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2020年6月

映画『パラサイト』感想

知り合いが二人までも「伏線はりまくりで謎解きも面白い」というので、映画館に見に行く予定にしていたんですが、コロナの影響で行けず、Amazonprimeでやっと見ました。

 

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フリーターのキム・ギウは、事業に失敗してばかりの父ギテク、元ハンマー投げ選手の母チュンスク、美大に行きたいが予備校に通うお金もない妹ギジョンとともに半地下にある家で暮らしていた。全員無職でしがない内職で糊口をしのぐ彼らのもとに、ギウの友人でエリート大学生のミニョクが訪れる。
自分が留学中、家庭教師のバイトの代わりを頼みに来たのだ。

大学生のふりをして、高台にあるIT社長のパク家を訪れたギウは、堂々とした態度で教え子のダヘのみならず、母親のヨンジョの心をつかんだ。そしてダヘの弟ダソンの絵の教師を探していると聞くと、「知り合いに、アメリカで絵画療法を学んだ女性がいる」と、ギジョンを売り込む。

そしてもといた運転手の代わりに父を、家政婦の代わりに母がとって代わることにーーパク一家に寄生(パラサイト)することに成功した。

ダソンの誕生日、パク一家はキャンプに出かける。
広々としたリビングで酒盛りを楽しむギウ達。そこへ追い出された前の家政婦ムングァンが「忘れ物を取りに来た」といってやってくる。

彼女が地下室に向かい、戸棚を動かすと、さらに地下へ向かう秘密の扉が現れる。
この家は著名な建築家が建てた家だったが、核シェルターが作られていた。それはパク一家も知らないことで、前からこの家にいて知っていたムングァンはそこに借金取りに追われた自分の夫のグンセをかくまっていたのだ。

夫を助けてほしいと懇願するムングァンだったが、ギウ一家の秘密を見抜くと、すかさず反撃に出る。

そこへ大雨のためキャンプを中止したパク一家が帰ってくる。

ギウ達は急いでムングァン夫婦を地下室に押し込むが、ギテクともみ合っているうちに、ムングァンは階段を転げ落ち頭を打つ。

ギテクたちは逃げ出すチャンスを逸して、リビングの机の下に隠れる。
ダソンはリビングの前の庭でキャンプをすると言い張り、両親はリビングにとどまる。
そこでパク社長がギテクのことを、「いい運転手だが、一線を越えてこようとする。あいつは臭い。イヤなにおいがする」というのを怒りを覚えながら聞いていた。

すきを見て逃げ出すが、大雨で半地下の家は水浸しになっていた。

避難所の体育館で途方に暮れていると、ヨンジョから「ダソンの誕生パーティをするから来ない?」と電話がくる。

高台の豪邸には着飾った人々が大勢集まってくる。昨日の大雨で多くの住民が避難生活を送っているのを知らぬかのように。ギウをはそれを見ながら、自分はあの中にいてもおかしくないだろうか、とつぶやく。

地下室に向かったギウは、待ち伏せしていたグンセに襲われ頭を殴打される。外に出たグンセは、パーティのただ中に現れて、目の前にいたギジョンを包丁で刺す。それを見たダソンはショックで倒れる。
パーティ客たちは我先に逃げ出し、主であるパク社長はダソンを病院に連れて行くから車のカギをよこせ、とギソクに言う。放り投げたカギはもみ合うグンセとチョンスクのそばに落ちる。それを拾い上げるとき、パク社長は臭いが気になったのか鼻をつまんだ。それを見たギソクは衝動的にパク社長を刺し、そのまま行方をくらました。

何とか命拾いしたギウとチュンスクは、身分を偽りパク家に侵入していた罪で執行猶予がついた。

警察の尾行もつかなくなったころ、ギウは山に登り、今では人手に渡った豪邸を見下ろした。
ふと、チカチカするライトが、それがモールス信号であることに気づいたギウは、ギテクが地下室に隠れていることを悟る。

ギウはいつか金をため、あの豪邸を買い父を救い出すことを心に誓うのだった。

 

 

現代韓国の格差社会を描いた作品といわれています。
酔っ払いが道端で立小便するようなスラム街の半地下になる家に住む一家が、高台のオシャレな豪邸に住むセレブ一家に、家族であることを隠してとりつく。ここまではできすぎなくらい上手くいく。
ダソンに「4人とも同じ臭いがする」と言われ、ヒヤリとするくらいで。

後半、前任の家政婦ムングァンから地下室の存在を明かされた瞬間から歯車が狂っていく。
嘘をバラされたくないギテク一家と、嘘をバラして返り咲きたいムングァン夫婦。小競り合いのさ中ムングァンが死に、もう失うものがないグンセがデスぺレートになり凶行に及ぶ。
常々「使用人」と下に見てくるパク社長から発せられた「臭い」というNGワードに、ギテクが反応して発作的に相手を刺す。

