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映画『ありがとう、トニ・エルドマン』感想

 


 



変わり者のヴィンフリートの娘・イネスはコンサルタント会社で働くキャリアウーマン。たまに休暇で家に戻っても、イネスは仕事の電話ばかりで、ろくに話すこともできない。そんな娘を心配したヴィンフリートは、愛犬の死をきっかけに、彼女が働くブカレストへ。イネスは父の突然の訪問に驚くも、何とか数日間を一緒に過ごすが、仕事の邪魔になるのでドイツに帰らせる。

ホッとしたのも束の間、彼女の前に、下手な変装をして<トニ・エルドマン>と名乗る父が現れる。レストラン、職場、パーティー会場──行く先々で現れ、胡散臭い姿とジョークで周囲を振り回す父に、イネスのイライラもつのるばかり・・・。

不器用な親子。

父親の気持ちも娘の気持ちもわかる・・・。

大口のプロジェクトを抱え、しかも交渉が難航しているイネスは、張りつめた糸が今にも切れる寸前という精神状態。そんなイネスに、「幸せの意味は?」「ユーモアを忘れるな」と説くが、それがかえって彼女を苛立たせ、追いつめる。

自立した大人の女性なのに、父の前では「子どもの自分」が反応してしまう。

イネスがなんだかんだ言って、「トニ・エルドマン」を連れまわしたのも、自分の見ていないところでなんかやらかされちゃ困る、というのもあったけれど、そばで見守っていてほしい、というのもあったんじゃないかな。

そのバランスが崩れたのが、彼女の誕生日に「チームの結束を強めるために」と開いたホームパーティ。
なんと彼女は、同僚たちの前で服を脱ぎ捨て、「裸でパーティしましょう」と提案する。
戸惑う同僚たち。彼女自身も涙目。

そこへ毛むくじゃらの着ぐるみを着た者が現れる。同僚によると、「ブルガリアの魔除けになる生き物」だそう。それは、すぐに家を出ていった。一言も発しないが、うすうす父だと察していたイネスは、同僚を家に残して追いかけ、抱きしめる。


とくに大きな事件があるわけでもない3時間近い映画でしたが、あれ、そんな長い映画だった?って感じ。それを気づかせないのは、役者の演技力のおかげでしょうね。

裸で置き去りにされた同僚たちはどうなったの?

あのあと転職したみたいだけど、そのせいで辞めたの?

プロジェクトはどうなったの?

と、そんな疑問も残りますが、いい作品でした。

 

「ブルガリアの魔除け」は、「クケリ」という春の訪れを祝うお祭りに登場するそうで、鳥や獣を模したコスチュームは地域によって違うそうです。

家々を回って厄払いをするというから、日本だと、なまはげに似ていますね。

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