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2012年3月

クヌートの妹「アノーリ」、屋外デビュー!

クヌートの腹違いの妹「アノーリ」のことを以前ご紹介しましたが、このたび初めて屋外に出ました。


Die kleine Eisbärin Anori durfte am Donnerstag zum ersten Mal in ein kleines Außengehege im Wuppertaler Zoo.

ヴッパータール動物園のホッキョクグマの女の子「アノーリ」が火曜日に初めてお外に出ました!

Natürlich war Mama Vilma mit dabei - die beiden haben seit Anoris Geburt am 4. Januar in der Bruthöhle gelebt.

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もちろんヴィルマお母さんと一緒。2匹は1月4日のアノーリの誕生以来ずっと産室で暮らしていました。

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動画も見ましたが、ママべったりだけどなかなか好奇心旺盛なお嬢ちゃんのようです。

クヌートに似てる・・・かな?

まあ、クヌートはクヌート。アノーリはアノーリですよね。

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RPONLINEの記事
http://www.rp-online.de/bergisches-land/freizeit/freizeit/suesse-eisbaerin-anori-entdeckt-die-welt-1.2773233

DVD『白いリボン』感想

『ピアニスト』のミヒャエル・ハネケ監督のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。



1913年7月、北ドイツの小さな村。ドクターが自宅前に張られた針金のせいで落馬し、入院する。それが一連の不可解な事件の始まりだった。
牧師の娘クララと弟マルティンは帰りが遅くなり、父親から「白いリボン」を巻くように言われる。白いリボンは「純真無垢」を表し、子どもたちへの戒めとなるものだった。
翌日、男爵の家の製材所の床が抜け、そこにいた小作人の妻が亡くなる。教師は、男爵家の乳母エヴァと初めて言葉を交わす。

秋、男爵家で収穫祭の宴が行われている頃、小作人の長男マックスは、男爵家のキャベツ畑を荒らしていた。さらにその夜、男爵家の長男ジギが行方不明になり、暴行を受けた状態で見つかる。後日、男爵夫人は子供たちを連れ村を出てイタリアに向かう。エヴァは男爵家をクビになり、実家に帰る。

ドクターが退院した。隣に住む助産婦と愛人関係にあったが、成長した自分の娘に手を出すようになる。

冬、次々に起こった事件は一向に解決しない。さらに、部屋の窓が開いていたため家令の赤ん坊が風邪をひくという出来事も起こる。

エヴァが町で働くことになり、教師は求婚に行くが、父親から1年待つよう言われる。

ある夜、男爵家の納屋が火事になり、小作人が首を吊って死んでいるのが見つかる。ドクターは助産婦に、一方的に別れを告げる。

春、男爵夫人は子供と新しい乳母を連れ、戻ってくる。
教師は家令の娘エルナから、助産婦の息子カーリが酷い目に遭う夢を見たと聞かされる。その後、カーリが失明するほどの大怪我を負って発見される。

自分の息子たちがジギを川に突き落としたことを知った家令は、杖で体罰を加える。

サラエボで大公が暗殺され、戦争の機運が高まっていた。助産婦は「カーリの事件の犯人が分かった。街の警察に行く」と言って、その後戻ってこなかった。そして同時にドクターと子供たちの姿が消えた。一連の事件は彼らの仕業だと噂が広がる。


語り手は教師。
冒頭、「これが真実なのか自信がない、未だ解かれない謎もある」といっているとおり、犯人は解明されない。動機も分からない。

ただ、どうも村の子どもたちが事件に関与しているらしい。
キャベツ畑の事件や納屋の家事など、犯人が分かっているものもありますが、ドクターの落馬事件やカーリの暴行事件などの後に、子どもたちの不自然な動きがあったりします。

子どもたちの関与を疑った教師は、彼らに理由を聞いたり、父親である牧師にそのことを話すけど、結局追求しきれず、徴兵と結婚を機に村を離れます。


腕や髪に巻かれた白いリボンは、子どもたちにとっては「抑圧」の象徴。
抑圧された不満の捌け口を、小さな子どもや障害者に求めたとしたら。
エルナは犯人を知っていて、それでも自分が密告したとバレルと自分も酷い目に遭うから、「夢で見た」と言いながら教師にSOSを出したのでしょう。

この抑圧された状態が「当時の我が国そのものなのだ」と語り手のセリフがあったり、解説などで「この子どもたちが大人になった時代にナチスが台頭した」とかかれたりはしているけど、あまりそういうことを暗示させるようなものはなかったな。

2時間半の長い話で、しかもモノクロ映像の作品でしたが、不思議と目が離せず、眠くなりませんでした(笑)。

公式サイト:http://www.shiroi-ribon.com/

回転寿司デビュー!

