最近のトラックバック

« 今年の桜 | トップページ | フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』感想 »

DVD『ぼくたちのムッシュ・ラザール』感想










モントリオールの小学校。
ある冬の朝、牛乳当番で早めに登校したシモンは、教室で担任の女性教師、マルティーヌが首を吊って死んでいるのを発見してしまう。

子どもたちはショックを受け、学校側は生徒たちの心のケア、後任探しの対応に追われていた。そんな中、アルジェリア系移民のバシール・ラザールが教員として採用される。

ラザールの授業のやり方に子供たちも戸惑っていたが、自分たちと真摯に向き合うラザールを受け入れ、徐々に以前の生活を取り戻していく。

シモンと同じく自殺の現場を目撃したアリスも、ラザールを信頼し積極的に立ち直ろうとするが、やはり担任の「死」が頭から離れない。先生の死を気にしていないフリをするシモンに苛立ちを覚えていた。

一方で、ラザール自身もまた、悲しい過去を乗り越えなければならない状況にあった。

彼の妻は、アルジェリアの政策を批判した本を書き、それのためにテロの犠牲にあったのだった。先にカナダへ来て亡命の申請をしていたラザールは、愛する家族を失い、一人になってしまったのだった。

シモンが、マルティーヌの写真に首吊りの縄を描いた写真を持っていた。そのことで学校は騒然となる。
授業中、アリスがシモンを責めると、泣きながら「僕のせいじゃないよね?」と感情を爆発させる。
マルティーヌが、家庭の問題で悩むシモンを慰め抱きしめたのを、彼が「キスした」と言いふらして、それを苦に自殺したのでは、と彼は一人で悩んでいたのだ。ラザールは「君のせいじゃない」と言って慰める。

ラザールの難民申請が認められた矢先、彼が教壇に立つ資格がないことが学校にばれてしまう。早々に学校を去るように促す校長に、生徒に別れを告げさせて欲しいと懇願する。
そして最後の授業で、彼はさなぎを守ろうとする一本の木の寓話をするのだった・・・。

ラザールの過去については、物語にあまり絡んできません。あくまで子供たちの再生がメイン。
思うに、愛する人を失った子供たちの姿が自分に重なって、教師でもないのに(教師だったのは妻のほうだった)教師だと偽ってでもそばにいって悲しみを分かち合いたかったのでしょうか。

夜の教室で、ひとり故郷の踊りを思い出して踊るラザールの後姿が切なかったです。

公式ホームページ:http://www.lazhar-movie.com/

« 今年の桜 | トップページ | フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』感想 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 今年の桜 | トップページ | フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』感想 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