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『検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男』『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』感想

最近、amazon prime で映画を観ることにハマっているのですが、
戦後、南米に逃亡した元ナチス幹部、アドルフ・アイヒマンの逮捕に尽力したユダヤ系ドイツ人の検事、フリッツ・バウアーについて描いた作品を立て続けに観ました。
アイヒマンが南米に潜伏していたことは知っていましたが、逮捕の陰にバウアーがいたことは初めて知りましたし、元ナチスが政府の中核にまでいたことも初めて知りましたね。

「ナチスの戦争犯罪の時効まであと7年に迫り、フリッツ・バウアー検事が中心となってナチ犯罪追及センターが設立された。彼の調査で、ナチス親衛隊アドルフ・アイヒマンの逃亡先がアルゼンチンであるとの情報を掴む。」

『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』



「1950年代後半のフランクフルト。ナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに逃亡中のナチス親衛隊中佐・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。
アイヒマンの罪を法廷で裁くため、国家反逆罪に問われかねない危険も顧みず、その極秘情報をモサド(イスラエル諜報特務庁)に提供する。しかしドイツ国内に巣食うナチス残党による妨害や圧力にさらされたバウアーは、孤立無援の苦闘を強いられていくのだった…」

(両方ともAmazon Prime の作品紹介より引用)



フランクフルトで検事総長をしていたフリッツ・バウアーは、戦後のドイツが過去を忘れ、元ナチス党員が公職に就くことを禁じたにもかかわらず、政府高官にまでいる状況を憂慮し、「ドイツは過去と向き合わねばならない」と元ナチスを逮捕し法廷で裁いた「フランクフルト裁判」の立役者です。
(この辺りは、『顔のないヒトラー』という映画で詳しく描かれています。)

2作品とも、実在のバウアー氏に外見を似せてきているし、執務室とかのセットもあらすじもほぼ一緒なのでどっちがどっちのエピソードだったかこんがらがるんですが、
どちらの作品にもバウアーの考えに共鳴し、手足となって働く若き検事が出てきます。
前者の作品では、血気盛んなヘル検事。もうすぐ子どもが生まれ金が必要ということで、内通を引き受けますが、最後は改心(?)しますが、内通者であったことがバウアーにバレて職場を去ります。

後者の作品では、(当時違法だった)男と同衾する写真をばらまかれたくなければ、モサドに情報を流したバウアーを国家反逆罪で告発しろと脅されても、バウアーを守るために自首するアンガーマン検事。
バウアーは若い世代に期待していました。
『アイヒマンを追え!』の方で、討論番組で若者たちに、「ドイツ憲法を誇るものいいが、本当に誇るべきは『善行』というもので、自分たちが父や母、息子として何を行うかが大切だ。」というようなこと語りかけていました。

元ナチスたちを追うのも「ユダヤ人の個人的な復讐」と批難されていましたが、そうではなくて、

この若い世代への期待が、バウアーが元ナチスたちを追う原動力だったんでしょうね。
またこの作品で知ったのですが、バウアーが同性愛者で、ドイツでは当時、同性愛は刑法175条で禁じられていたんですね。
嘘みたいな話ですが、19世紀のドイツ統一まもない1871年に制定され、廃止されたのは20世紀の再統一の1994年になってからのようです。
作品中、バウアーの性的指向がクローズアップされるのは、ユダヤ人同様、同性愛者もナチスの迫害対象であったことも示しているのかな。
これをネタにバウアーは失脚させられようとしてましたが、結局その「文春砲」みたいのが出たかどうかは映画では出てこなかったな。

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