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DVD『鑑定士と顔のない依頼人』感想


一流の美術鑑定士にして、世界的に有名なオークショニア(オークションを仕切る人)であるヴァージル。画家崩れのビリーと組んで、オークションに出てきた掘り出し物を不正に入手してきた。そして、そうやって集めた女性の肖像画ばかりを飾った隠し部屋で過ごすのが、彼の至福の一時だった。

そんな彼のもとに舞い込んだ鑑定の依頼。資産家の娘クレアが両親の遺品の美術品や家財道具を査定して欲しいと連絡してきたが、電話越しや壁越しに話すばかりで一度も姿を現さない。

次第に、クレアが極度の広場恐怖症で、15歳の時から一度も家の外に出たことがないということがわかってくる。
そんな彼女に、潔癖症で人間嫌いの自分を重ね、興味を持ち始めたヴァ―ジルは、隠れて彼女の姿を垣間見、その美しさに心奪われる。仕事仲間の修理屋ロバートのアドバイスに従って、ドレスや花を贈り、少しずつアプローチするヴァ―ジル。次第にクレアもヴァ―ジルに心を開き始めるが、その矢先、彼女は姿を消す。心配のあまりオークションの仕事でも失態を演じるヴァ―ジル。別の隠し部屋に隠れていたことを突き止め、二人は結ばれる。

ある雨の夜、ヴァ―ジルは彼女の家の前で暴漢に襲われる。瀕死のヴァ―ジルを目にしたクレアは、家から飛び出し、周囲に助けを求める。

クレアとの結婚を決意したヴァ―ジルは、次のロンドンでのオークションを最後に、仕事を引退すると表明。しかしロンドンから戻ると、クレアはいなくなっていた。隠し部屋の肖像画も一枚残らず消えていた。

つまりね、ビリーも、クレアも、ロバートもみんなグルだったんですよ。
首謀者はおそらくビリーで、自分の才能を認めてくれないヴァ―ジルを恨んで(高名なヴァ―ジルが売り込んでさえくれれば・・・とか)、ギャフンと(←死語)言わせるために仕組んだ大掛かりなペテン。
クレア自身も偽物で、本当のクレアは、向かいのカフェに住む小人の女性でした。一人で住むには大きすぎるそのヴィラを、よく映画関係者に貸し出していた、というから、ビリーたちも「映画の撮影で」とか何とか言って家具類を持ち込んだのでしょう。偽クレアは、ロバートのガールフレンドの一人で。
友に裏切られ、恋も嘘、秘蔵のコレクションも奪われたヴァ―ジルは廃人同様になって病院に入れられた。かつての部下が郵便物を持ってきても無反応。

続く回想シーンで、ヴァ―ジルは彼女の思い出話にあった、プラハのレストランを訪れます。ウェイターに一人かと聞かれ、未練たっぷりに「連れを待っている――」と答えるのですが、
私は、待ち続け、待ち続けた果てに病院に入るほど心が折れてしまったのだと思ったのですが、

あれはヴァ―ジルの妄想で、妄想の中でクレアを待ち続けている、という解釈もあるようですね。
「顔のない依頼人」の正体を明かすドラマだと思っていたけど、けっこう手の込んだミステリーだったんでびっくり。
最後がわかりにくかったけど・・・。

ところで、トルナトーレ監督の作品って、『マレーナ』や『題名のない子守唄』でもそうでしたけど、なんというか、ブラックですよね。

ウッディ・アレンのほうが、まだ人間に対してあたたかい見方をしている感じがしますね。
トルナトーレ作品=「心打つ感動の物語!」的なイメージがあったので、面喰いましたよ。


公式ホームページ:http://kanteishi.gaga.ne.jp/index.html

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