この歳になるまで、回転寿司に行ったことがなかったんですが(家族で外食の習慣もなかったし、一人で入るお店でもないしね~。)、先日職場の人に連れてってもらって「回転寿司デビュー」してきました。

初めて店に入って、思わず「回っている!」と呟いたり、席についてからも、ベルトコンベアー(?に乗って次々に回ってくる寿司に目が釘付け。
挙句、備え付けのお茶パックにまで「お~」と感激していたので、周囲の失笑を買いましたよ。

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何を食べたんだったかな。
あぶりトロ、なめろう、いくら、いさき、玉子焼きなどなど・・・。
お寿司のほかにも、茶碗蒸しやパフェなんかもメニューにあるのね。

シューアイスの天ぷら、というのを食べてみました。どんなものかとワクワクして来るのを待っていましたが、さすがにアツアツではなかったわ。塩をかけて食べるんですが、これが意外に合う!

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そんなこんなで、調子に乗って9皿も食べてしまいました。

クヌートの一周忌

あの日から1年が経ちました。クヌートが突然逝ってしまってから・・・。

1年前の2011年3月19日、クヌートが突然くるくる回りだしたかと思うと池に落ちそのまま死亡しました。
原因は、ウィルスが脳を冒したためといわれています。(まだそのウィルスは特定されていません)

「一周忌」の前日、18日の日曜日には多くの人がベルリン動物園を訪れ、クヌートの死を悼みました。
クヌートがいたシロクマ舎の前に薔薇の花やクヌートが好きだったクロワッサンが供えられてました。

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写真はTagesspiegelの記事から


そういえば、クヌートの剥製がベルリン自然博物館に展示されるという話、どこまで進んだのでしょうか。

3月16日付のTAGESSPIEGELの記事によると、現在クヌートの骨は研究所に、毛皮はインヴァリッド通りの博物館の冷暗室に保管されているようです。残りの部分については、標本作りの専門家がDermoplastik(皮膚形成術?)を使って復元するとのこと。
そして来年以上「自然の世界Wert der Natur」というテーマで特別展を開くようです。


クヌートの異母兄弟、ヴッパタール動物園のアノーリAnoriについては、2月14日付のニュースで「目が開きました」と報告があって以降、何の情報もアップされていないですね。時期的に、まるでクヌートの生まれ変わりのように生まれたアノーリだから、動物縁側も無用なフィーバーを警戒しているのかな。なんにせよ、希少なホッキョクグマの赤ちゃんなので健やかに育っていって欲しいです。


DVD『英国王のスピーチ』感想

 


 幼い頃から吃音に悩む英国王ジョージ5世の次男、ヨーク公ジョージにとって、公務でのスピーチは苦痛でしかなかった。何人もの言語聴覚士から治療を受けたが、一向に改善しなかった。

ある日、妻のエリザベスはスピーチ矯正の専門家、ライオネル・ローグのもとへ夫を連れていく。ローグは、診察室では私たちは平等だと宣言、ヨーク公を「バーティ」と愛称で呼び、自分のことを「ライオネル」と呼ぶように伝える。いったんは「ローグの治療は自分には合わない」と治療を放棄したジョージだったが、しかしどうしても吃音を克服しなければならないと、再びローグを訪ね、その日から彼の指導のもとユニークなレッスンに励むのだった。ローグはジョージと話していく中で、彼の吃音が利き手やX脚の矯正など、抑圧された幼児期によるものだと気づく。

 1936 年、ジョージ5世が亡くなり長男のエドワード8世が即位する。しかしかねてからアメリカ人で離婚暦のあるウォリス・シンプソンと交際していたエドワードは、王位よりも恋を選び、1年もしないうちに退位する。
 ジョージは望まぬ座に就くが、ジョージはライオネルの助けを借り、戴冠式のスピーチは成功に終わる。
そんな中、ヒトラーの率いるナチスドイツと開戦。王は国民の心をひとつにするため、渾身のスピーチに挑む……。

これは実話をもとにした話だそうです。
実績は折り紙つきだけど、無名のオーストラリア人、言語療法の研修も受けていない、正式な免許も持っていない男がどんな経緯で王族の治療をすることになったのか・・・。(映画ではエリザベスが言語療養士協会の会長から紹介されて、ってことでしたが。)

