagesspiegelより ≫

「編み物サロン」というと昭和の香りがしますが、「ニット・カフェ」というと、流行の最先端を行っている感じがしますね(笑)。

記事では、シュヴァンティエ ヴェントSwantje Wendt  さんが"Nadelwald"という自分のお店で初心者むけの編みもの教室を開いている、と紹介されていました。そこでは24~35歳の6人の女性たちが、ソファにすわりおしゃべりしたりお茶しながら編み物を楽しんでいます。
ちょっとお金を出せばH&MやZaraであらゆる色のマフラーを買えるのに、なんでわざわざ編むのでしょうか?
シュヴァンティエさんは「自分の手で何かを生み出したい、と言う人が多いのでしょう」と言います。

インターネットでも編み物愛好者向けのサイトやコミュニティがたくさんある、とも書かれていましたね。

編み物教室をやっているお店やベルリン市内の手芸店もちょろっと紹介されていたので、覚え書として書いておきます。
住所見たら、街中の行きやすい場所にあるみたいなので、次回ベルリンに行ったときに、時間があったら行ってみたいな~。

★ Nadelwald 記事に出てきた編み物教室のお店。かわいくて女の子好みのデザインのサイトです。でも編み物教室の授業料、4時間で80ユーロだって。
http://nadelwald.me/

★ Fadeninsel Oranienstr. 23

http://www.fadeninsel.de/

★ wollen Gärtnerstrasse 32
ここはオンラインショップもやっています。(日本まで送ってくれるのかどうかは不明。)

http://www.wollen-berlin.de/

★ handmade BERLIN Monbijouplatz 9
カフェの毛糸の店。オンラインショップも。:
http://www.handmadeberlin.net/

★ KNOPFLOCH Dirksenstr.105

http://knopfloch-berlin.de/

DVD『戦火のナージャ』感想

ニキータ・ミハルコフ監督『太陽に灼かれて』の続編。ドイツとソ連、両国合わせて数千万規模とされる莫大な戦死者を出した第2次世界大戦を舞台にした壮大なスケールの作品です。

 1943年5月。KGBの幹部であるアーセンティエフ大佐は、スターリンに呼び出され、コトフ元大佐の捜索を命じられる。
 革命の英雄として名高い元陸軍大佐セルゲイ・コトフは、かつてスターリンに背いた罪で逮捕され、すでに処刑されたはずだった。ところが実は政治犯として収容所で生きていたというのだ。
 
 コトフとアーセンティエフの間には深い因縁があった。1936年の夏、かつての恋人マルーシャの夫のコトフを強引にクレムリンへと連行したのは、ほかならぬアーセンティエフ自身だった。マルーシャとの仲をコトフの巧妙な策略によって引き裂かれたと信じるアーセンティエフは、スターリンの大粛正に乗じて憎き恋敵を葬ったのだ。
 マルーシャを取り戻したアーセンティエフは、彼女とコトフの間に生まれたひとり娘ナージャを自分の娘として密かに育てている。

 1941年6月。ソ連への侵攻を開始したドイツ軍の戦闘機によって、コトフのいた収容所はまたたく間に火の海と化す。その混乱に乗じて逃げ出したコトフは、逃走中にある川に身を潜める。ドイツ軍から逃げ惑う大勢の農民と、橋を破壊しそれを押しとどめようとするソ連軍の凄まじいパニックを目撃する。
 同じ頃、ピオネール(党の少年少女団)に所属していたナージャは、意思の強い少女へと成長し、今なお5年前の夏に突然姿を消した父親コトフへの思慕の念を抱いていた。そのことを諫めるアーセンティエフに反発したナージャは、彼の表情から父コトフが生きていることを悟る。
 同年8月。ナージャは、子供や傷病兵とともに赤十字の船に乗り込み、海上で3機のドイツ軍機と遭遇する。傷病兵の一人が近づいてきた敵機の兵士を射殺すると、相棒を殺された敵のパイロットは「赤十字の船を攻撃してはならない」という戦争協定を無視して攻撃を仕掛けてきた。船は沈没し、危ういところを司祭に救われたナージャは、機雷にしがみついて海を漂いながら洗礼を授けられる。そして浜辺への生還を果たす。

