DVD『王になった男』感想
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豊臣秀吉の朝鮮侵攻のころの王、光海君は、暗殺の恐怖におびえ、自分に瓜二つの道化師ハソンを影武者として仕立てようと連れてこさせる。その矢先、薬を盛られて重体に陥る。
政敵の目を欺くため、側近の都承旨は王が回復するまで道化師を身代わりに立てることにする。
ハソンは都承旨や内官から政務や宮殿でのしきたりについて教わり、毒見役の少女・サウォルの境遇に同情し目をかけてやる。謀反の疑いをかけられた親友にして王妃の兄を拷問から救い出す。身代わりであることを見抜き刃を向けたト武将にも、「王を守るべき護衛が、王の許しを得ずに死ぬのは許さぬ」と自決を阻む。
こうして「王」として振る舞ううちに、次第に真の「王」として目覚めていき、周囲の者もハソンに心を寄せていくようになる。
北人派である王妃を廃妃にせよと西人派の重臣たちが迫るなか、王は王妃の手を取って宮殿中を逃げ回る。
とうに心は離れてしまったと思っていた王からの熱い言葉に、王妃の心は揺れる。
「今いる王は偽物では?」という噂が広まるなか、重臣たちは毒殺を企てる。しかし死んだのは、王を慕ってそれが毒だと知りつつも自ら毒を仰いだサウォルだった。ハソンは逆上し、容疑者を残虐な拷問にかける。
実は半月ほどして意識が回復していた光海君だったが、そのまま隠れ家に潜み様子を見ていた。暴虐な光海君よりも、民のことを考えるハソンに「王」としての資質を認めた都承旨は、ハソンに「王になりたいか?」と問う。
暗殺が失敗したことを知った重臣たちは兵を率いて王宮殿に乗り込み、「本物ならば胸に矢傷があるはずだ」と王の胸元をはだけさせる。するとそこには矢傷が――。
ビョンホンさん、生まれは低いけれど高貴な魂を持った純朴な青年と、冷酷な王の二役
を演じ分けて素晴らしかった。粗野で無知な若者が、洗練された所作となり、真の「王」としてだんだんと成長していくのが表情だけでわかったし。
重厚な時代劇かと思いきや、コメディ要素満載の映画でした。王宮殿にトイレはなく、その都度女官を呼んで処理してもらうとか、「宦官は小便をどうやってするのか」と聞いたりとか、ハソンと都承旨が、席を入れ替えよとするたびにぶつかるとか。・・・ちょっとベタすぎてそんなに笑えなかったけど。
『トンイ』でヒロインを演じたハン・ヒョジュさんも、薄倖の王妃役で出ています。
才気煥発で、太陽のように輝くトンイとは雰囲気が違ってて、王妃は月の光のような清らかさと、耐え忍ぶ芯の強さをもつ女性に描かれています。これもまたよし。
内官が、『トガニ』で生徒を性的虐待する校長と同じ役者さんだったのがびっくり。時代劇で衣装が全然違うっていうのもあるけど、全然わからなかったわ。
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