映画『彼の愛したケーキ職人』感想
新型コロナウイルスの勢いは衰えを知らず、現在とくにNYで猛威をふるっています。
あれが2週間後の日本の姿だと言われますが、正直実感がわかない・・・。
それより布マスク2枚とか訳わかりません。
外出自粛しているので、家で、Amazonprimeで映画をみました。
ベルリンが舞台なので、大聖堂やジーゲスゾイレとか見慣れた風景が映し出されてて・・・
あー、ベルリンに行きたい!
ベルリンでカフェを営むパティシエのトーマスは、エルサレムから出張で来る客のオーレンといつしか恋仲に。しかし妻子の待つエルサレムに戻ったあと音信不通になる。
オーレンが事故死したと知ったトーマスはエルサレムに行き、オーレンの妻アナトが営むカフェで正体を隠して働き出す。
オーレンの兄のモティは、ドイツ人を雇うとコーシェル(ユダヤ教の食事規定)の認定を取り消されるぞ、といい顔をしなかったが、アナトはトーマスの作ったクッキーのおいしさに魅了され、コーシェルを守りながら、彼のケーキを見せに出し始める。彼のケーキは評判を呼び、カフェは繁盛する。
アナトはトーマスを自宅での食事に招待したり、モティも軟化し、トーマスのためにアパートを世話したりした。
アナトは夫の遺品を調べていくうちに、特定のカフェのレシートが多いことに気づく。ベルリンからやってきた、菓子作りのうまい青年・・・。夫と何か関わりがあるのかと疑念を抱くが、トーマスは否定する。
夫を失った悲しさ、子育てとカフェの仕事に疲れきっていたアナトは、ついにトーマスに身を投げ出す。トーマスはオーレンとの情事を思い出しながら彼の妻を抱く。
そして、オーレンが妻子を捨ててベルリンに移住し恋人と暮らすと言ったこと、アナトに家から追い出された彼がホテルに行く途中で交通事故にあったことを知るのだった。
カフェのコーシェルの認定が取り消された。狼狽するアナトだったが、トーマスの残したメモの字を見てあることを思い出し家に戻る。
オーレンの遺品の中の手書きのメモの字と一致した。そして携帯電話に残された留守電のメッセージの主は・・・トーマスだった。
トーマスがアナトに近づいたのは何のためだったのか。
自分の知らないオーレンを知りたい。それからオーレンが彼女のことをどれくらい愛していたのかを知りたかったんじゃないかな。
それと同じ男を愛し、そして失ったもの同士で悲しみを分け合いたかった・・・
トーマスの一方的な想いだけど・・・
アナトは、オーレンのベルリンにいる恋人が男性と知っていたのか?
英語でSomeone(だれか)と言っていたけど、
ヘブライ語も男性名詞・女性名詞があるし、「彼」と「彼女」は違う発音みたいだからわかっていたんだろうな。でもまさか本人が来るとは思っていなかっただろうけど。
あとこの映画で興味深かったのは、コーシェルのことですね。
イスラム教でいうところの「ハラール」といっしょで、ユダヤ教でも食材料や調理方法などにいろいろな規定があるそうです。豚肉はだめだとか、肉と乳製品を一緒に食べてはいけないとか、あと非ユダヤ人が調理したものもダメなようです。
ユダヤ教はいろいろ戒律があるので、調べてみると面白いかもしれない。
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