 同年10月。懲罰部隊に一兵卒として加わったコトフは、雪と霧に煙る平原でドイツ軍の進撃を阻止するための要塞の建造に従事していた。やがて若い士官候補生のエリート部隊が合流し、要塞造りは急ピッチで進められる。しかし思いも寄らない方向からドイツの戦車軍団が押し寄せてきて、貧弱な装備しか与えられていないコトフの部隊は為す術もなく敵に蹂躙される。生き残ったのはコトフとほんのわずかな仲間だけだった。

 一方、父親を捜しながら各地を放浪するナージャは、とある田舎の村でドイツ兵に見つかり乱暴されそうになるが、村の娘に助けられる。犯人探しに来たドイツ軍は、村人全員を火あぶりにする。自分のせいで起きた悲劇を目の当たりにして衝撃を受けるが、「自分はパパを探すために神に生かされたのだ」と自分を納得させる。
 従軍看護婦になったナージャは、熾烈なモスクワ攻防戦で瓦礫の山と化した都市部で、血まみれの重傷を負った若い兵士を助ける。まだ女の子とキスしたこともないと告白するその兵士に「君の胸を見せてくれ」と懇願され、上着を脱ぐがその直後に兵士は息絶える。

 お互いがどこにいるのか知る由もなく、戦場をさまようコトフとナージャ。思い出すのは、1936年の美しい夏の日・・・。

う~ん。結局父と娘は再会しなかったわ・・・。でも58条違反(政治犯)から129条違反(多重横領罪)に変わったこともあるし、コトフとスターリンの間にはどんな因縁が?莫大な財産か何かをコトフが隠蔽してて、その行方はコトフしかわからないとか。それがコトフが生かされていた理由?
映画の冒頭、コトフがスターリンの顔をケーキに押し付けるという夢をコトフが見てますが、これが因縁・・?なわけないか。

続編があるのかしら?と公式ホームページを見たら、やはり3部作でした。すでに『THE CITADEL(要塞)』と題された次回作の製作に取りかかっているとか。監督が描きたいのは、独ソ戦そのものなのか、という印象を受けました。

アーセンティエフが調査をしている1943年の時点と、コトフやナージャの行動を描く1941年の時点を行ったりきたりしているので、時系列が分かりにくかったです。

コトフを演じるのはニキータ・ミハルコフ監督自身、娘のナージャ役を演じるのは、監督の実の娘であるナージャ・ミハルコヴァです。ナージャちゃん、『太陽に灼かれて』の頃の天使のような容貌からだいぶ逞しくなりましたね。
ナージャは、海で遭難中、ほとんど無理やりに洗礼を授けられますが、これもあとで意味をもってくるのかしら。

アーセンティエフ役のオレグ・メンシコフも昔ファンだったの~。パスカル・グレゴリーほどシワシワになっていなくて嬉しいです。

公式ホームページ: http://www.senka-nadja.com/

DVD『クララ・シューマン 愛の協奏曲』

【送料無料】クララ・シューマン 愛の協奏曲

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価格:3,591円(税込、送料別)

ハンブルクのコンサートホールで、観客の喝采を浴びる作曲家ロベルト・シューマンと妻でピアニストのクララ。それを見つめる青年、ヨハネス・ブラームスがいた。

シューマンはデュッセルドルフの楽団の音楽監督の職を手に入れ、一家はデュッセルドルフに落ち着き、演奏旅行の毎日に終止符を打つ。
ある日、ブラームスがシューマン家を訪れる。その若さと才能は夫妻を魅了し、ブラームスはそのままシューマン家に留まることになる。

