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2018年12月

DVD『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』感想

年末はアイヒマン祭りだ!(←どんな祭りだよ・・・)

1961年、イスラエルのエルサレムでは、歴史的な裁判が開かれようとしていた。被告は、アドルフ・アイヒマン。第二次世界大戦下のナチスの親衛隊の将校であり、“ユダヤ人問題の最終的解決”、つまりナチスによるユダヤ人絶滅計画(ホロコースト)を推進した責任者である。15年による逃亡生活の果て、アルゼンチンで身柄を拘束されたアイヒマンは、イスラエルに移送されエルサレムの法廷で裁かれることになった。
このテレビ放映権を獲得したのが、アメリカの若き敏腕プロデューサー、ミルトン・フルックマンである。「ナチスがユダヤ人になにをしたのか、世界に見せよう。そのためにTVを使おう」(あらすじは公式サイトより引用)


ミルトンが監督に起用したのは、才能があるにもかかわらず、マッカーシズム(1950年代に猛威を振るったアメリカの反共産主義に基づく社会運動)の煽りで職を失っていたユダヤ系米国人ドキュメンタリー監督レオ・フルヴィッツ。
当局の許可は下りたものの、3人の判事の了解が取れていない状況の最中、フルヴィッツはエルサレムに到着。判事たちが難色を示す理由がカメラが目立ちすぎることだったので、壁に穴を開けてそこから撮影することを思いつく。

政治の壁、技術的な問題、さらにはナチの残党による脅迫などさまざまな壁を乗り越え、4月11日、裁判は初日を迎えた。

法廷で112人に及ぶ証人が、生々しくホロコーストの体験を語った。ホロコーストの残酷な実録映像も証拠として流された。それを見聴きし撮り続けている現場のスタッフの方が体調を崩すほどの壮絶なものだった。

それでもアイヒマンは顔色一つ変えることなく、罪状を否認していく。
アイヒマンは「怪物」ではなく、我々と同じような平凡な男だったはずだ。何がそんな男を何千人もの子供を死に追いやる人間に変えたのか。人は、状況下によっては誰でもファシストになる可能性があるのだ。

それをカメラの前で暴き出したいフルヴィッツだったが、アイヒマンはなかなか表情を崩さない。
焦りとイラ立ち、そして無力感から監督を降りようとすら考えたが、逗留先のホテルの女主人から、「あの裁判のおかげで、周りの人も興味を持ってくれるようになったし、私のようなホロコーストの生存者は『ホロコーストについて語ってもいいんだ、嘘だと言われなくてもすむんだ』と思えるようになった」と感謝され、思いとどまる。

こうして4ヶ月の間、フルヴィッツらによって撮影された映像は、世界37カ国でTV放映された。アメリカの3大ネットワークでも放映され、イギリスのデイリーニュースは速報で伝えた。ドイツでは人口の80%がこの放映を観たといわれている。
そして死刑判決が下り、1962年6月1日、アイヒマンは絞首刑に処せられた。

アイヒマンという男の「人間ドラマ」を撮りたい、「凡庸な悪」を証明したい監督フルヴィッツと、裁判を「ショー」と割り切り視聴率を取りたいプロデューサーのミルトン。
その信念の違いもあるも、「真実を世界に知らしめたい」という情熱は同じ。アイヒマン裁判の裏話としてとても興味深い映画でした。
公式サイト:http://eichmann-show.jp/


ところで、南米にナチスが逃亡することができたのって、裏で当時のアルゼンチン大統領、フアン・ベロンが支援してたからんですね~。
ということが今読み始めたガイ・ウォルターズ著『ナチ戦争犯罪人を追え』に書いてありました。

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ほんとは大掃除しなきゃならない・・・けど、ちょっと読んでみようか。

『検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男』『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』感想

最近、amazon prime で映画を観ることにハマっているのですが、
戦後、南米に逃亡した元ナチス幹部、アドルフ・アイヒマンの逮捕に尽力したユダヤ系ドイツ人の検事、フリッツ・バウアーについて描いた作品を立て続けに観ました。
アイヒマンが南米に潜伏していたことは知っていましたが、逮捕の陰にバウアーがいたことは初めて知りましたし、元ナチスが政府の中核にまでいたことも初めて知りましたね。

