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DVD『アンナ・カレーニナ』感想

奇抜な現代的演出のオペラを見ている気分でした。(歌ったりしませんが)

[DVD] アンナ・カレーニナ

[DVD] アンナ・カレーニナ
価格:3,099円(税込、送料別)

19世紀末のサンクトペテルブルク。政府高官カレーニンの妻であり眩い美貌のアンナは、社交界の花。歳の離れた夫と息子とともに、平穏な毎日を送っていた。

兄が浮気したのがばれたので、兄嫁ドリーをなだめてくれと兄スチューバから手紙をもらい、アンナはモスクワに赴く。モスクワ駅で、騎兵将校のヴロンスキーと出会い、互いに心奪われる。

貞淑な人妻として、サンクトペテルブルクまで追っかけてきたヴロンスキーの誘惑を退けようとするが、その魅力に抗いがたく、二人はついに結ばれる。

二人の仲が社交界の噂になり始め、夫カレーニンの耳にも届く。競馬に出場したヴロンスキーが落馬するのを見て、人前で取り乱したアンナを、カレーニンは「体面を汚すようなことをするな」とたしなめる。アンナはとうとう、自分がヴロンスキーの子を身ごもったことを打ち明け、離婚を切り出す。

難産の末女の子を産み落としたアンナは、その子を置いて愛人のもとに走る。出歩いてばかりのヴロンスキーに浮気を疑い、気晴らしにと観劇に行けば社交界から白い目で見られる。「眠れない」と訴えるアンナに、ヴロンスキーはモルヒネを与える。
そしてヴロンスキーとのけんかをきっかけに、ついにアンナは線路に身を投げだし――。


古典中の古典だし、何度も映像化されているトルストイの作品。差別化を図ろう、ということなんでしょうか。登場人物が書き割りの中を歩くような、舞台劇のような演出でした。舞台袖の階段を上がると、そこは舞踏会の会場とか、扉を開けるとロシアの雪野原とか、舞踏会のシーンで、アンナとヴロンスキーが近づくと静止していた人物が動き出すとか。

そういう感じだから、人物造形が類型的というか。ヴロンスキーはペッカペカの色男だけど、ほんとに何も考えてないよね~、後半のアンナも、演じるキーラ・ナイトレイに表情のバリエーションがないせいか、ヒステリー起こしてばかりだけど、死ぬほど追いつめられてた感はないわー。

そんな中、カレーニンを演じるジュード・ロウが収穫でしたね。原作では、体面ばかり気にする冷淡な男性のイメージしかありませんでしたが、本作では妻に裏切られた悲しみ、苦悩、全てを飲み込み、ヴロンスキーでさえも許すという聖者のような男として描かれています。

衣装や舞台セットが、目を見張るほど華麗。アンナを演じるキーラ・ナイトレイがほんとにきれいでした。この映画の見所は、ジュード・ロウと、ほんとそこだけ。
オーソドックスな演出で見たら、退屈かもしれなかったけど。やっぱり奇抜な演出だとそっちにばかり目がいってしまうので、あまり好きじゃないですね。

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