持病の頭痛に苦しみ、不慣れな楽団の指揮ですっかり神経をすり減らしたロベルトは、深酒に溺れ、そして痛み止めとしてアヘンチンキを常用するようになる。クララは夫の代わりに練習の指揮者を買って出るが、「女性が指揮なんて」と団員の目は冷ややかだった。しかしみごとな演奏を引き出し、団員の信頼を勝ち得ていく。

ロベルトは、ブラームスを自身の後継者として紹介したり、クララには「自分亡き後ブラームスを頼るように」と言ったりしていた。そんなロベルトの姿に耐えられなくなったブラームスは、シューマン家を去る。

ロベルトの不調は周囲にも知られるようになり、音楽監督の座を奪われた後は、シューマン家はブラームスからの仕送りに頼るまで困窮するようになった。カーニバルの日、ロベルトは祭りの興奮に乗じてライン川に身を投げてしまう。奇跡的に助かったロベルトは入院を決意する。
 ボンの名医のもと、あらゆる治療を施したが、すでに手遅れであり、危篤状態に陥ったロベルトはクララの腕の中で息を引き取る。

ブラームスはクララに求愛するが、クララはロベルトとの日々を忘れることはできなかった。
しかし2人の絆はクララが死ぬまで続いた。そしてブラームスも、彼女を追うように生涯の幕を閉じたのだった。

ロベルト・シューマン役のパスカル・グレゴリーが、シワシワになっていてショック!
その昔、『王妃マルゴ』でアンジュー公を演じた彼は、それはそれは妖しい美しさを放っていたんですよ。それでファンになったけど、久しぶりに見たら・・・。月日って残酷ね・・・。

クララとブラームスが生涯プラトニックだった、という設定ですが、だからかな、この映画もなんか劇的な盛り上がりもなく、中途半端な伝記映画な印象・・・。まあ、二人は親子ほど歳が離れていたわけだしね。
この映画の監督は、ヘルマ・サンダース・ブラームスといって、ブラームスの縁者だそうなので、描きにくい部分もあったのかも。

劇中で流れる曲はどれも美しく、「ブラームスって重苦しい」と思っていた私でしたが、改めて聴いてみようと思いましたね。シューマンも歌曲ぐらいしか知らなかったけど、交響曲とかいっぱい作っていたんですね。

第62回ベルリン国際映画祭

第62回ベルリン国際映画祭が2月9日夜(日本時間10日未明)開幕、19日まで開催されました。

 コンペティション部門で、最高賞「金熊賞」を争ったのは18作品。
その結果が発表されました。

「金熊賞」

タヴィアーニ兄弟監督
『Cesare deve morire (Caesar Must Die)』

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<写真はベルリン国際映画祭のホームページから>


「銀熊賞」

ベンス・フリーガウフBence Fliegauf監督
『Csak a szél (Just The Wind)』

最優秀監督賞 SILBERNER BÄR - BESTE REGIE
クリスチャン・ペツォルドChristian Petzold
『Barbara』

最優秀女優賞 SILBERNER BÄR - BESTE DARSTELLERIN

ラシェル・ムワンザRachel Mwanza
Kim Nguyen監督『Rebelle (War Witch)』

最優秀男優賞SILBERNER BÄR - BESTER DARSTELLER

ミケル・ボー・フォースガードMikkel Boe Følsgaard
Nikolaj Arcel 監督『En Kongelig Affære (Die Königin und der Leibarzt) 』

芸術貢献賞 SILBERNER BÄR - HERAUSRAGENDE KÜNSTLERISCHE LEISTUNG

Lutz Reitemeier für die Kamera
Wang Quan'an監督『Bai lu yuan (White Deer Plain) 』

最優秀脚本賞 SILBERNER BÄR - BESTES DREHBUCH

Nikolaj Arcel, Rasmus Heisterberg

Nikolaj Arcel監督『En Kongelig Affære (Die Königin und der Leibarzt) 』


アルフレッド・バウアー賞ALFRED-BAUER-PREIS

Miguel Gomes監督『Tabu』


特別賞 SONDERPREIS - SILBERNER BÄR

ウルズラ・マイアーUrsula Meier
Ursula Meier監督『L'enfant d'en haut (Sister) 』


日本からも、先鋭的な作品を多数集めた「フォーラム部門」などに様々な作品が参加しました。福島第一原発のある福島県双葉町民の避難生活を追う『ニュークリア・ネイション~原発の町、避難生活の1年~』(舩橋淳監督)など、東日本大震災をめぐるドキュメンタリー3作品も上映されました。