「ナチスの戦争犯罪の時効まであと7年に迫り、フリッツ・バウアー検事が中心となってナチ犯罪追及センターが設立された。彼の調査で、ナチス親衛隊アドルフ・アイヒマンの逃亡先がアルゼンチンであるとの情報を掴む。」

『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』



「1950年代後半のフランクフルト。ナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに逃亡中のナチス親衛隊中佐・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。
アイヒマンの罪を法廷で裁くため、国家反逆罪に問われかねない危険も顧みず、その極秘情報をモサド(イスラエル諜報特務庁)に提供する。しかしドイツ国内に巣食うナチス残党による妨害や圧力にさらされたバウアーは、孤立無援の苦闘を強いられていくのだった…」

(両方ともAmazon Prime の作品紹介より引用)



フランクフルトで検事総長をしていたフリッツ・バウアーは、戦後のドイツが過去を忘れ、元ナチス党員が公職に就くことを禁じたにもかかわらず、政府高官にまでいる状況を憂慮し、「ドイツは過去と向き合わねばならない」と元ナチスを逮捕し法廷で裁いた「フランクフルト裁判」の立役者です。
(この辺りは、『顔のないヒトラー』という映画で詳しく描かれています。)

2作品とも、実在のバウアー氏に外見を似せてきているし、執務室とかのセットもあらすじもほぼ一緒なのでどっちがどっちのエピソードだったかこんがらがるんですが、
どちらの作品にもバウアーの考えに共鳴し、手足となって働く若き検事が出てきます。
前者の作品では、血気盛んなヘル検事。もうすぐ子どもが生まれ金が必要ということで、内通を引き受けますが、最後は改心(?)しますが、内通者であったことがバウアーにバレて職場を去ります。

後者の作品では、(当時違法だった)男と同衾する写真をばらまかれたくなければ、モサドに情報を流したバウアーを国家反逆罪で告発しろと脅されても、バウアーを守るために自首するアンガーマン検事。
バウアーは若い世代に期待していました。
『アイヒマンを追え!』の方で、討論番組で若者たちに、「ドイツ憲法を誇るものいいが、本当に誇るべきは『善行』というもので、自分たちが父や母、息子として何を行うかが大切だ。」というようなこと語りかけていました。

元ナチスたちを追うのも「ユダヤ人の個人的な復讐」と批難されていましたが、そうではなくて、

この若い世代への期待が、バウアーが元ナチスたちを追う原動力だったんでしょうね。
またこの作品で知ったのですが、バウアーが同性愛者で、ドイツでは当時、同性愛は刑法175条で禁じられていたんですね。
嘘みたいな話ですが、19世紀のドイツ統一まもない1871年に制定され、廃止されたのは20世紀の再統一の1994年になってからのようです。
作品中、バウアーの性的指向がクローズアップされるのは、ユダヤ人同様、同性愛者もナチスの迫害対象であったことも示しているのかな。
これをネタにバウアーは失脚させられようとしてましたが、結局その「文春砲」みたいのが出たかどうかは映画では出てこなかったな。

J.S.PANCAKE CAFEの「ふとっちょあおむしとさなぎのモンブランパンケーキ」

J.S.PANCAKE CAFEの“はらぺこあおむし”フェア、12月の限定ケーキは、「ふとっちょあおむしとさなぎのモンブランパンケーキ」。

12月といえばクリスマスシーズンで、どこもかしこもチョコとイチゴのケーキを出しているのに、モンブランっていうのは、逆に新しいな。
モンブランのあの形状がさなぎを表しているのかな。


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ふわふわのパンケーキの上にモンブランのペースト(正式にはなんて言うんだ、あの形状のクリーム?)とマロングラッセが乗っていて、お好みでメープルシロップをかけて食べます。
手前にあるのはカボチャのペーストとホイップクリーム。
美味しかったです。


話変わって、横浜のタカシマヤに行ったら、入口付近にトナカイの馬車やシロクマの親子のディスプレイを発見。
この動物たちがユラユラ揺れてとてもかわいいです。



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