クライマックスのスピーチも、決して流暢ではなかったけど、言葉一つ一つをかみ締めるような、真情にあふれるものでした。

私も口下手で人前で話すのは苦手です。話している自分の声を聞いているうちに余計アガッてしまうんですよ。ローグがジョージにヘッドフォンで大音量の音楽を聞かせながら音読させる、という治療を施していましたが、自分のことを意識しすぎるとよくないんだな~と思いました。

ローグ役のジェフリー・ラッシュがよかったです。『シャイン』の人ですよね。
スピーチが終わった後、ジョージの自信に満ちた顔を見て自分の役割が終わったことを悟る。そして王が「わが友よ」と呼ぶのとは反対に、「バーティ」ではなく「陛下」と呼びかけるところ、さみしさと安堵が入り混じったような表情が特に印象的だった。

スピーチの場面でバックに流れていた曲(ベートーヴェン交響曲第7番第2楽章)、『THE FALL 落下の王国』でも流れていましたね。

公式ホームページ:http://kingsspeech.gaga.ne.jp/


クヌートの記念硬貨発売!

国立ベルリン造幣局(Staatliche Münze Berlin)から、クヌートの記念硬貨が発売されました!

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このたび発売されたのは、先日デザインが決まって夏に完成予定の、クヌートの記念碑をモチーフにしたもの。(写真は、国立ベルリン造幣局のHPから)

裏面は、ベルリン市の紋章です。

価格は12ユーロ。そのうち1ユーロがベルリン動物園に寄付されます。

オンラインショップでも買えるようです。

国立ベルリン造幣局:
http://www.muenze-berlin.de/shop/action/

クヌート記念硬貨のページ:

http://www.muenze-berlin.de/shop/action/page/16076/Knut--der-Traeumer

国立ベルリン造幣局には他にも、クヌートをモチーフにした記念硬貨があります。

仔熊のときのクヌート:
http://www.muenze-berlin.de/shop/action/page/15321/KNUT-wird-versilbert

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1歳のときのクヌートとトーマス・デルフラインさん

http://www.muenze-berlin.de/shop/action/page/16065/Knut-mit-Thomas-Doerflein

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カルロス・バルマセーダ著『ブエノスアイレス食堂』感想

『ブエノスアイレス食堂』という、一見のどかな、街の片隅にあるような食堂を舞台にしたある家族の物語を想像させるような題名なのに。なにか事件が起こるのは分かってましたが。

まさか 食 人 鬼 の話だとは、思いもよりませんでしたよ。


 冒頭、1979年、骸骨となった母親マリナの死体と、その隣に横たわる赤ん坊セサル・ロンブローソが、マル・デル・プラタの「ブエノスアイレス食堂」で発見された。
 イタリア移民の双子カリオストロ兄弟は、アルゼンチンのマル・デル・プラタのホテル厨房で働くマッシモ・ロンブローソの薫陶を受け、『南海の料理指南書』を執筆した。双子は1911年に「ブエノスアイレス食堂」を開店するが、相次いで死亡。そのうち第一次世界大戦が勃発し、双子の親戚シアンカリーニ一家が食堂を継ぐが、やがて軍事クーデタが起き、食堂は閉鎖される。
 間もなく食堂は再開されるが、ペロン政権が軍事クーデタで倒れ、縁のあった食堂は暴徒に放火され、消失する。そして1978年、食堂を継いだものの亡くなった、ロンブローソの末裔と結婚していたマリナは、新しい命を宿していた。

その赤ん坊セサルは長じて天才料理人となるが--。

たしかに「街の片隅にあるような食堂を舞台にしたある家族の物語」ではありますね。イタリア人移民の苦難の歴史と、アルゼンチン軍事政権下における悲劇が、「食堂」がたどった数奇な運命に密接に絡んでいます。

セサルはまず初めに自分と対立した料理長を殺し、養母の手にかかった養父の死体を始末した。そして「失踪した」ことになっている料理長や養父のことで、探りを入れてきた警部の肉を食事会で供する。さらには恐怖の余り自分を拒んだ養母まで・・・。

人肉を食べたくて殺した、というのではなく、まさに「片付ける」ために殺して、食べる。セサルが何を思いそうしたのか、という説明は一切なし。

パトリック・ズュースキントの『香水』を思い出しました。あれの主人公は理想の香水を作るために殺人を犯すのですが、そのことに何の呵責もないところとか、似ているな~と思いましたね。

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