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「宮廷の響き――雅楽と琉球御座楽」を見ました

国立劇場で開催された「宮廷の響き――雅楽と琉球御座楽(うざがく)」公演を見に行ってきました。

伝来した時期は違えど、同じ中国の宮廷音楽にルーツを持つ、雅楽と琉球王国時代の「御座楽」。今回は「即位」をテーマにした楽曲が演奏されました。


途中の解説のコーナーでは、雅楽や御座楽の歴史について、また装束を身に着けた演奏者さんが楽器を演奏しながらの紹介がありました。

雅楽も演奏を見る機会が少ないですが、琉球御座楽のほうは見るのも初めて。琉球国王の即位時や、江戸の将軍家等を訪れる「江戸上り(のぼり)」で演奏された儀礼的な音楽だそうです。
唐時代に伝来した雅楽と違い、明の時代に琉球王国が明国と冊封関係を結んだときに入ってきたということで、使う楽器も違いますし、旋律もより中国っぽいと思いました。
もっともこれは、楽器も楽譜も残ってないのを、当時の記録をもとに復元したり、それではないかと思われる曲を中国の資料から選んだことも関係あるのかなと思います。

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(写真は、那覇文化芸術劇場なはーと様のホームページより拝借しました。)
https://www.nahart.jp/stage/uzagaku/

 

各国に伝来した宮廷芸能がほとんど残っていないのに対して、日本の雅楽は当時の伝承が途切れることなく受け継がれてきたことを考えると、素晴らしいことだと言わざるを得ませんね。

そういう歴史を勉強できたし、雅楽のあの壮麗な舞を見られて大変満足しました。

雅楽の演目は、「萬歳楽(まんざいらく)」。4人の舞人が襲装束で、一番上に着る袍(ほう)の右肩を脱いで下襲(したがさね)の右袖を見せる「片肩袒(かたかたぬぎ)という着付けをして舞います。頭には鳥兜(とりかぶと)を被ります。

中国では、賢王の世には鳳凰がやって来て「賢王万歳」とさえずるといい、「萬歳楽」はそのさえずりを音楽に、振る舞いを舞に象ったものだという説があるとのことです。

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(画像は、洋遊会さまのホームページより拝借しました。)
http://youyukai.com/bugaku.html

 

今回も頑張って着物を着てみました。せっかくそろえたんだから、着てあげないと着物もかわいそうだよね~。

Img_20221112_133501


グレーの小紋、柄が華やかなので帯はお太鼓柄で無地場の多い黒の帯、着物の黄色い菊の花のお色をとって、帯揚げと帯締めは黄色を合わせました。帯締めは丸ぐけ(中に綿を詰めた帯締め)のものを選んで、ちょっとアンティーク風味に。


昭和41年開場の国立劇場は、来年11月から令和11年秋にかけて再整備をするようで、現在「さよなら公演」と銘打って様々な演目をやっています。しかし6年も休館ってすごいな。その間の公演どうなっちゃうのかな。これを機に地方公演や海外公演でもするのかしら。
新しく生まれ変わった国立劇場が楽しみです。

 

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