日本勢は・・・。

短編部門で、和田淳監督によるフランスのアニメ映画『グレートラビット』が銀熊賞を受賞したり、革新的な作品を数多く上映する「フォーラム部門」で、ヤン・ヨンヒ監督『かぞくのく』」が、CICAE賞(国際アートシアター連盟賞)を受賞しました。

他にも、青少年が賞を選出する「ジェネレーション部門」において、東日本大震災を題材にした平林勇監督『663114』が短編の審査員特別表彰に輝きました。

新作ニット:なわ編みの帽子

母が「帽子を編んでほしい」というので、地味なベージュの毛糸で編みました。

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この本のp10のヤツですね。

おそろいで編みたいニットのぼうし

おそろいで編みたいニットのぼうし
価格:880円(税込、送料別)


それを見た父も欲しがっているので、もう一つつくる予定。


毛糸:ハマナカ ホームメイドアルパカブレンド 色番 3

針:13号

ユザワヤのワゴンセールで買った毛糸でしたが、チクチクしないし編み目もくっきり出て編みやすかったです。


私の着物~紫の小紋~

先日、職場の交流会で着物を着ていきました。

あまりの美しさに、皆しばし言葉を失っていましたよ。(と、ここぞとばかりに吹聴したりして。)

普段のもっさりした格好とのギャップがありすぎ、ということなんでしょうが、いや~、着物を着ると5割増くらい女っぷりあがるし、首周りがすっきりしていて、凸凹のない体型だから似合うしね。
やっぱり着物はいいですよ。

備忘録として、組み合わせを書いておきます。

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紫に金色で松葉、梅を描いた小紋。

緑色の全通しの帯。全通しの帯は、柄合わせがなくて楽ですね。

抹茶色の帯揚げと帯締め。
同系色でまとめてみました。


10年ぶりくらいに着ましたが、手は覚えているものですね。何回か練習したらささっと着られましたよ。

せっかくだから、またどこかに着て行きたいな~。

m-soeur のアクセサリー・3個目

またまた新宿に行ったので、「もう当分くることもないしな~」ということで、m-soeurで、ゴムのついたタイプを買いました。

お花からリボンが垂れ下がっていて、すごく可愛いです。こういうの欲しかったんですよね。ちょっと結びにくいけど。

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韓国映画『黒く濁る村』感想

【送料無料】黒く濁る村

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価格:3,591円(税込、送料別)

 1978年ごろ。ベトナム戦争帰りのユ・モッキョンは敬虔なクリスチャンで、村の祈祷院で人望を得ていた。それを苦々しく思う院長に頼まれて、刑事チョン・ヨンドクは献金横領の罪を着せてユ・モッキョンを逮捕するが、彼の人柄に触れ考えを改め、「一緒に罪を犯したヤツラを更生させる場所をつくろう」と持ちかける。

  約30年後、息子のヘグクは父モッキョンの訃報の連絡を受け、疎遠だった父の葬儀のために村にやって来る。
父の死に疑問を持ったヘグクは村に留まることにするが、村人たちはそんなヘグクを歓迎しなかった。
 ヘグクは亡き父の部屋に残されたカセットテープを聞いて、村人ソンマンとソンギュが犯した罪を知る。父の家で隠し通路があるのを発見するが、それはソンマンの家に通じていた。ソンマンの部屋を調べている最中、ソンマンに見つかり腹を刺される。山に逃げるヘグクを追いつめたソンマンは、ヘグクが投げた石に当たって崖から転落、死亡する。
 
