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『帰ってきたヒトラー』感想

1945年に自殺したはずのヒトラーが、2014年のベルリンにタイムワープ。物まね芸人として大ブレイクするという、荒唐無稽のコメディー。


ティムール・ヴェルメシュ原作の同題小説は、2012年にドイツで発売され、同国内で250万部を超えるベストセラーとなったそうです。

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テレビ局をリストラされた青年・ザヴァツキは、ヒトラーを物まね芸人として売り出し、テレビ局に返り咲こうと画策。彼を連れて、ドイツ中を行脚して「現代にヒトラーが甦ったら人はどう反応するか」という企画を、ドキュメンタリー形式で撮影することに。
驚いたことに、それほど拒否反応はなく、それどころか「何かの撮影?」とノリノリで一緒に自撮りをしたり、抱きついたりする人も。
ヒトラーが「現在困っていることはなんですか?」と問うと、「昔はよかった。次に選挙に出たら投票するよ」などと現在の政治に不満を漏らす人もいた。


ヒトラーは当初こそ戸惑うものの冷静に状況を判断し、次第にその立場を利用しはじめた。
ヒトラーは昔と同じことを語っているだけだった。偏狭なイデオロギー、世界制服の野望、ユダヤ人憎悪。ただ、その振る舞いがモノマネ芸人の痛烈なブラックジョークと勘違いされただけなのだ。

ヒトラーの動画は人気を呼び、テレビに登場するや否や、得意の話術で一躍人気者に。
ところが、ヒトラーの起用を決めたテレビ局長のベリーニが気に食わない副局長のゼンゼンブリンクの企みで、ヒトラーの人気は急落。テレビ界から干される。

しかし、暇な時間で本を書いたところベストセラーになり、もともと映画監督志望だったザヴァツキが監督で映画化されることに。
しかしザヴァツキの恋人がユダヤ系だと知ったとたん、ユダヤ人への偏見をあらわにするヒトラーに嫌悪し、自分と出会うまでの過去がまるでわからないヒトラーに「もしかして本物なのでは」と疑念を抱き始め…。


そうなんだよ。
ヒトラーが語っていたことって、ユダヤ人がらみを抜きにしたら、ちょっと言い方が過激だけど、よくある内容というか政策なんですよ。

「強いドイツ」とか、貧困や失業問題をどうするかとか・・・・「ユダヤ人排斥」を「移民」に置き換えたら、状況は当時とそんなに変わっていないと言えるかもしれない。
当時は、「ユダヤ人がドイツ人の仕事を奪う」と言っていたけど、今は「移民がドイツ人の仕事を奪う」になる。

混沌とした世界情勢の中、多少過激でも「進むべき道はこうだ」と示してくれる人に民衆がなびくのは、今も昔も変わらない。
今のアメリカがそうだしね。

コメディーなんですが、ヒトラーをおちょくることはせず、インターネットを使いこなすスマートなデマゴーグとして描いています。
そこが
「現代にヒトラーが現れたら・・・」の反応がリアルにありそうと思わせたり、
ブラックジョークの極みと思わせるところでもあります。

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