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DVD『白いリボン』感想

『ピアニスト』のミヒャエル・ハネケ監督のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。



1913年7月、北ドイツの小さな村。ドクターが自宅前に張られた針金のせいで落馬し、入院する。それが一連の不可解な事件の始まりだった。
牧師の娘クララと弟マルティンは帰りが遅くなり、父親から「白いリボン」を巻くように言われる。白いリボンは「純真無垢」を表し、子どもたちへの戒めとなるものだった。
翌日、男爵の家の製材所の床が抜け、そこにいた小作人の妻が亡くなる。教師は、男爵家の乳母エヴァと初めて言葉を交わす。

秋、男爵家で収穫祭の宴が行われている頃、小作人の長男マックスは、男爵家のキャベツ畑を荒らしていた。さらにその夜、男爵家の長男ジギが行方不明になり、暴行を受けた状態で見つかる。後日、男爵夫人は子供たちを連れ村を出てイタリアに向かう。エヴァは男爵家をクビになり、実家に帰る。

ドクターが退院した。隣に住む助産婦と愛人関係にあったが、成長した自分の娘に手を出すようになる。

冬、次々に起こった事件は一向に解決しない。さらに、部屋の窓が開いていたため家令の赤ん坊が風邪をひくという出来事も起こる。

エヴァが町で働くことになり、教師は求婚に行くが、父親から1年待つよう言われる。

ある夜、男爵家の納屋が火事になり、小作人が首を吊って死んでいるのが見つかる。ドクターは助産婦に、一方的に別れを告げる。

春、男爵夫人は子供と新しい乳母を連れ、戻ってくる。
教師は家令の娘エルナから、助産婦の息子カーリが酷い目に遭う夢を見たと聞かされる。その後、カーリが失明するほどの大怪我を負って発見される。

自分の息子たちがジギを川に突き落としたことを知った家令は、杖で体罰を加える。

サラエボで大公が暗殺され、戦争の機運が高まっていた。助産婦は「カーリの事件の犯人が分かった。街の警察に行く」と言って、その後戻ってこなかった。そして同時にドクターと子供たちの姿が消えた。一連の事件は彼らの仕業だと噂が広がる。


語り手は教師。
冒頭、「これが真実なのか自信がない、未だ解かれない謎もある」といっているとおり、犯人は解明されない。動機も分からない。

ただ、どうも村の子どもたちが事件に関与しているらしい。
キャベツ畑の事件や納屋の家事など、犯人が分かっているものもありますが、ドクターの落馬事件やカーリの暴行事件などの後に、子どもたちの不自然な動きがあったりします。

子どもたちの関与を疑った教師は、彼らに理由を聞いたり、父親である牧師にそのことを話すけど、結局追求しきれず、徴兵と結婚を機に村を離れます。


腕や髪に巻かれた白いリボンは、子どもたちにとっては「抑圧」の象徴。
抑圧された不満の捌け口を、小さな子どもや障害者に求めたとしたら。
エルナは犯人を知っていて、それでも自分が密告したとバレルと自分も酷い目に遭うから、「夢で見た」と言いながら教師にSOSを出したのでしょう。

この抑圧された状態が「当時の我が国そのものなのだ」と語り手のセリフがあったり、解説などで「この子どもたちが大人になった時代にナチスが台頭した」とかかれたりはしているけど、あまりそういうことを暗示させるようなものはなかったな。

2時間半の長い話で、しかもモノクロ映像の作品でしたが、不思議と目が離せず、眠くなりませんでした(笑)。

公式サイト:http://www.shiroi-ribon.com/

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