 ソンマンの葬儀の場でヘグクは村人ソンベに「すべてを話す」と言われて呼び出される。しかしそれは口実で、騙されたヘグクは柱に縛りつけられ殺されかけるが、村の雑貨店の女主人ヨンジに助けられる。ソンベは火事にまきこまれ焼死する。

 ヘグクが原因で左遷されられた検事のパク・ミヌクは、ヘグクの頼みで調査を始める。すると村長--かつてのチョ・ヨンドク刑事--が不動産をあくどく買いあさり、議員などに賄賂を贈っていることや、過去に祈祷院で信者27人全員が殺され、院長が自殺したとされる事件があったことがわかる。
 ヘグクに会いに村にやってきたパク検事を見て、村長の使い走りのドクチョンが村長の命令で汚れ仕事をやってきたことを白状する。翌日、ドクチョンは村長に呼び出される。

 死体で発見されたドクチョンの姿を見て、ヘグクは村長の家に行く。
 パク検事は撤収命令を無視して村に乗り込み、村長の贈賄の証拠書類を確保する。それを知った村長はピストル自殺をする。

 事件後、村を去ったヘグクは村を再訪する。山の上にある、今は亡き村長の家からヘグクを遠く見下ろすヨンジの姿を見て、ヘグクは父の死を知らせた電話の声がヨンジのものだったことに気づく。

父モッキョンの死は、結局自然死?自死?ちょっとよく分からなかったです。でもそれをわざわざヘグクに知らせたのはヨンジ。それは自分に代わって村長たちに審判を下してもらうためだったのでしょう。

ヨンジは10代のころ、村の若者たちに強姦されたが、ユ・モッキュンの頼みを聞いた村長たちが復讐してくれたことがあった。それ以来ユを慕いついてきたのだが、ユを目障りに思う村長たちに「ユを殺す」と脅され、夜な夜な彼らのなすがままになっていたのです。

村人の慰み者にされる生活に絶望して、ヨンジがモッキュンを死に至らしめた?そういうふうにも取れるラストでした。まさに、「事件の陰に女あり」ですな。

祈祷院の集団殺人の真相もよくわからなかった。村長が犯人らしいけど、動機がよく分からなくて・・・。ただ、「祈祷院に行けば、ユ先生に贈り物があったのに」と村長が言ってたけど、モッキュンのために殺した・・・ってこと?

全体としてモヤっとする映画でしたが、パク・ミヌク検事役の人(ユ・ジュンサン)、好みの顔だったわ~。自分を左遷させたヘグクに悪態をつきながらも、体の心配をしてやったりして優しいの。なかなかいい眼鏡男子だ。

ジョナサン・リテル著『慈しみの女神』感想

図書館の貸し出し期限までに読み終えるために、大急ぎで目を通した程度ですが、感想です。

【送料無料】慈しみの女神たち(上)

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元ナチ親衛隊の将校の回想録、という形をとった小説。なぜこんな残酷(であるだろう)物語にかくも美しい題名がついているのか?

「慈しみの女神」というのは、ギリシャ悲劇に由来します。

情夫と共謀して父アガメンノンを殺した母に復讐を、と姉エレクトラに懇願され、母親殺しの罪を犯したオレステスは、罪悪を憤るエリニュエス(復讐の女神たち)に追われた挙句、女神アテナの取り成しによって、エリニュエスに赦される。そしてエリニュエスはエウメニデス(慈しみの女神)に変わった、というもの。

主人公の親衛隊将校としての行動がメインとして語られる一方で、このギリシャ悲劇が、私的な、家族の物語として挿入されています。

マクシミリアン(マックス)・アウエは、ナチス親衛隊の将校として、ウクライナで「特別活動集団(アインザッツグルッペEinsatzgruppe)」に所属、ユダヤ人虐殺に携わる。
しかしそのことで精神を病み、クリミアに療養に行かされる。その後、カフカス侵攻に携わるも、上官の不興を買い、スターリングラードに配転になる。そこで頭に弾丸を受けるが、奇跡的に助かり、ベルリンに戻る。

