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DVD『おじいさんと草原の小学校』感想

なんかこう、すがすがしい映画が見たいな~、と思って借りたものですが、予想以上に深くて感動的だった。

アフリカ大陸ケニア。
イギリスの植民地支配から独立を勝ち取った39年後の2003年、政府がついに無償教育制度をスタートし、田舎の小学校の前には何百人もの子供たちが押し掛けた。その中にただ一人、老人の姿が。今まで教育を受ける機会がなかったマルゲは、“文字を読みたい”一心で、馬鹿にされながらも、何キロもの道のりを学校まで来ては門前払いされる日々を繰り返していた。そんな彼の情熱に突き動かされた若い女教師ジェーンは、周囲の反対を押し切り、マルゲの入学を認めさせる。
6歳の子供たちに交じり、初めて学ぶことの楽しさを体験するマルゲ。だが、50年前の悪夢は、毎夜彼を苦しめ続けた。独立戦争の戦士として闘い、愛する妻子や仲間を目の前で虐殺され、強制収容所で拷問にかけられた日々…。過去に打ち勝つため、未来を変えるため、マルゲは勉強を続ける。その情熱は、歴史を知らない幼い級友たち、そして政府までも動かしていく。(公式サイトより)

http://www.klockworx.com/movies/movie_168.html

84歳という、世界最高齢で小学校に入学したとしてギネス認定された、キマニ・マルゲの実話を元にした物語です。

晴れて入学を許されて、小文字の「a」や数字を覚えたときの嬉しそうなこと。
私もピアノを習い始めたばかりのころ、右手と左手が別々に動かせる(笑)ようになったときは嬉しかったな~。

「84歳の小学生」は国中の話題になり、ついには世界各国から取材が殺到することに。その一方で老人と子どもを一緒に学ばせることに対して、周囲の反発が強まっていき、ついにジェーン先生は遠い学校に転勤させられます。

いつしかマルゲを慕うようになっていた子どもたちは、ジェーン先生の転勤を不満に思い、新任の先生に対して「暴動」を起こし、それにビックリした先生は帰ってしまいます。
そしてマルゲも、単身ナイロビに乗り込み、議長に「子どもたちにジェーン先生を帰してくれ」と嘆願します。

マルゲが文字を読めるようになりたいと願った理由は、政府から1通の手紙が来たことも一つあると思います。政府が何を言ってきたんだ、これだけは自分で読んでちゃんと理解しなきゃ、と思ったのでは。

嘆願に動かされて、ジェーン先生は学校に戻ってきます。マルゲは自分で手紙を読むことを諦め、先生に読んでもらって学校を去ろうとします。
手紙には、収容所で英国から虐待を受けたマウマウ団のメンバーは政府に賠償を求めることができる、というものでした。

おじいさんになっても学ぼうという意志をもつなんてすごい!見習わわなくちゃ!というだけの映画ではなくて、ケニアという国の闇や傷を抉り出すような映画でした。ケニアの独立は、自由のために立ち上がった人々の犠牲の上に成り立ったのだ――そんな深いメッセージがこめられていました。

私の父も後記高齢者なのに放送大学で学び続けていますが、いくつになっても学ぶ姿勢は見習いたいと思います。

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