最近のトラックバック

« 「邪悪なハンコ屋 しにものぐるい」でイラスト入りの認印を作りました。 | トップページ | 彼岸花 »

DVD『アンナと過ごした4日間』感想

ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督が17年ぶりに手がけた異色のラブ・ストーリー。独身中年男の不器用な愛の暴走を、絵画的な映像美で綴る。

ポーランドのさびれた地方都市。レオンは病院の火葬場で働き、年老いた祖母と2人で暮らしている。
数年前、レオンは川へ釣りに行った。しかし猛烈な雨が降り出し、レオンは雨を避けようと、近くの廃工場に行く。すると女性がレイプされている現場に出くわす。レオンはその場を逃げ出し、警察に通報するが、レオンが容疑者として逮捕されてしまう。
レオンは釈放されると、その女性・アンナの部屋を双眼鏡でのぞくのが日課になる。自宅の窓からは、アンナの住む看護婦の寮がよく見えるのだ。
アンナへの恋心は日増しに募っていった。

祖母が亡くなり、勤め先の病院もリストラされる。すると彼はとんでもない行動に出る。
アンナが寝る前に飲むお茶の砂糖に睡眠薬を混ぜる。そして彼女が熟睡しているうちに、部屋に忍び込むのだ。
1日目は彼女の服のボタンのほつれを直す。
2日目はアンナの足の指にペディキュアを塗る。
3日目はアンナの誕生日で、正装して花束と指輪を届け、部屋の片づけをした。
4日目は、壊れた鳩時計を持ち出したが、しかし、直した時計を戻しに来たところを警察に見つかってしまう。

いや、「気持ち悪い」のひと言。

私生児として生まれ、病弱な祖母に育てられたレオン。それだけでなく、知的レベルもあまり高くないようだ。だから、女性の部屋に忍び込んでも、その寝顔を眺めているだけのことしかできない。その姿は滑稽ですらある。

それにしても、ラストシーンには衝撃を受けました。
釈放されたレオンが家に帰ると、ある異変に気づく。アンナの部屋がある寮の、建物自体がないのだ。

あれ?今までのって・・・レオンの妄想だったの?え?
まさか建物を急きょ解体したわけじゃないよね?

そこでいきなり映画が終わって、観客は不可解な世界に放り出されます。

それ以外にも不気味な描写満載。川を流れる牛の死体、病院の焼却場の切断された手、斧を買うレオンの姿・・・。

その気持ち悪さを補って余りあるのが、フェルメールとかの絵画を想い起させる、静謐な色調の映像美、そして低く静かに流れる<音>。

ロケ地はどこかしら。ハンザ都市に多いバックシュタインゴシック(レンガ造りゴシック)様式の教会があったから、海に近い街だと思うけど。

« 「邪悪なハンコ屋 しにものぐるい」でイラスト入りの認印を作りました。 | トップページ | 彼岸花 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 「邪悪なハンコ屋 しにものぐるい」でイラスト入りの認印を作りました。 | トップページ | 彼岸花 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