夫とともにベルリンにやってきた、双子の姉ウナが「会いたい」と言ってきた。子どものとき、一緒に寝ているのを見つかり二人は引き裂かれたが、アウエは今でもウナを女性として愛していた。
同性愛者でもあるアウエは、行為に及ぶときに受身側を選ぶことで彼女と同化できると自分に思い込ませていた。
ウナは「あれは子どもの遊びだった」と言い、姉としての立場をくずさず、アウエの想いは報われることはなかった。

そんなとき母親を思い出し、思いたって南フランスに住む母親に会いに行く。ドイツ人の父とフランス人の母との間に生まれたアウエだったが、幼い頃に父親は失踪してしまった。幼子を抱えた母は、モローというフランス人の実業家と親しくなり、父親の死亡を裁判所に申し立てた後、再婚した。
アウエは、母が父を裏切ったと思い憎んでいて、もう何年も母とは会っていなかった。

母の元には、双子の子どもがいたが、その身元については口を濁すばかりだった。
ある朝アウエが目覚めると、義父モローと母が死んでいた。アウエはすぐさま家を立ち去る。
(後から分かったことだが、双子たちも姿を消していた。)

ベルリンに戻ると、今度はアイヒマンの下でユダヤ人労働者の問題に携わるようになり、アウシュヴィッツや各地の収容所を視察して回る。

そんな中、刑事が母殺しの容疑者としてアウエを訪ねて来て・・・。


いや、上手いですね。
主人公をあちこち配転させることで、ポーランドやウクライナでのユダヤ人虐殺や、スターリングラードの戦い、カフカス侵攻やアウシュヴィッツ、ベルリン陥落など、歴史上の出来事や人物を無理なく登場させています。ある意味サービス満点。歴史家も唸るほど史実に沿っているとのこと。(もちろんアウエは架空の人物だけど・・・。)


そしてもう一つの軸、ギリシャ悲劇を取り入れた家族関係の部分は推理小説のよう。

結局、母と義父を殺した犯人は誰なのか、母のもとにいた双子の正体やその行方は、などに対して憶測が述べられるだけで明らかにされず、尻切れトンボな終わり方であると言えます。

しかしその唐突な終わり方がギリシャ悲劇ッぽい、と言えなくもないかも。


それにしても、神出鬼没のベルリンの刑事コンビ、クレメンスとヴェーザーが、アウエ=オレステスを追うエリニュエスを象徴していたのかな・・・?

「ホレンディッシェ・カカオ・シュトゥーベ」のイングワークーヘン

「ホレンディッシェ・カカオ・シュトゥーベ」の新作は、生姜(イングヴァーIngwer)のケーキ!ドイツ本国で賞を取ったお菓子だそうです。

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まるでかまぼこのようなフォルムの、しっとりしたパウンドケーキです。

さわやかな生姜の香り、まわりにアーモンドと生姜のスライス、しっとりした生地の中に入っている、レモンピールと生姜ピール(?)がシャキシャキしてます。

かなりおいしいです。

生姜ブームの日本で、なぜ生姜を使ったチョコやケーキがないのか疑問ですが、こんなにおいしいんだもの、他でも売り出してくれないかしら。


今、「ホレンディッシェ(以下略)」のお店では、バレンタインギフトに最適な、手造り陶器に入ったチョコ(8個いり・2,625円~)を発売しています。陶器も小皿とか木靴の形とかいろいろあって楽しい~。
「自分チョコ」として買おうか迷いましたが、
いろいろお金を使ったばかりだし、今回は我慢、我慢。

m-soeur のアクセサリー・2個目

新宿に行ったので、「m-soeur」に寄って、以前買ったヘアクリップと同じ色味のヘアクリップを購入しました。

小ぶりなので、さりげなく着けられそう。

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一つを髪に、一つをショールに着ける、という組み合わせもよさそう。これが似合いそうな薄手のショール、探してこなきゃ。

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