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DVD『ミケランジェロの暗号』感想

自分の映画レビューを見ると、ナチスドイツ時代の映画がずらり・・・。
ちゃんと、ハリウッドの肩のこらないラヴストーリーとか見ているのよー、ただ感想を書くまでもないから書かないだけで。
このままでは「戦争オタク」と思われてしまう・・・(笑)。
そんなことを言っておいて、今回紹介するのは『ヒトラーの贋作』のスタッフが贈る痛快ミステリー。


1943年。2人のSSとユダヤ人を乗せた飛行機が、パルティザンによって墜落した。話は5年前に遡る。

1938年、ナチスの影が忍び寄るウィーン。ユダヤ人画商一族・カウフマン家が所有する、ミケランジェロの素描。それは400年前にヴァチカンから盗まれたと言われていた。
ある日、一家の息子ヴィクトルは、家族同然に育った使用人の息子ルディに絵の在りかを教えてしまう。
ナチスに入党したルディは、それを密告。一家は絵を没収され、収容所送りとなる。

5年後、ナチス・ドイツはムッソリーニ率いるイタリアとの同盟関係の修復のため、その絵をイタリアへ贈ることになった。しかしイタリア側の鑑定家から「贋作」と指摘される。
1週間以内に「本物の絵を用意しろ」とルディに指令が下るが、本物の絵をどこかに隠したヴィクトルの父親はすでに収容所で死亡。
ヴィクトルもその在りかを知らなかったが、知っているフリをして、「母の命の保障と引き換えに絵の在りかを教える」という危険な賭けに出る。
そしてルディがヴィクトルをベルリンまで連行しようとして、墜落事故にあったのだった。

上手くルディをだましてナチスの制服を取り上げたヴィクトルは、それを着てルディに成りすますことに成功。婚約者レナを巻き込んで母をスイスに連れ出すことは出来たが、途中でバレて、ヴィクトル自身はウィーンに連行される。約束の時間まであと3時間。家捜しの末、ミケランジェロの絵は見つかったが、イタリアではムッソリーニが失脚し、絵は不要になってしまった。

戦後、ヴィクトルから譲り受けた画廊でルディがオークションを行う。目玉はミケランジェロの絵だ。そこに現れたのがカウフマン一家。「父親の肖像画を買い戻したい」。ルディはそれを進呈する。その直後、鑑定家から「このミケランジェロの絵は贋作だ」という発言があり、会場は騒然となる。そして父親の肖像画を手に悠然と去るヴィクトルの姿があった。

本物の絵はどこにあるのか?
父親が残した謎のメッセージが、ヒントになっています。早い段階で、絵の在り処はわかっちゃうんだけど、ナチス相手のヴィクトルの駆け引きがこの映画のキモです。

ルディも根っからの悪人と言うわけではなく、裕福なヴィクトルに対してコンプレックスを抱いていた貧乏な青年が「チャンスをやる」という誘いに、考えもなく飛びついただけのこと。それが分かっているからこそ、ヴィクトルも兄弟同然のルディを見捨てられず、困難な状況の中、二人助かる道を模索しています。

「ユダヤ人」として非道な目に遭わされる踏んだり蹴ったりのルディですが、ヴィクトルを見逃すことを条件に画廊を譲ってもらったり、戦後はヴィクトルのふりをして連合軍の「ナチス狩り」を逃れたり、けっこうちゃっかりしています。
原題は"Mein bester Feind"我が最良の敵ですが、なるほどねー。ラストのルディの「そうきたか!」という表情には惚れ惚れしました。

ナチス時代のユダヤ人を「収容所で虐げられている苦難の民族」というステレオタイプな描き方はしたくなかった、という監督の言葉どおり、ヴィクトルのしたたかさ、しなやかさは、「ナチス映画」の中は異色かもしれませんが、それはそれとして良質のエンターテイメントであることは間違いないです。

公式ホームページ:http://code-m.jp/

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コメント

えらいごぶさたしとります。
映画とはぜんぜん関係あらしまへんけど、ドイツサッカーチーム、気張ってはりますね。
今年は優勝狙えるんやないかと。
クローゼも復調して来とるみたいやし。
なんかビシッと決めて欲しい所ですね。
ほなまた。

yanoschさま、おひさしゅうございます!
お仕事、忙しいんやろな~とお察しいたします。

今年のドイツ、ほんま優勝いけるんやないかと思うとりますわ。
準決勝の対戦相手はイタリアやけど、今年のドイツは負けへんで!と、一人で鼻息荒く見守ってますのや。

ほなさいなら。また来たってや。

(↑すみません。似非関西弁で。)

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