いやまさかこんな結末になるとは思いませんでしたね。


でもなんか、「・・・それほど?」って感じがする。スッキリしないというか・・・。

ダソンの扱いも中途半端な印象。キーパーソンのはずなのに、動かない。
インディアンごっこが好きで絵が得意。でもこれって「モールス信号」を作中に登場させるための仕掛けだったのかな。ボーイスカウトで習うから、モールス信号で助けを呼ぶという。

ソン・ガンホ演じるギテク、無表情なのに、パク社長を刺す瞬間ですら表情を変えないのに、怒りや苛立ちが感じられた。すごいわ。

最初ギウが主人公かな、と思いきやギテクだったというのがこの作品です。

ヨゲンノトリ

スーパーに行ったら、「疫病退散」のポップのもとに、こんなお菓子が。

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白い頭と黒い頭の双頭のカラスのような鳥。これが「ヨゲンノトリ」だそうです。

説明書きによると、

江戸末期、市川村(現・山梨県山梨市)の名主・喜左衛門が記した「暴瀉病流行日記」(コレラの大流行、惨事が記述されている)によると、加賀国(石川県)に双頭の不思議な鳥が現れ、「われらの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることができるであろう」と伝えたとされています。

「われら」と言っているってことは、頭はそれぞれ別人格(?)なんだ・・・。
石川県の話が山梨に伝わるってことは、行き来できる街道とかあったのかな?

アマビエ同様、疫病除けの動物、というか空想上の生き物がいて、それにあやかって作られたお守りお菓子のようですね。

中身は、黒頭が黒蜜ゼリーで、白頭がレモンクリームゼリーでした。甘くておいしかったですよ。

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ちなみにこの「ヨゲンノトリ」の絵は、山梨県立博物館の所蔵品だそうです。

 

 

映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』感想

1980年5月に韓国の光州で起こった民衆蜂起をもとに描いた作品。

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東京で特派員をしていたドイツ人ジャーナリスト・ピーターは、記者クラブである記者が「韓国で政府が戒厳令を敷き、現地の知人と連絡がとれない」というのを聞き、スクープの匂いを嗅ぎつけソウルに飛ぶ。

韓国では全斗煥率いる軍部がクーデターにより実権を掌握。民主化を求める市民はデモを行っていた。

タクシー運転手のマンソプは、報酬の10万ウォンにつられてピーターを光州まで送り届けることに。

軍の検問も何とか胡麻化して光州の街に入るとデモの真っ最中だった。ピーターは学生のジェシクの助けを借りて取材を始める。「光州がこんな危険な状態だとわかっていて連れてこさせるなんて、記者だなんて、俺を騙したな・・・!」ときな臭さを感じたマンソプは、ピーターを置いてトンズラしようとするが、そうこうしているうちに帰るチャンスをなくし、車も故障してしまったので、タクシー運転手のファンの家に世話になる。


ついにデモを行う市民と軍隊が衝突。軍が市民に銃口をむけ、次々に市民が銃弾に倒れる。

一旦はソウルに置いてきた娘のことが心配でピーターを置いて戻ろうとした
マンソプだったが、「光州の人たちを見捨てて帰れない」とばかりに引き返す。病院に行くとジェシクの亡骸のそばで茫然とするピーターをしかり飛ばし、カメラを回すように言った。そして光州のタクシー運転手たちと一緒に、重傷を負った市民を病院に運んだ。ピーターをこの惨劇の一部始終をカメラに収めた。

ファンからソウルへ戻る裏道を教えてもらい、「必ず光州の現状を世界に伝えて」と堅く頼まれる。

やはり検問で捕まるが、タクシー運転手仲間が妨害して逃がしてくれたため、無事に空港にたどり着けた。

別れ際にピーターは名前と連絡先を尋ねるが、巻き込まれるのを恐れたマンソプは嘘を教えた。

ピーターの撮影した映像は世界中に報道され、韓国の独裁政権の実態を世に知らしめた。
ピーターは帰国後連絡を取ろうとするが、偽名だったため、それはかなわなかった。

 

2003年、ピーターは韓国から賞を贈られ、韓国を訪れていた。スピーチの中で「そのときのタクシー運転手との再会を望んでいる」と言ったことを新聞の記事で知ったマンソプは、人知れず涙を浮かべるのだった。


最後にピーターさん本人が出てきましたね。結局タクシー運転手は名乗り出ず、再会はなかったようです。ただ、本作品公開後に、本人の息子さんが「それは父」と名乗り出たらしいです。

ドイツ人記者ピーター役はトーマス・クレッチュマンでしたが、渋オジになっていましたね。そういや最近何に出たんだろ、とネットで調べたらインスタグラムやってて、見てみたらアートな写真をいっぱい投稿してましたね。ベルリンのアートスポットのTachelesで短編映画上映したようだし、そっち方面に行ったか~。

日本で自衛隊や警察が国民に銃口を向けるなんてありえないことに思えるけど、世界にはそんな例はごまんとある。(今まさにアメリカでそういうことが起こっている)

政治に無関心なマンソプが光州の人たちのために立ち上がったのと同じことができるかどうか、自信はない。

光州事件というハードな題材でしたが、ドイツ人記者とタクシー運転手の友情を描いてちょっとだけ心温まる映画でした。

 

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