ミュージカル『エリザベート』感想
あの人気作品『エリザベート』のチケットを友人が取ってくれたので、行ってきました!
(せっかくなので気合を入れてマダ~ムな恰好)
オーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフの皇后エリザベートの生涯を描いたものですが、ただの伝記ドラマではなく、黄泉の帝王・トート(ドイツ語でTod「死」を意味する)に愛され、その誘惑を受けている、という設定です。
そしてその生涯を、彼女を暗殺したルキーニという男に語らせているというところも他にはない設定です。
主要人物がダブルキャスト、トリプルキャストとなっており、組み合わせが掲示されていました。
≪あらすじ≫
自然豊かなバイエルンで育った天真爛漫な少女・シシィが皇帝に見初められ結婚する。しかしウィーン宮廷のしきたりに馴染めず、また産んだ子も姑である皇太后ゾフィに取り上げられ、夫すら「母の言うとおりにすればいいから」と守ってもくれなかった。それでも彼女は自由を求め自分を貫くことをやめようとしなかった。
フランツ・ヨーゼフの浮気を知った彼女は宮廷を飛び出し、旅から旅の生活を続けるようになる。その間に皇太子ルドルフは父皇帝に対してクーデターを起こそうとするも失敗、窮地に追いやられる。自分の心を守るのに精いっぱいのシシィは、すがる息子の手を振り払う。絶望したルドルフはトートの手を取る――自殺する。息子を失ったシシィは「死なせて」とトートに縋りつくが、「死は逃げ場ではない」と突きはなす。
その後も放浪を続ける皇后を、皇帝フランツは愛し続けるが、二人の溝が埋まることはなかった。
そして1898年9月10日、スイスのレマン湖のほとりでイタリア人の無政府主義者ルキーニに刺殺される。トートはようやくエリザベートをその腕に抱く。
端の方だけど最前列という良席。役者さんが目の前に立っているんですよ!エリザベート役の愛希れいかさん、「顔小っさ!」とびっくりしました!
ただ、目の前に立たれて奥にいる人の演技が見えなかったり、
ルドルフが死を選ぶ場面で、ルドルフとトートのキスシーンがあるんですけど、よく見えなかったりしたのがちょっと残念でしたね・・・。
トート役の山崎育三郎さん、テレビドラマやバラエティでのコミカルなイメージしかなかったから、トートのあまりの妖艶さにびっくりしましたし、声も、多少エコーはかかっていたけど、響きの深さがほかの人と全然違いました。
本当に圧倒されて、終わった後もしばらくは二人とも言葉少なでしたね。
あんな、「・・・すごかった!」としか出てこない作品初めてよ。
観劇後は、同じ通りにあるサダハルアオキのティールームへ。
限定のモンブランをいただきました。さすが都会のモンブランは洒落ている。
≪余談≫
ポスターをよく見たら、エリザベートと山崎トートの髪型がほとんど一緒なんですね。
確かに舞台で見たとき、ハーフアップで髪を編みこんでいて、男性にしては凝った髪型だなとは思っていましたが・・・。
トート《死》がエリザベートの分身だとしたら、
ルドルフは死んで初めて母の腕に抱かれた・・・という解釈が成り立つのでは?と
一瞬で妄想炸裂してしまいましたよ。
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