サンティアーゴ・パハーレス著『螺旋』感想
最近ラテン文学が元気いいなあ。旅先に持っていって読みたいような1冊です。ちょっと重いか。
![]() 【送料無料】螺旋 |
「「君にはトマス・マウドを見つけ出してもらいたい」出版社社長から大ベストセラー小説『螺旋』の作者を発見せよとの極秘指令を下された編集者ダビッド。 彼は作家がいるとされる村に向かう。一方、麻薬依存症の青年フランは、盗んだバッグに入っていた『螺旋』を読み始めるのだが……。正体を明らかにしない謎の作家、トマス・マウドとは何者なのか?二つのストーリーが交錯する時、驚くべき事実が明らかになる!」
(出版社ホームページより)
ある事情から、どこの誰かも分からず、出版社社長でさえも一度もあったことのない作家。
カモフラージュのため、「休暇」と称して妻を伴って村を訪れたダヴィッド。「指が6本ある」という特徴からすぐに見つかるかと思いきや、その村には6本指の家系があって村人の何人かにひとりは6本指だったのだ。そのうちに妻に目的がバレて怒った彼女は先に帰ってしまう。
マヌケな素人探偵ダヴィッドの話と、ヤク中のフランの話が並行して進んでいきますが、この構造も「螺旋」なのかな。
「トマス・ラウド」の正体が病に倒れた女性、かとおもいきや最後にドンデン返しがあるのですが、ひねりすぎの感も。面白かったけど。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ジャスティナ・ブレイクニー著『ボヘミアンスタイルのインテリア 心がときめく、自分らしい部屋のつくり方』感想(2020.01.18)
- 江川卓著『謎とき 罪と罰』(2019.01.20)
- ベルンハルト・シュリンク著『階段を下りる女』感想(2019.01.14)
- W.G.ゼーバルト『アウステルリッツ』(2018.01.07)
- カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』感想(2016.01.23)
コメント