最近のトラックバック

« DVD『ミヒャエル』感想 | トップページ | DVD『桃さんのしあわせ』感想 »

DVD『リスボン物語』感想

リスボンつながりで見てみました。

録音技師フィリップ・ヴィンターは親友の映画監督フリードリヒから届いた絵はがきを見つける。「助けてくれ、録音機材をもってリスボンに来てくれ」。
足の怪我をおして車でドイツからフランス、スペインを経てポルトガルへ。途中車が故障してしまうが、何とかリスボンに辿り着く。
しかし家にフリードリヒはいなかった。ヴィンターは家で彼の帰りを待つことにする。

どこからか美しい歌声が聞こえてきた。同じ建物の中で、ポルトガルのフォルクローレのバンド「マドレデウス」がリハーサルをしていたのだった。演奏しているのはフリードリヒに頼まれた、彼の映画のための音楽だと言う。

翌朝、ヴィンターは音を取りに街に出る。編集機に手つかずの撮影済みフィルムが残されていた。サイレント時代の手回しカメラで撮影された、今世紀初頭のような映像で、リスボンの市電や駅の構内が撮されている。
街のざわめきや教会の鐘の音、飛び立つ鳩の羽音。フリードリヒの映像に合わせる音の検討をつけながら、その中に彼の行方を探るヒントが隠されていることに気づく。

マドレデウスのメンバーはブラジルまで長いコンサート・ツアーに旅立っていった。ヴォーカルのテレーザは、フリードリヒの家の鍵をヴィンターに預ける。

そうこうしているうちに足のギブスも取れ、そしてようやく、ヴィンターはフリードリヒを発見する。ビデオ・カメラを背中に吊るして、背後に向けて撮影しているようだ。
後を追ってフリードリヒをつかまえると「映画の撮影はとっくに断念した。」と言う。
そしてヴィンターを廃墟になった映画館に案内し、自分の夢を語るのだった。

今では「映像」に、あまりにも人の意思が入り過ぎている。映像の「純粋さ」を取り戻すには、誰の意志にも左右されない映像を撮る必要がある。そのためにはファインダーさえのぞかずに撮影し、撮ってもそれを見ないことだ、と。

フリードリヒの妄想についていけないと感じたヴィンターは、彼の目を覚まそうと、ビデオカメラにメッセージをこめる。「そんなゴミ映像で人生を無駄にするな。人の心を動かす映画を撮れ。もう一度、自分の目を信じるんだ。」

手回しカメラを持ったフリードリヒと録音機を持ったヴィンターの二人で、リスボンの街で撮影を始める…。

昔のヴェンダース映画の常連、リュディガー・フォーグラーが主役で登場。フリードリヒ役の人も、『ことの次第』という映画にやはり映画監督役で出ていましたようです。

リスボンは、海辺の鄙びた田舎町といった風情のところですね。マドレデウスは、一昔前日本でも流行りましたが、きれいな歌声ですね。

« DVD『ミヒャエル』感想 | トップページ | DVD『桃さんのしあわせ』感想 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« DVD『ミヒャエル』感想 | トップページ | DVD『桃さんのしあわせ』感想 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