「河鍋暁斎」展感想
今日は東京に行く用事があったので、ついでにおいしいもの食べて
美術館にでも行って・・・というプランをたてました。
そうか、世間はもうバーゲンが始まっていたんですね~。しかしここはぐっと我慢で(すでにいろいろ買っちゃっているし)。
丸ビルの5階の、東京駅の見えるベトナム・フレンチのレストラン「カサブランカ・シルク」で優雅にランチ。コロニアル風のホテルのような雰囲気でゆったりしているし、リーズナブルなお値段だし、穴場かも。
食後は、三菱一号館美術館の「河鍋暁斎」展へ。
河鍋暁斎は、幕末明治に「画鬼」と称された人気絵師。正統的な狩野派の
作品から戯画まで、国内外の名作約120点が展示されています。
「惺々狂斎(せいせいきょうさい)」と名乗っていたころの作品。化け猫伝説を描いた戯画『惺々狂斎画帖(三)』(これは後期のみの展示です)
三菱一号館などを設計し、日本の近代建築に大いに貢献したジョサイア・コンドルは彼の晩年の弟子だそうで、コンドルの描いた日本画も展示されていました。
当時50代の暁斎と、20代のコンドル。暁斎はコンドルのことを「コンテエル君」と呼びかわいがったというし、コンドルは日本画を習うのに相場より高い授業料を払い、パトロン的な役割を担ってたと言われています。
その集大成と言えるのが「大和美人図屏風絵」です。暁斎はコンドルの目の前で、あらゆる技法を駆使して描いたと言われています。
メトロポリタン美術館の所蔵品からも、水墨画のコレクションがまとまって展示されています。晩年の作品ということですが、大胆な構図に驚かされます。これは下絵も展示されているので、より興味深い。
しかしな~、特設サイトのテーマカラーのネオンピンク、「狂っていたのは、俺か、時代か?」という煽り文句がムダにどぎついんですが。
確かに動物画や戯画が多く、変わったところでは春画の展
示もありましたが、
狩野派の絵師として、正統派の渋い、面白い展示でしたね。
内容に合っていない煽り文句は、かえって本質を損なうものだと思いましたね。
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