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DVD『ある愛へと続く旅』感想

よくよく考えれば、ひどい男だ。

ローマで暮らすジェンマは、サラエボに住む友人ゴイコから電話を受ける。写真家だった夫ディエゴの写真を展示するから来ないかと・・・。ジェンマは16歳になった息子ピエトロと一緒にサラエボへ向かう。

1984年。卒論のテーマに選んだ詩人のことを調べるために、ジェンマはサラエボにいた。ガイドのゴイコの紹介で、アメリカ人の写真家ディエゴと運命的な出会いを果たし、夫婦となる。しかしジェンマは子どもの産めない体だということがわかる。

民族が入り混じるサラエボでは、それぞれの民族が独立を主張し、一触即発の状況にあった。サラエボの友人たちを気遣った二人はサラエボに向かう。子どもを切望する彼らに、ゴイコは代理母候補としてアスカを紹介する。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が勃発する最中、アスカは男の子を出産。ジェンマはその子を連れてイタリアへ帰国する。しばらくして、ディエゴは死んだという知らせが届いた。

ゴイコは二人を海辺の別荘に招待する。そこには友人たちが集まっていた。そして妻だと言って紹介された女性は――アスカだった。
「息子は渡さない!」と半狂乱になるジェンマに、アスカは事実を告白する。

郊外のペンションでディエゴとアスカが逢っていた日、ディエゴが席をはずしたときに武装グループの兵士が乱入。アスカをレイプして連れ去ってしまう。
ディエゴは武装グループのアジトに乗り込み、大金を払って取り戻したのだった。
妊娠したアスカに、「この子は僕の子とジェンマには言うから」。そしてジェンマに子どもを託したディエゴは、ひとりサラエボに残り、命を絶ったのだった。

1990年代のバルカン半島の民族紛争は、毎日のように新聞やTVで報道されていました。バルカン半島に関する事柄を扱った映画も数多く見ました。こういう、女性が犠牲になるニュースも聞いたことがあります。「民族浄化」の手段としても、レイプは行われていたようです。
あれからもう20年近くたち、すっかり平和になりました。一昨年クロアチアのドゥブロニエスクに行ったけど、そんな戦争があったことなど微塵も感じさせない美しい街でした。

ディエゴは子供がいなくてもいいと思っていたのに、子どもで夫を繋ぎ止めたいと願ったジェンマ。
お金欲しさに「代理母になる」って言ったのはアスカの方だけど、こんなことに巻き込んだせいで・・・って思いがディエゴにはあったんでしょうね。
とはいえ、自分ともジェンマとも血の繋がりのない子を、何も言わずにジェンマに託すっていうのはどうなの?
そして自ら命を絶つというのは、あまりにも身勝手すぎるのではないか。

二人の母は、全てを胸に秘めることにした。何があっても生きていこうという強さを感じました。

ジェーン・バーキンが精神科医役でチョコっと出ています。ひどく歳を取ってて、別人のようだった・・・。

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