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フェルディナント・フォン・シーラッハ著『罪悪』感想

ナチスの幹部を髣髴とさせる名前だな~、と思ったら孫だった。刑事事件専門の弁護士として活躍する傍ら書いた小説がドイツでベストセラーに。本作は『犯罪』に次ぐ第2作目の短編集。
図書館で予約を入れてから半年して順番が回ってきました。

街のおやじバンドの面々が、地域のお祭りで起こした集団レイプ事件(『ふるさと祭り』)、秘密結社イルミナティにかぶれた男子寄宿生たちの、“生け贄”の生徒へのイジメが引き起こした悲劇(『イルミナティ』)など、実際の事件に想を得て書き上げた15の物語。
みんな普通の、どこにでもいる人だったはずなのに、罪を犯してしまう。舞台を日本に置き換えても全然違和感ない。
淡々とした語り口で、あっさり読めるけど、人の心の闇をえぐるような、後味の悪さが残るというか。
救いのない話が多い中、DVを受け続けた妻が夫を殺めた事件で、裁判長が実に粋な計らいをする『清算』が一番面白かった。

シーラッハ氏のホームページによると、“ Carl Tohrbergs Weihnachten”(『カール・トーアベルクのクリスマス』)と言う短編集が本国で出たばかり。ベルリンのパン屋のカール・トーアベルクが日本人バイオリニストの恋人のために、最高のトルテを焼こう、という話のようです。明るい話なのかしら。翻訳が待たれます。

第1作『犯罪』も予約待ちしているところなので、早く読みたいです。

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